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「魅力」は絞って伝える
マーケティング担当者が行うことの1つ、それは商品のPRです。今回は「伝え方」について考えてみましょう。どのような仕事をされている方でもわかりやすいように、身近な例を取り上げてみます。
あなたは、あなたが所属するところ(企業でも、町内会でもなんでもOK)で、今年の旅行を企画する担当になりました。所属する人は、毎年旅行のプランを見て参加するかしないかを決めます。去年はとてもいい企画だったため、95%の人が参加しました。だから今年担当するあなたはプレッシャーがかかります。
あなたが今年決めた旅行は以下の内容です。
京都1泊2日ツアー
魅力1)安い(一般的なツアーの半額程度)
魅力2)目的地まで最速で移動できる(例:新幹線なら「のぞみ」など)
魅力3)高級ホテルを利用
魅力4)バスで観光地を巡る
魅力5)夕食は、現地で一番有名なビュッフェへ
魅力6)2日目のランチは、雑誌によく登場する話題のレストランへ
魅力7)非公開のお寺で国宝を見る
あなたの考えるポイントは大きく7つ。さて、どのようにPRするでしょうか?
きっと企画したあなたは、全部のポイントに思い入れがあるはず。ガイドブックでたくさん調べて行先やレストランを決めたり、旅行会社の人にいろいろと無理難題を言って交渉したり……。だからこそ、あなたは「魅力を全部伝えたい!」と思います。しかし、旅行の参加を考える人なら、たくさん魅力を書かれていても、全部読んでくれるとは限りません。つまり、あなたの「伝えたいこと」と、読み手の「読みたい内容」には差があるということです。これをまず認識しておかないといけません。あなたが伝えたいことを全部伝えようとしても、読み手は興味あるとは限らないということです。
さらに、「ターゲット」も重要ですね。つまり「参加者」です。参加者が「行きたい」と思うようになることを伝えなければなりません。例えば、お酒好きがたくさん参加する場合、「現地で一番有名なビュッフェ」というより、「ビュッフェでお酒飲み放題」と伝えた方が魅力的かもしれません。つまり「あなたが魅力と感じる点」ではなく「ターゲットが魅力と感じる点」を強調する必要があります。
また、PRポイントは、たくさん書けばいいというわけではありません。最後まで読んでもらわなければなりません。そのためには、絞ることも大切です。しかし重要な情報を抜いてはいけません。「目的地」「日程」「金額」など、絶対に漏らしてはいけない情報があります。いくら魅力的で安くても、日程が合わなければ参加できません。このように「絶対に漏らしてはならない要素」を入れ、かつ「PRポイントを絞る」ことが大切です。
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お気づきでしょうか。この原稿でも、ポイントを3つに絞って説明しました。3点くらいにまとめると、わかりやすいものです。
私自身も、書き慣れない頃は「えっ? 3つに絞るの?? 難しいなぁ」と思ったものです。しかし、やっていくうちに慣れます。また、その方がダラダラと書くより、まとまって読みやすくなります。慣れるまで何度も練習してみましょう!
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![HIROYO MORITA・盛田 祐代 / Creative Innovator](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126746756/profile_9fc256c3d60a25d2078e7766a8c48d6a.png?width=600&crop=1:1,smart)