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初めての起業

 今日は1月15日。私はちょうど1ヶ月前(12月15日)に株式会社ゴールデンチャート・エー・エム・エスの代表取締役を辞任し、1月6日にM3WE合同会社 (Twitter :@m3we_world)の設立の登記を行いました。20代の頃から「将来起業できたらいいな」と思っていました。今回自分の会社を作ることができたので、この1ヶ月はとても楽しかったです。

前職

 以前の会社は投資顧問業(日本株)でした。10年以上代表取締役をやってきた経験があります。その中で様々なことを学びました。小さな会社だったこともあり、全て自分で対応してきました。起業準備中に、この経験は本当によかったと感じたものです。

事前準備

 私は辞任日まで様々な作業をしており、それ以前に「○月○日に設立の登記申請を提出する」ということは考えていませんでした。ただ、メタバースの世界に進むことは決めていたので、辞任の1週間前にもThe Sandboxの重要なLANDオークションに参加し、LANDを追加購入しました。つまり登記よりビジネスの方を意識した行動をしていたことになります。

 起業前にThe SandboxのLANDを入手しておいたことは、起業する際に非常に役立ちました。メタバースで起業したい方は、参考にされるといいかもしれませんね。

辞任した翌日

 辞任した翌日(12月16日)は疲れていました。振り返ってみると12月1日〜15日のうち、なんと7日間私は新幹線でどこかに行き日帰り往復していたのです。1日おきの時もあれば連続した日もあり、寝不足が続いていました。辞任の翌日は区役所に行き健康保険と年金の手続きをするのがやっとでした。また、親には辞めた理由を追求され、それを説明した日でもあります。この日は起業について何も行動しませんでした。

活動開始

 起業する時にまず決めること、それは「日付」です。せっかく起業するのですから、いい日を選びたいものです。そこで起業に適した日を探したところ、2023年1月6日が2023年の三大良い日になるということを知りました。「年末年始があるけど今からなら間に合う」と思い、すぐに動き始めることに。とはいっても、そこまで大慌てすることないなと感じたのです。なぜなら起業の手続きのイメージ(何をすべきか)がすでにできていたからです。

これまでの経験

 私は以前の会社で、登記も経理も全て自分でやっていました。また、司法書士試験に過去挑戦したことがあったことと、会社法の勉強をしていたこともあり、起業の手続きについては理解済み。これまで変更と清算の登記の経験があり、会社設立の登記だけ経験したことがなかったので、「ついに会社設立の登記が自分の会社でできるぞ」とワクワクしていました。

私が特に重視した点

 私は過去の経験より、最小のリスクとコストで起業すると決めました。例えば、私たちは部屋を借りる時、毎月の家賃が高いと生活が逼迫します。もちろん間取り・利便性・快適さ・安全性などもあるので、一概に金額だけでは決められません。しかし、引っ越しは容易でないだけに、部屋を決める前に、家賃がいくらというのは重要な要素の一つと言えます。起業も同じです。人件費・家賃など、毎月決まった支出があります。起業当初はこれを支払うだけでも大変です。少ないコストで運営することがポイントになります。
 また、社員を雇うと、行政における手続きも増えます。そして一度増えた社員を減らすことは創業間もない会社にとって大変なことです。そういうリスクも考えると、最初から大きくというのはよほどの資金力があるか、すでに大きな顧客がついている場合でないと難しいでしょう。(一定の人数を満たさないと、ビジネスが行えないという場合は別として)

 具体的な戦略は以下の通りです。

起業する上で重要視した点
 ・まずは一人でスタートする → リスクを小さくする
 ・余計なお金は使わない → コストを最小にする
 ・会社の形態もシンプルに → 合同会社にする

 合同会社にするということは、かなり前から決めていました。これは起業のことを調べていた時と、登記・会社法についての知識を身につけていた時から「株式会社ではなく合同会社にしよう」と思っていました。

 ミニマムサイズで会社を作るということは、リスクとコストを最小にするというメリットがありますが、準備している段階で「スピードアップ」という利点があることにも気づきました。役員が複数人いたら、全て相談しないといけません。自分一人なら決断も早いですが、人が増えれば増えるほど時間がかかります。また、いくら経営上合理的な判断であっても、中には反対する人がいます。そうするとどんどん決断が遅れます。不仲になるかもしれません。
 上場企業や大企業ではなく小さな会社です。創業の段階においては、なかなか物事が決まらないより、スピードアップを重視することが大事でしょう。

 初めて起業する場合、一人だと不安という方もいるかもしれません。ですが私自身、そう感じたことは一度もありませんでした。

起業するにあたり利用したもの

 私が起業するにあたり唯一利用したのは、「freee会社設立」でした。登記については、前職の時に法務局のサイトで調べながらやっていたので特に心配はなかったのですが、起業の流れ全体を把握し漏れをなくしたいということと、定款が自動で作成できるので、このサービスを利用することにしました。結果的にこれを使ったことで、かなり時間短縮ができたと思います。

