【SEOライティング】構成力を上げたいライターの方へ。トレーニング法をシェアします。
こんにちは、フリーでSEOコンサルタントをしている小林(@genki_iii)です。
「ライティング力や構成力をどのように鍛えるのか。」
これはコンテンツSEOに関わる全ての人にとって永遠のテーマですよね。
皆さんもそれぞれの方法で日々SEOライティング力を鍛えられているものと思います。
先日お仕事をご一緒しているライターさんから、以下のような質問を頂きました。
そして、私なりの方法を紹介したところこんな返答を頂けました。(一部をお見せします。)
私は自身がライターという訳ではありませんので、ライティング部分の発信は専門の方に任せるとして。
今回は、私がSEO記事の構成力をつけるために実際に行っていた方法をご紹介します。
SEOライティングの「構成力」を鍛える方法
私が構成力を高めるために行っていたのは、こんなトレーニングです。
商材はなんでも構わないのですが、SEOライティング力を育てるという意味ではSEO上位記事とYoutubeの2つが最強だと思っています。
まず重要なのは、自分が興味あるテーマのコンテンツを扱うことです。自分が興味を持つテーマであれば、自身もその分野の顧客として考えらます。それにより、「わかりやすい」「役立つ」と感じたことは、実際の顧客も同様に感じる可能性が高くなります。
トレーニングの具体的な方法
ステップ1:コンテンツのパート分けと役割名付け
例えば、以下の「数学の勉強法に関する記事」を読むとします。
この記事を以下のようにコンテンツを適当なところで区切り、区切ったパートが持つ役割・機能に自分の言葉で名づけしていきます。また、見た目(UIや文章量)と内容からしてそのパートを「どれだけ読者が集中して読むか?」5段階で点数付けしていきます。
役割:【強い主張による不安解消】(3点)
「高校生におすすめの数学勉強法はある?」
「数学が得意になるためのコツは?大学受験対策はどうすれば良い?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
数学が苦手な高校生は非常に多いです。しかし、それは憂うべき事実ではありません。
なぜなら苦手な人が多いからこそ、効率的な勉強法を実践して数学を得意科目にすれば、周りに大きく差をつけることができるからです。
役割:【これから何を伝えるのかをザックリ】(1点)
それで今回は数学の勉強法が知りたい高校生に向けて、東大生である筆者が数学を得意にするコツや大学受験対策法などと紹介します。
これを参考に、より良い数学の勉強法を見つけてください。
役割:【10秒でわかる記事の結論】(4点)
高校生の数学勉強法についてざっくり説明すると
問題読解力や論理的思考力をはじめとする5つの力を鍛えるべき
学校の授業で問題文の「噛み砕き方」を学び
ケアレスミスは記録して傾向を把握する
このような形で行っていき、動画の場合も同じように行います。
上記の例は導入文のみの細かい区分けですが、実際は記事全体を機能でまずいくつかに区分けしてから、細かいパートを作っていきます。
また、できればそのパートを視覚的にどう見せているのか(画像なのか、バナーなのか、表なのか、色なのか、コンパクトな文字なのか、文字サイズなのかなど)もメモしていきます。
これを色々な記事で繰り返すうちに、優秀な記事や動画コンテンツから引っ張ってきた「型」が自分にいくつもできます。
コピーや表現の引き出しも増えるため、ニーズを絞り出した後にさまざまな構成が浮かんでくるようになります。
また「どれだけ読者が集中して読むか」の点数が低い部分をダラダラと長く書いてしまうということも少なくなるため、本当にユーザーが必要な情報を軸として流れを作ることができるようになります。
ステップ2:タイトルの役割名付け
そして本文のパート分けが終わったら、タイトルも一つのパートとして、その役割名をつけてみると、なぜそのタイトルになっているのかより深く理解ができます。(微妙なタイトルの記事も多いので、むしろ「この内容ならこういうタイトルの方がいいでしょ」と考えるくらいがちょうどいいかもしれません)
ステップ3:各パートがどんなニーズ・疑問に対応するのか書き出す
最後に全パートに対して、それぞれどういったニーズ・疑問に対応するものなのかもメモしていきます。
役割:【強い主張による不安解消】(3点)
