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【経済指標】消費者物価指数-CPI(2024年12月)

総合CPI(前年比)
結果:2.9% 予想:2.9% 前月:2.7%

コアCPI(前年比)
結果:3.2% 予想:3.3% 前月:3.3%



総合CPI(全品目)

長期チャート(2000年1月〜)

2024年12月のアメリカ消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.9%上昇し、3カ月連続で上昇率が加速しました。
この上昇は主にエネルギー価格の上昇、特にガソリン価格の4.4%増が影響しています。一方、食品価格も上昇し、特に卵の価格は鳥インフルエンザの影響で3.2%上昇しました。

コアCPI(エネルギーと食料品を除いた全品目)

長期チャート(2000年1月〜)

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、前月比0.2%の上昇で、前年同月比では3.2%の上昇となり、前月の3.3%からわずかに減速しました。(正確に3.32%から3.24%への0.08ポイントの下落)
このコアCPIの伸びの鈍化は、将来的なインフレ圧力の緩和を示唆しており、金融市場ではこれを受けて金利引き下げの期待が高まっています。

短期チャート(2020年1月〜)

品目別

  • 食料:2.5%

  • エネルギー:-0.5%。 とくにガソリンは-3.4%

  • 住宅費:4.6%

所見

インフレ率の低下が足踏みしていることを示唆しており、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%の達成には時間がかかる可能性があります。
市場では、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げが予想されていますが、インフレの鈍化が進まない場合、今後の利下げペースが減速する可能性も指摘されています。

市場では、FRBが年内に複数回の利下げを行うとの期待が高まっており、特に6月の利下げが有力視されています。しかし、エネルギー価格の変動や新政権の政策動向など、不確定要素が多いため、今後の経済指標や政策の動向に注視が必要です。


参考:消費者物価指数について

消費者物価指数(CPI: Consumer Price Index)は、物価動向を測るための重要な経済指標。CPIは、都市部の消費者が購入する商品やサービスの平均価格変動を追跡し、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の指標として使われる。

CPIの定義

  • CPIは、都市部で生活する消費者が購入する商品やサービスの「バスケット」の価格変動を追跡します。このバスケットには、食料品、エネルギー、住宅、衣料、医療、輸送、娯楽など、日常生活に必要なものが含まれています。

  • CPIは、インフレの進行状況を把握するための主要なツールとして使われ、連邦準備制度(FRB)が金融政策を決定する際の参考にされることが多いです。

CPIの種類

  • Headline CPI(総合CPI): すべての商品・サービスを含む指標。エネルギーや食品など価格変動が激しい要素も含むため、月ごとの変動が大きくなることがあります。

  • Core CPI(コアCPI): エネルギーと食品を除いた指標。これらは価格変動が大きいため、インフレの長期的なトレンドをより正確に反映させるために除外されています。コアCPIは、基調的な物価動向を捉えるために注目されます。

CPIの影響

  • インフレの指標: CPIの上昇はインフレを示し、購買力が減少していることを意味します。逆に、CPIの低下はデフレーション(物価の下落)を示します。

  • 政策決定への影響: CPIは米国連邦準備制度(FRB)や政府の金融・財政政策の重要な指標です。FRBは、インフレ率を抑制するために金利を引き上げたり、逆に経済刺激のために金利を引き下げたりする際に、CPIを参考にします。

  • 賃金や年金の調整: 多くの賃金契約、年金、政府給付金は、CPIに基づいてインフレ調整が行われます。これにより、インフレが進んだ際に、実質的な生活水準が維持されます。

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