オフィス

 オフィスを自宅にするとコストもかからず便利ですが、自宅住所を公開するのは抵抗があります。でも、オフィスを借りるまでもありません。そこでバーチャルオフィスサービスを利用することにしました。バーチャルといっても、住所を借りるだけではなく、色々なサポート機能がついています。また、ここでも仕事をするスペースがあります。実際契約するにあたり説明を聞いたら、「想像していたよりリアル」と感じました。
 ちなみにオフィスをどうするかについては、何年も前から調べていました。色々なベンチャーの情報を見る時、その会社がどこに入っているのかを調べるのが好きだったというのが理由です。
 今回私が選んだオフィスは、再生可能エネルギーを採用した建物です。国連特使の水野弘道さんのお話が大好きな私は、オフィスを決める際にも立地や金額のみならず、気候変動について対応した建物を選びたいと考えました。たまたま見つけることができたので「ここだ」と思い選びました。

 バーチャルオフィスを利用すると、パッケージにさまざまなコストが含まれているので、オフィスを自分で借りた時と比べて支払わなくてもいいコストがあることがわかりました。また、ここでは私の仕事をサポートしてくださる人もいます。一人会社でも一人ではないという気持ちになり嬉しくなりました。結果的にここにしてよかったと思いました。

印鑑のデザイン

 起業前に準備しないといけないものの1つに印鑑があります。私の前職で印鑑をまっすぐ押すことに苦労していました。フォントが難しく会社名が長く印鑑を見ても読めなかったのです。そこで「今度は自分で読める印鑑にしよう」と考えました。印鑑の発注をする際にも、自分が読めることを重要と考えデザインを決めました。

登記申請

 「1月6日に登記申請する」と決めた時点で、freee会社設立で電子定款を選択することができなくなりました。年末年始が重なりスケジュール的に間に合わなかったからです。そこで紙の定款で提出するすることにしました。前職ではいつも紙で申請していたので、「こっちの方が慣れているからすぐに準備できる」と思いました。そして1月6日に登記申請書を提出しました。

<参考>
私は、過去の経験より、紙で登記申請をする際に、必ず1部予備を持ち法務局に行くことにしています。これは印字だけしたもので、押印はしません。そうすると法務局で何か不備があった場合、これをに交換・訂正して提出することができます。印鑑の押し間違いもあるので、予備は押印しない方がいいです。こうすることで、不備を減らすことができます。

 登記申請の翌営業日、法務局から電話が来ました。登記申請書に不備はないが、会社の代表印の登録の用紙に1カ所モレがあるということでした。すぐに法務局に行き修正してきました。登記申請書に不備がなかったことに安堵しましたが、印鑑の方は気が緩んでいたのかもしれませんね。

起業準備中の身分

 細かいことですが、切実なこと、それは起業準備中の身分です。起業準備中は、どこかに属しているわけではないので、身分の記載を求められた場合、悩むところです。ですが、社会人大学生の場合、仕事はやめても「学生」という身分は残ります。実際退職後も学校に通い授業も受けていました。
 「無職」というとイメージが悪いですが、「学生」というとイメージアップだということに気づきました。ただ、今回の退職では一度も書く機会はありませんでしたが……

個人事業主か起業か?

 「一人会社なら個人事業主でもいいのでは?」と思われる方もいるでしょう。私は将来会社を成長させたいと思っているので、個人事業主の発想はありませんでした。そして準備しながら「やっぱり起業してよかった」と思うことがありました。

・法人だとできるが個人だと門前払いされることも(信用問題など)
 → 今後ビジネスを展開していく時、法人の方が色々なことに挑戦できる
・起業は手間がかかるので先にやっておき、その後事業に集中する
 → 登記は手間がかかる。先にこれを済ませ、後にビジネスに集中する

 税制面などを考慮し「起業より個人事業主」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、ビジネスには信用・ビジネスチャンスなど税制面だけで判断できない部分もあります。お金の面において合理的に考えたつもりでも、実はビジネスチャンスを逃しているということも。それでは本末転倒です。この1ヶ月いろいろ考えることがありましたが、私は起業を選んでよかったと感じました。

 また、前の会社を辞めた直後の起業すると、前職での経験をアピールすることができます。起業の際にも前職について話すことがあります。その場合、「先週退職しまして〜」という場合と「1年前に退職しまして〜」では、相手の受け取り方が異なります。退職の情報を有利に使うなら、退職直後に起業した方がいいと言えるでしょう。

 私の起業に関する情報については以下にまとめてあります。

 私の会社の情報は、以下よりご覧ください。

* Twitterより引用

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HIROYO MORITA・盛田 祐代 / Creative Innovator
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