同じ業種でも「風の時代的戦略」の企業と「地の時代的戦略」の企業では結果が異なる
同じ業種でも「成功している企業」と「あまり成功していない企業」があります。成功している企業の共通点には「風の時代にあったビジネス戦略」を取る傾向があるようです。
昨年より新型コロナウイルスの影響もあり、キャシュレスが進みました。そうなると「全てのクレジットカード会社は好業績なんだろうな」と思うものですね。ところがそうではないようです。なぜでしょうか?
新型コロナウイルスの蔓延により、私たちはインターネットショッピングを多く行うようになりました。そこで強かったのがEC系のクレジットカードだったそうです。ポイント還元などをはじめ魅力的な特典がありますね。
それ以前も私たちはクレジットカードを利用していました。皆さんもリアル店舗や旅先で利用した経験があるでしょう。もちろんEC系サイトでも利用していました。しかし外出も旅も制限されたのですから、利用方法は変わります。
「風の時代」といえば「インターネット」です。オンラインショッピングに強いクレジットカードが優位だったと考えられます。
実は、「同じ業種なのに成功している企業と苦戦している企業がある」という業種は、クレジットカード業界に限ったことではありません。わかりやすいところでいえば自動車業界も該当します。風の時代の「電気自動車」に参入する企業はどんどん増えていますが、地の時代の「ガソリン車」に新規参入する企業は今やありません。
少し強引な考え方かもしれませんが、企業の業績が好調かどうかは「風の時代にあったビジネスかどうか」ということなのかもしれませんね。
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以前は面白い話題があったら随時書いていた「風の時代のマーケティング」ですが、順序立てて理論的に執筆していこうと思い、2021年2月から連載にしました。ご興味のある方はぜひお読みくださいね。