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【セミナーレポート】SNS時代の“人の行動に影響を与える企画力”
こんにちは、FREE WEB HOPEの佐藤です。
私たちが主催するMarketing Studio by FREE WEB HOPEでは、「マーケティングに強くなる」をコンセプトに、毎回その分野に特化したプロの方をお招きして最新の事例を元に成功しているノウハウ・すぐに使える実践法をセミナーでお届けして、「みんなで成長しちゃおう〜」なんてことをやっています。
2019年9月25日(水)に「【仕掛け人の脳内を大公開】大SNS時代の“人の行動に影響を与える企画力”」という内容のセミナーを開催いたしました。
今回は、モデレーターとして株式会社ホットリンク 飯髙さん、パネラーとして株式会社カラス 牧野さん、株式会社おくりバント 高山さん、株式会社ディー・エヌ・エー 安江さんという豪華な方々をお招きしました!
当日は「#マケスタ」でTwitterが大盛り上がりしたので、皆さまのツイートをまとめつつイベントの様子をレポートしていきます。
イベント概要
トレンドが目まぐるしく変わり、何が話題になるか予想もつかないような大SNS時代。様々な企画が実行され、話題になったはいいものの伝えたいことが何も伝わらないままで終わるケースも数知れず…
そんな試行錯誤が繰り返される現代で、“人の行動に影響を与える企画”を連発している猛者がいるのもまた事実。
「そもそもどうやって企画を思いつくの?」
「企画を思いついたら、どうやって実行に移していくの?」
「企画を立てられる人になるには何が必要?」
など、大SNS時代の荒波をくぐり抜け、世間にたくさんのインパクトを与えている方々をお招きし、その脳内をすべて明かしていただきます!
講師プロフィール
株式会社ホットリンク マーケティング本部 本部長
飯髙悠太
1986年生まれ。
2014年 株式会社ベーシックに入社。ferretを立ち上げ、創刊編集に就任。
2017年 株式会社ベーシックの執行役員に就任。2019年1月 株式会社ホットリンク マーケティング転籍し、同年4月執行役員CMOに就任。
Books&Apps、soar、COUXU、Reviveなど複企業のアドバイザーを務める。これまでに東証1部上場企業を含め100社以上のコンサルティングを経験。
著書「僕らはSNSでモノを買う」
http://amazon.co.jp/dp/4799325485
株式会社カラス代表、株式会社エードット 取締役、文鳥文庫の店長
牧野圭太
1984年11月21日生まれ。早稲田大学理工学部卒業 2009年博報堂に入社し、コピーライターに配属
その後 HAUKHODO THE DAY などを経て 2015年7月 「文鳥社」を設立 「文鳥文庫」や「旬八青果店」など、事業開発とクリエイティブの掛け合わせる業態を目指す。
株式会社おくりバント 代表取締役社長
高山洋平
東京都足立区出身。大学卒業後、投資用不動産会社を経て、IT業界大手の株式会社アドウェイズに入社。
独自の営業理論を武器に、中国支社(上海アドウェイズ)の営業統括本部長まで上り詰めた。
2014年に、株式会社アドウェイズの子会社として株式会社おくりバントを創業。
「得点圏まであなたを」を企業理念に、広告やクリエイティブ全般を手がける。本人は年間360日は飲み歩く“プロ飲み師”でもある。
株式会社ディー・エヌ・エー IPプラットフォーム事業部事業部長
マンガボックス編集長、エブリスタ代表取締役社長
安江亮太
2011年DeNAに新卒入社。入社1年目の冬に韓国でのマーケティング組織の立ち上げを手がける。
2年目に米国でのマーケティング業務。その後全社戦略の立案などの仕事を経て、現在はおもにマンガボックス、エブリスタの二事業を管掌する。
DeNA次世代経営層ネクストボード第一期の1人。
バズるとは「社会にメッセージを送る」ということ
多くの企画者が「バズる」を意識したことがあると思います。
では、そもそも「バズる」とは一体なんなのでしょうか?
バズを作る=社会にメッセージを送る
— はやぱぱ / インハウスマーケ✏️ (@88papa192) September 25, 2019
牧野さん#マケスタ
定量のゴールだけではなく、目的に対してどうコミットするかが大事。
— はやぱぱ / インハウスマーケ✏️ (@88papa192) September 25, 2019
だからバズるかどうかという観点はあまり重要視してない。#マケスタ
牧野さんは「バズる」という言葉が好きではないと語りました。
世の中の企画には「バズらせる」ということ自体が目的となってしまっているケースもありますが、それは本質ではない。
結局は目標を達成するのが重要
— ナミ@LOGZの凡人NO.2 (@N11_nl) September 25, 2019
というのはみなさん一緒なんだな、、!!
