「ニッチ」は隙間だからといってバカにしてはいけない
「今ある商品を新たな市場で売りたい」と考えることはないでしょうか。そういう時のアイデアとして知っておくと便利なものが「ニッチ」です。
ニッチとは「隙間」という意味です。「な〜んだ隙間か、もっと大きな市場を狙っているんだけど」と言わないでください。なぜなら隙間が「新たな市場」を築き上げることもあるからです。だからこそニッチは大事なのです。
例えば、あなたは「マーケティングを学習する人に向けた商品を企画する」という仕事をしていたとしましょう。世の中を見ると「マーケティングを学習する人」を対象とした教材はたくさんあります。例えば本、民間の講座、大学・大学院の授業、会社の研修など思いつくものです。学習する人のレベルも色々でしょう。だから初心者向けから、米国の第一線で活躍する大学教授ものまで商品は必要でしょう。
では、マーケティングを学習する人を考えてみましょう。「仕事をしている人」や「大学・大学院でビジネスに関する勉強をしている人」などが該当しますね。例えば、幼稚園児や、定年退職をして世界一周旅行を楽しんでいる人にはまったく関係ありません。これらの人に「マーケティングの本は面白いよ」と説明しても見向きもしてもらえません。
しかし、今は子どもがプログラミングを学習する時代になりました。また、誰でも自分の作ったアプリを自由にリリースすることができます。そういう時代においては、子供もマーケティングの知識を欲しいと思うものではないでしょうか。
「プログラミングが得意だから何か面白いものを作ろう」と思ったとしても、アイデアを考えることができなければ、面白いものを形にすることはできません。「プログラミング言語」は日本語でいうなら「ひらがな・かたかな・漢字」みたいなものです。いくら日本語を書くことが得意でも、ベストセラー作家にはなれませんね? それと同じで、いくらプログラミング言語を習得しても、優れたアイデアがないと素晴らしいアプリを作ることはできません。つまり、子どもにもマーケティングの知識が必要ということです。ここでいう「子ども」という市場がニッチにあたります。
冒頭で、「ニッチ(隙間)だからといってバカにしてはいけない」と書きました。子どものプログラミングの学習は一時的なものではありません。さらに「日本中の子ども」というのは非常に大きな層です。これまでなかった新たな「大きな層」が生まれるわけです。はじめは「ニッチ」と思っていても、それが新たな市場につながるというわけです。だから「ニッチ」は重要なのです。
ニッチ市場を見つけたら、もちろんその市場(ターゲット)にあった商品の提供をしないといけません。例えば子どもにマーケティングを教えるなら、子どものわかる用語を使って説明しないといけません。商品をターゲットに合わせて作り直す必要があります。
みなさんのお仕事で「ニッチ市場」は見つかりましたか? 素晴らしいニッチが見つかれば、新たな事業の柱になるでしょう🤗
*私が子ども向けに書きました。
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