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明治電機工業(証券コード: 3388)

企業概要

明治電機工業(証券コード: 3388)は、制御・計測機器を取り扱う技術商社であり、FA(ファクトリーオートメーション)エンジニアリングに強みを持っています。主な取引先はトヨタグループであり、自動車産業向けのソリューション提供に注力しています。
業績状況(2025年3月期第2四半期累計:2024年10月31日発表)
売上高: 前年同期比0.6%増の341億7,300万円
営業利益: 前年同期比24.7%減の8億2,800万円
経常利益: 前年同期比31.9%減の9億2,700万円
四半期純利益: 前年同期比33.9%減の6億3,700万円
売上高は微増したものの、利益面では減少が見られます。特に経常利益と純利益の減少が顕著であり、収益性の改善が課題となっています。

通期業績予想に対する進捗率(2025年3月期)

売上高: 通期予想775億円に対する進捗率は約44.0%
営業利益: 通期予想30億1,000万円に対する進捗率は約27.5%
経常利益: 通期予想32億2,000万円に対する進捗率は約28.8%
売上高の進捗率は約半分に達していますが、利益面での進捗はやや遅れが見られます。季節要因や下期の業績拡大が期待されるものの、現時点では通期予想の達成には慎重な見方が必要です。

株価指標(2024年12月13日現在)

株価: 1,347円
予想PER: 7.7倍
実績PBR: 0.51倍
配当利回り(予想): 4.45%
ROE(実績): 7.83%
自己資本比率: 62.9%
PBRが1倍を下回っており、株価は純資産に対して割安と評価されています。また、配当利回りが4.45%と高水準であり、投資家にとって魅力的な配当政策を維持しています。

将来性と総合評価

明治電機工業は、FAエンジニアリング分野での強みを活かし、自動車産業を中心に事業展開を行っています。しかし、直近の業績では利益面での減少が見られ、収益性の向上が課題となっています。株価指標では割安感があり、配当利回りも高水準ですが、業績の改善動向を注視する必要があります。市場環境や顧客ニーズの変化に対応した戦略的な取り組みが求められます。


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