「どうしてバズらせたいのか?」
「バズらせてどうしたいのか?」
企画のその先まできちんと考えることができるか。
それが良い企画と微妙な企画の分かれ目なのかもしれません。
企画は失敗が前提、とにかく考え続けることが大事
牧野さん
— はやぱぱ / インハウスマーケ✏️ (@88papa192) September 25, 2019
自分の企画はほとんど失敗。失敗前提でガンガン企画していけば良いんじゃないか。#マケスタ
高山さん
— Hiro Kano 折紙チャンピオン/マーケ勉強中 (@hirokano123) September 25, 2019
「失敗した時は、企画(アイディア)が悪い時とアウトプットの形が悪かった時がある」
このルノアール理論は、6年間、アウトプットの形を試し続けてやっとバズった。
常に「何が悪かったんだろう?」を考え続けることが大事。#マケスタ https://t.co/WoEBNUJ2NA
素晴らしい企画を連発している方々も常に悩み考え続けています。
朝から晩まで企画を考え続ける毎日の中で数多くの失敗をしてきたとのこと。
ですが、
「失敗していいじゃないか」
そう牧野さんは語ります。
失敗を恐れないで、ひたすら頭を動かし続ける。
その中で、成功が生まれるのかもしれません。
Q
— ゴトーカズウミ|HRとB2B SaaSのマーケと🍐 (@umimi0425) September 25, 2019
みなさんの企画力はどんなプロセスで養われたのか?
牧野さん
博報堂で営業志望ではいったらたまたまコピーライターになった。
上司こわい。朝から晩まで毎週企画。
100案だしても1つも通らないことがある。
ある時を境に「あ、わかる」っていうタイミングがきた。
#マケスタ
そもそも良い企画を作れる人間とは?
P&Gのメソッドで「who what how 誰に何をどうやって届けたいか?」というのがある
— あやぽん (@Aypnpm) September 25, 2019
……そもそもお前は誰なんだ問題
マーケターは自分が何者か語れない人が多い
自分を理解せずに出す企画はダサい
良い企画を出す人は地べたを這うような深みがある#マケスタ
マーケターは市場分析が好きな人が多いですが、自分のことをきちんと理解し語れる人はどれくらいいるでしょうか?
企画を作るとき、「消費者は〜」という上から目線で考えてしまいがちですが、それは悪習とも言えますよね。
安江さん「いい企画作れる人は人生に悩んでいる。自分のことについて考えていない人にいい企画はつくれない」
— 🍢ふじじゅん🍢 おでん男子 (@fujijun89) September 25, 2019
高山さん「そうだそうだ」#マケスタ pic.twitter.com/4TmJkk8rn7
安江さんは、今回のイベントで自分のことや自分の人生について考えていない人は良い企画は作れないとくりかえし熱く語りました。
企画を作る前に、まず自分という存在を理解する。
一見当たり前のように思えることですが、だからこそ疎かにしがちなのかもしれません。
いい企画を作れる人は自分の人生に悩んでる。自分の人生について真剣に考えている奴の企画は面白い。#マケスタ
— 小木曽一馬 (@ogisokazuma) September 25, 2019
自分に対して虚勢はる人間の企画はダサい。
— ナミ@LOGZの凡人NO.2 (@N11_nl) September 25, 2019
実直に自分と向き合う人間はいい企画が出る。
お前は何者なのか?
というのが大事。@Raytrb
安江さんの話響いた、、。企画というか仕事も人生もそうだよね。#マケスタ
ほぼ毎日飲み歩いている高山さんは、一見破天荒のように思えるかもしれませんが、すべての行動に意味があるとのこと。
高山さん
— ゴトーカズウミ|HRとB2B SaaSのマーケと🍐 (@umimi0425) September 25, 2019
20年間ほぼ毎日飲みに行ってる。
年間360日飲み行ってる×2.3店舗→年間1000件行ってる!
人をめっちゃ見てるから、人と共通認識が合わせやすい。
プロダクトを見たときに「あ、こういう人が使いそうだなー」っていう使う人を想像しやすくなる
#マケスタ
良い企画を作れる人は、常に観察し周りに目を向けている。
簡単なことのように思えますが、実際にはとても難しいこと。
人はちゃんと意識しないと色々な物事・出来事を見逃してしまいます。
たとえば、行く機会が多いコンビニでも今どんな商品が売られているかちゃんとはわからないものですよね。
「日常を経験にしてしまう。」
そこから良い企画が生まれるのかもしれません。
高山さん : 何が言いたいか。今ガリガリ君は何がある?