ニーズ・疑問:数学の苦手が変わらないんだよな、、、数学ってもう才能なんじゃないか。なんで自分だけこんなに数学できないんだろう。
「高校生におすすめの数学勉強法はある?」
「数学が得意になるためのコツは?大学受験対策はどうすれば良い?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
数学が苦手な高校生は非常に多いです。しかし、それは憂うべき事実ではありません。
なぜなら苦手な人が多いからこそ、効率的な勉強法を実践して数学を得意科目にすれば、周りに大きく差をつけることができるからです。
「あるニーズや疑問に対してどのような伝え方をしているのか」ということを意識しながら進めるのがコツです。
例えば上記の場合、「周りの友人のレベルに全然ついていけない」「数学ができないのは自分だけだ、自分がダメなんだ」とかと思ってしまっている読者に対して「(実はあなたが思っているよりも)苦手な人は多い」と伝えて安心感を創出することにより、さらに記事を読み進める動機づけを行っています。
ここでは、人が他の人と同じような困難や問題を経験していることを知る(=帰属感を感じる)と、自分だけではないという安心感を得られる心理効果を利用しています。
このように読者のニーズとそれを解消するメッセージをセットで考えていくことにより、それぞれのパートで読者の頭の中で何が起きているかを理解することができます。
また、このステップをすべて終えると、大きいパートから小さいパートまでどのような流れでストーリーが作られているか、全体像が見えるようになります。
これが、構成力を高めるトレーニングです。
やってみると意外と時間がかかります。
しかしこれ、試しに5記事分だけでも行ってみてください。その時点で既にライティングや構成の考え方に変化が生まれてきます。
またこれを何度も繰り返していくことにより、構成力は目に見えて向上していくと思います。
動画の場合
Youtubeなどの動画の場合でも、同じように行います。
特に動画の場合はサムネイルも一つの区画として扱うことができ、再生数が伸びている動画ではこのサムネイル研究も非常に勉強になります。
こういう伝え方の上手いチャンネルは本当に勉強になります。
この動画は、テキスト化して体裁整えたらSEOでも上位取れるくらい内容も流れもとても良いものだと思います。
おまけ:ニーズ把握力そのものを鍛える方法
記事作成の際には、構成を考える前に、ニーズを把握する工程が必要になります。
ここではおまけで、SEO記事作成時のニーズ把握力を鍛える方法の一つをご紹介します。
あえて上位記事を読まないでニーズを自分の頭で考えてみる
Youtube、noteなどのブログサービスなどで一旦全力でニーズを探る
ニーズから取捨選択する
自分で一度構成を作成し、上位記事を見て抜けや大きな違いがないか確認してみる
上位記事を読まないのは、先入観をなくすためです。先に上位記事を読んでしまうと「これとこれとこの情報があればいいんだな」という風に上位記事の内容に捉われてしまい、それ以上のものが生まれにくくなるためです。その上で、自発的に上位記事以外を使ってニーズを探りに行き、ユーザー理解を深めます。Youtubeやnoteを使うのは、被リンクなどの別要素なしに自分が素で良いと思えるコンテンツを見つけに行くためです。
また、これにはもう一つ大きな利点があります。
それは「何も情報を収集していない状態では、自分がどれだけユーザーのことを知らないのか」を強く認識できることです。上位記事を読むとさも自分が読者のニーズが分かったような気になってしまいがちです。
自分の無知さを認識するだけで、その後ニーズを収集するときや記事を書くときの丁寧さがすごく変わってくるのです。
その上で上位記事を最終補完ツールとして使うことで、非常に役立つコンテンツを生み出すことが可能になります。
おわりに
以上がSEO記事の構成力を鍛えるために実際に僕が実践していた方法です。
今回ご紹介した方法を何度も繰り返すことで、何か記事を見たときの見え方が全然違ってきますし、記事を作成するときに浮かんでくるストーリーも全く変わってくると思います。
良さそうと思った方は、ぜひ実践してみてくださいっ!
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