「学歴ロンダリング」という言葉があります。日本でも社会人が学ぶことが珍しくない時代になりました。そんな中でも、今なおこの言葉があること自体「日本の大人がいかに勉強をしないのか」ということを象徴していると思います。
「学歴ロンダリング」とは、若い時に卒業した大学よりランクの高い学校(大学院など)に行って学歴を変える(良くする)ことです。
例えば、22歳で超有名ABC大学を卒業し、その後「私はABC大学を卒業した!」と自慢して、まったく新しいことを勉強しないAさんと、22歳の時は有名ではないOPQ大学を卒業したが、その後仕事をしながら頑張ってABC大学の大学院で学び35歳で卒業したBさんでは、どちらの方が将来有望なのでしょうか。
将来有望なのはBさんでしょう。しかしBさんは「学歴ロンダリング」と呼ばれるかもしれません。
Bさんは、Aさんより新しいことを学んでいます。なぜなら学問は常に進化しているからです。IT、経営、マーケティングなど全てにおいて言えるでしょう。「10年前にはなかったけど今はある技術・理論」などはたくさんあります。
また、社会人は授業を受ける姿勢が違います。学費を自分で払い、余暇を勉強に費やしているのです。本来飲んだり家族とのんびりしていていい時間(夜・週末)にわざわざ勉強するのです。聞いたこと全部吸収しようという意気込みです。大人の勉強には目的があります。例えば学んだ知識を仕事に生かしたい人なら、「仕事で生かす知識を習得すること」なのです。今日学んだことが明日のビジネスに生かされることも珍しくはありません。その結果、成功に結びつくこともあるでしょう。
それに対し、若い時に学校に行く目的は、「卒業するために単位をとること」「就職先を見つけること」ではないでしょうか。そして学業よりバイトの方が優先していることもあります。
「結果的に学歴ロンダリングになる」ということは起きると思います。なぜなら、社会人が学べる学校は限られているからです。「学びたいことが学べる学校」+「仕事をしながら学べる学校」+「学費が予算内」などと条件を絞っていくと、贅沢に選べるというほどありません。もちろん「合格」しないといけません。また、社会人の学習に力を入れているのも有名大学が多い印象を受けます。
「ヒマだし学歴ロンダリングでもするか〜」なんて軽い気持ちでできるものではありません。仕事や家庭と学業を同時に行うことは想像以上にハードです。もちろんテストの点数が悪ければ、容赦なく落ちます。
「あなたは学歴ロンダリングだ!」などと言う人が周りにいたら、無視すればいいと思います。言い換えると、そういう人は「私は新卒の時の学歴だけ重視する」と言っているのと同じですよね。つまり、大人の勉強の重要性を理解しない人です。今後は、こう言う人の方が淘汰されていくのではないでしょうか。
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