— 澤山モッツァレラ|コピーライター (@diceK_sawayama) September 25, 2019
ルノワールは二種類あるんですよ、大正ロマン型と昭和モダン型。ケンタッキーは誰が食うんだ?とか。
ラーメン二郎もそうです。いろいろな経験をした方が企画はうまくいきます。#マケスタ pic.twitter.com/55kGAdkjJf
意図が分かりやすくなっただけで、社会的な文脈がヒットの秘訣であるプロモーションは昔からあると思う。
— 住川正好(スミ) (@kon_frank) September 25, 2019
無意識の中で形成された価値観を表層化させる広告表現にハッとする瞬間ってこれまでもあったし、今後もそれが人を突き動かすだろうと思う。昔と今の違いが分からん#マケスタ
社会文脈と広告を結びつける
ブランドジャーナリズム
— てらだ@TikTok広告マン (@teradakun2828) September 25, 2019
(@MAKINO1121 )
ブランドが社会文脈に紐づく。
クレしんのはお母さんの不均衡を治すための企画。
タピオカ選挙は若者の選挙を促進する。
一つのメソッドであってやりやすいし、どこの社会文脈に結びつけていくかを考えていく。#マケスタ
パンテーンの髪の色もそう。
— てらだ@TikTok広告マン (@teradakun2828) September 25, 2019
この商材を社会文脈と結びつけるとなるとどう行こうかなっていう視点でいくと、広告業界が良くなっていくかなって思います。
ちょっと泣きそうになったてらだ。#マケスタ
昔から広告が社会を作ると言われるほど、その影響力は大きいもの。
広告とは商品やサービスを宣伝するものだと思われがちですが、それだけではない。
牧野さんは「ブランド・ジャーナリズム」の重要性を語りました。
牧野さん
— あやぽん (@Aypnpm) September 25, 2019
ブランドジャーナリズムという概念を提唱している
どういう社会文脈(社会問題)に紐付けたらそのブランドが理解されるかを考える
それが企画を考える上でのメソッドになりつつある
#マケスタ
牧野さん続
— ゴトーカズウミ|HRとB2B SaaSのマーケと🍐 (@umimi0425) September 25, 2019
「ブランドジャーナリズム」という概念の提言。
社会文脈にブランドを紐付けていくべき。
クレしん→お母さんの苦労
タピスタ→若者の選挙に行くのを増やしたい
⇨どんな社会文脈にブランドの訴求をのっけていくのかを見つけることが企画のフレームワーク。
#マケスタ
企画人が読むべき本は?
最後のトークテーマとして、牧野さん・安江さん・高山さんに「これは読むべき」というおすすめの本をご紹介いただきました!
Q
— ゴトーカズウミ|HRとB2B SaaSのマーケと🍐 (@umimi0425) September 25, 2019
企画人が読むべき本は?
高山さん→①ゴクウ ②めしばな刑事タチバナ ③男はつらいよ ④ウルサスの本
安江さん→①貞観政要
牧野さん→①左利きのエレン ②ウォルトディズニーの伝記「創造と狂気」
#マケスタ
質問:企画人が読むべき書籍は?
— みやねえ@二拠点生活/Web編集者・フリーライター (@miya_nee3) September 25, 2019
おくりバンド高山さん「SF漫画ゴクウ。めしばな刑事タチバナ。これ必ず読んでね!あとは寅さん」
飯髙「それ映画でしょ」
高山「あれは俺の中では書籍です」
なぜゴクウとタチバナを読むべきなのか高山さんが熱く語っています。会場爆笑。おもしろw #マケスタ
まとめ
今回のテーマは「企画力」について。
企画というものを考えたとき、大きな目線で見ることはとても大切です。
けれど、その中にいる「自分」という存在にもしっかりと目を向けないといけないと安江さんから教えていただきました。
そして、日常におけるすべての出来事は自分の経験であり、それをどう捉えるか・扱うかは自分次第。人生からインプットして企画へとアウトプットしていく。ほぼ毎日飲み続けている高山さんから、日々のちょっとしたことでもしっかり観察する大切さを学びました。
さいごに、企画とは宣伝だけではなく社会にメッセージを送ることでもあり、商材やサービスと社会文脈を結びつけて考える「ブランド・ジャーナル」という社会をよくするために広告を使う必要性を説く牧野さんに胸を動かされました。
「企画」というものに真摯に向き合い続けている方々の貴重な話が聞けたことは、これからの企画づくりに大きな影響を与えたと思います。
牧野さん、安江さん、高山さん、そして飯髙さん。
貴重なお話をありがとうございました。
次回のセミナーレポートをお楽しみに!
飯高さん : いろんなイベントのモデレートやってきましたが、過去5年で一番地獄っすね!#マケスタ pic.twitter.com/WBf55ZxYFS
— 澤山モッツァレラ|コピーライター (@diceK_sawayama) September 25, 2019
今日の #マケスタ でわかった公理を紹介しますね
— ムロヤ (@rmuroya) September 25, 2019
破壊力×破壊力=混沌の破壊力
あ、ちなみにFREE WEB HOPEは神田にあるデジタルマーケティング支援の会社なんです。
ランディングページ制作に鬼強い会社です笑
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