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学ばないことはリスクである

 大学(大学院)等で学ばなくても素晴らしいビジネスパーソンになる人はたくさんいます。起業に学歴は不要です。学校で学ぶくらいならさっさと起業した方がいいという人もいるでしょう。

 温故知新という言葉をご存知すね。「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る」です。社会人が大学(大学院等)で学ぶことは、まさに温故知新ではないでしょうか

 日本では、小学校で平仮名や漢字を用いた読み書き、そして四則(足し算、引き算、掛け算、割り算)などについて学びます。そして中学校まで義務教育があります。その後すぐに社会人になることも可能です。

 ところで、なぜあなたは小学校の時に象形文字ではなく漢字や平仮名を習ったのでしょうか? それは、私たちの先祖が日本語という文字を作ってくれたからですね。四則も同様です。すでに便利な道具を先祖が作ってくれたからです。四則にいたっては世界共通です。日本とアメリカでは「1+1」の答えが違うということはありません。

 このように、小学校、中学校で平仮名や漢字、そして四則等を学ぶので、中学校卒業したてで就職をしても(もちろんアルバイトでも)すぐに仕事ができるわけです。ファーストフードでお客様に「ハンバーガー1つ」と言われた時に、「1つ🍔」の意味を理解し、商品を提供することができます。

 「計算」という便利な道具があっても、その使い方を習っていなければ私たちは苦労します。もし、日本に義務教育が存在しなければ、学ぶチャンスがない人もいるでしょう。もしその状態でもし起業したらどうでしょうか。100円のものを3つ販売した時、合計300円と計算できません。売り手がきちんと請求しないと支払う相手は困ります。その結果、売り手は本当は300円もらわないけないのに、騙されて200円しかもらえないかもしれません。計算できないと100円足らないことに気付けません。その結果、騙されていることすら気づかない可能性もあります。これではいくら素晴らしい技術で商品を作っていてもビジネスは成功しません。

 つまり、私たちは、過去に作り出された便利な知識(ひらがな、漢字、四則など)を用い、新たな知恵を付け加えること(=起業)で、新しい未来を創り出しているのです

 しかし、ビジネスの世界、読み書き計算ができればそれ以上の知識はいらないかというとそうではありません。経営、企業戦略、製品を作るための専門知識、マーケティング、組織管理、法律、経理、人事など、様々な知識が必要になります。上場企業なら更に増えます。

 天才なら、これらの経験も知識もなくても、直感で理解できるかもしれません。しかし、多くの人はそうではないはずです。知らない場合、取る方法は2つです。「自分で研究して作り出す」か「すでに存在する理論を教えてもらう」かです。「なんでも自分でやるぞ!」というなら前者に挑戦したいかもしれません。しかし時間がかかります。そうなると後者を選んだ方が効率的です。学校などに行き、教えてもらうだけだから早いのです。どのような分野にも専門家がいます。専門家が研究したノウハウを学んだ方が、成功まで近道できます

 必要なビジネスの理論を取り入れることで、あなたのビジネスは向上するでしょう。もしやらないと、後々後悔することになるかもしれません。企業経営を失敗すると倒産の危機にあります。マーケティングを失敗すると商品が売れません。法律を正しく理解していないと逮捕される可能性があります。

 また、「学生時代に学んだから」というのも安心できません。例えば、ガラケーも存在しない時代に学んだマーケティングと、スマホ時代のマーケティングは違います。もちろん基礎となる知識は共通する部分もあるでしょう。しかし、商品を売るとなるとまったく異なります。もちろん顧客ニーズも違います。つまり最新の情報を学ばなければならないということです。

 学校でそれまでに研究されたことを学び、その上にあなたが考え出した新しい知識を付け加えてビジネスを展開するのです。ビジネス界での「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る」ですね。

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