
もしもオニオオハシがマーケターだったら
「アマゾンの宝石」オニオオハシ。
南米の熱帯雨林に生息しており、日本の動物園でも数多く飼育されています。

オニオオハシは比較的大型の鳥で、名前に「オニ」とついていますが、実は非常に臆病な性格をしています。
強いストレスがかかったり、何かにぶつかったりしてしまうだけで、すぐに心臓発作を起こしてしまうほどです。

オニオオハシはとても温厚で、基本的に果実などを主食としています。しかし、エサを12時間食べていないだけで餓死してしまうため、果実だけでなく昆虫や小型の爬虫類を捕食する雑食性も持ち合わせています。
基本的にオニオオハシは狩猟や戦いを好みません。他の動物とエサの取り合いにならないように、高いところに生息して上方にあるエサを食べるように進化しました。
一つのエリアでエサがなくなると、オニオオハシはエリアを移動し、外敵がいなく、エサが豊富な場所で過ごすのです。

オニオオハシが住むアマゾンは、高いところとはいえ視界が良いとは言えません。6羽程度の群れをなして行動をするオニオオハシは、視界が悪い中で仲間とのコミュニケーションをとったり、捕食者に対する警戒をしたりするために非常に大きな声で鳴きます。
このように、アマゾンに生息する鳥の中でも特徴的な見た目や生態をもったオニオオハシですが、「もしもオニオオハシがマーケターだったら」どのような戦略を得意とするのでしょうか?
私は、ブルーオーシャン戦略×SNSマーケティングを駆使した、「非戦闘スタイルのカリスママーケター」になっていると考えます。

まず、オニオオハシは競合と同じ戦場で戦うことはしません。ライバルのいないアマゾンの高いところのエサや、エサが潤沢にあるエリアへの移動がオニオオハシの特徴でした。また、主食は果実であるため、獲物をとるための罠を張ることもありません。
このことから、市場にニーズは確実にあるものの、まだそのニーズに対して誰も答えられていない場所で戦うためのブルーオーシャン探しをするのではないかと推測します。いわゆるニッチをつく方法です。
そして、直線的な飛行により新しいエリアへの移動が得意なように、市場が一般化していけばすぐに別の市場へと移ります。

ただただブルーオーシャンを見つけるだけではありません。
オニオオハシは、しっかりとそのニッチなニーズに対して、「このような商品があるよ!」というアピールを大きな声で行うはずです。
ニッチなニーズは見えにくくなっているため、顧客自身もそのニーズに気づいてない場合があるでしょう。そのため、オニオオハシは声を届ける手段としてSNSを大いに活用します。
写真映えする商品をSNSで投稿し、より多くの人に商品の魅力を届けられるSNSマーケティングを行うのです。

しかし、一つ欠点があります。一度でも炎上してまったり、アンチコメントを見てしまうと、ストレスに弱いオニオオハシは会社をすぐに休んでしまうのです。

以上、「もしもオニオオハシがマーケターだったら」でした。