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副業時代の「コバンザメ商法」🦈

 「コバンザメ商法」をご存知でしょうか。これは、サメ(集客力のある大企業や有名企業の店舗や施設)の近くにコバンザメ(別の企業)が店舗や施設を構え、サメのおこぼれをコバンザメがいただくという戦略です。

 もしあなたが「X市にあるA店のそばにもY市にあるA店のそばにも、B店がある」ということを発見したなら、まさにそれはコバンザメ商法を取り入れている企業でしょう。革新的なことを考えたいという人には少しつまらない方法かもしれません。しかし、素晴らしい戦略の一つです。Bは、Aの最新の出店情報をチェックして、自社の出店戦略を考えればいいのです。店舗展開戦略はとてもシンプルです。ただ、Aが倒産する場合は注意が必要です。その場合「A」というサメではなく、「C」という別のサメを探さなければなりません。

 今は、わかりやすいようにリアル店舗で解説しましたが、ネットの世界でも通用する考え方です。そして、個人で副業をしようとしている人にはとても頼もしい戦略です。

 個人で副業する場合、「全ての分野において得意」という方はなかなかいらっしゃらないでしょう。例えば、お料理が好きな方なら、「お料理については誰にも負けないけれど、販売することや経理についてはちょっと苦手……」などというものです。「自宅でお料理教室を開こう」としても、簡単に集客できるものではありません。そもそも自宅の近所の人しか来てくれません。いくらスゴいお料理教室の先生でも、仙台からの生徒を名古屋の教室に呼ぶのは難しいものです。さらに、今のような時代、お料理教室をリアルに開くことはできません。そうするとやはりインターネット上でのお料理教室が効率的となります。

 ネット上でお料理教室を開く場合、「どこで開くか」が問題になります。多少の専門知識がないと一からホームページは作れません。加えて、課金するとなると契約・審査等も生じます。もちろん、集客にも苦労します。SNSを効率よく使ったり、広告を出したりと、マーケティングにも力を入れなければなりません。これらに関するコストも必要でしょう。初期投資が膨らみます。関連する法律も守らなければなりません。もちろん本業であるお料理番組も作らないといけません。これでは気軽に「副業」とはなりませんね。

 それなら、副業したい個人も「コバンザメ商法」のアイデアを用いるべきでしょう。すでに潜在顧客がいて、なおかつ簡単に自分のサイトを設けることができる場所に「教室を開く」というのも一つのアイデアではないでしょうか。例えば、「note」をはじめ、有名なSNS、ブログサイト、動画配信サービスなどが挙げられます。例えるならnoteが「サメ」で、副業したい人が「コバンザメ」というわけです。

 noteにサイトを作るのに、プログラミングスキルはまったく必要ありません。高機能な仕組みが備わっており、収益をあげることも可能です。そして、ここにはすでに人が集まっています。もちろんSNS等でのPRなどは行った方がいいですが、自分で一から立ち上げたサイトのように「検索エンジンサイトに広告を出稿して」などということは必要ありません。

 また、グローバル展開している「サメ」の元で「コバンザメ」として活躍するなら、より多くの顧客を見つけることができます。あなたのやりたいビジネスに適した「サメ」を見つけ、そこで「コバンザメ」として活躍するという戦略をとると、比較的低リスクで副業を開始することができるのではないでしょうか。

 他にもこういうアイデアもあるかもしれません。例えば、あなたは著名な人物のファンだとしましょう。今はインターネット上で、著名な人とも簡単に繋がることができます。その著名な人物の情報をファンの視点から配信するなどして、広告収入等を得るという「コバンザメ商法」もあります。この場合、著名人が「サメ」で、あなたが「コバンザメ」です。ただし、これには大きなリスクがあります。その著名人の人気がガタ落ちになった場合、コバンザメのあなたの将来もありません。リスクをしっかり考えた上で実行する必要があるでしょう。

 コバンザメ商法は、副業時代において有望な戦略の一つと考えられます。あなたにピッタリのサメを見つけ、コバンザメとして成功してください‼️

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HIROYO MORITA・盛田 祐代 / Creative Innovator
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