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【8月29日】市場はPCE待ち
現在の為替市場のトレンド
ドル円は月末フローによる分かりづらい相場が続いている。ドル円はポジション調整目的のドル買いが入ると145円台まで上昇したが、大きな流れは下向きであることから、上がったタイミングでの売りを見つけたい相場展開が続いている。ポジション調整や月末のフローに伴うドル買いが主な動機となっているが、145円台に達するとオプション絡みの防戦売りが観測され、上値が抑えられている状況。全体として、ドルは一時的な買い戻しの動きがあるものの、FRBの今後の利下げ観測によるドル売り圧力が強まっているため、ドルの上昇は限定的となっている。
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朝方までの振り返り
昨日の動きでは、ドル円が145円台に上昇したものの、27日の高値145.18円を突破できず、頭打ちとなった。この動きは主にポジション調整や月末のフローによるドル買いが原因とされているので、取れない。FRBのパウエル議長の講演後、9月FOMCでの利下げ予想が市場に織り込まれており、0.25%の利下げが優勢となっていることもドル安を今後も継続させるものとみられている。
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本日の注目ポイント
21:30
新規失業保険申請件数
21:30
第2四半期GDP【改定値】/個人消費【改定値】
悪化した場合のほうがトレンドとして反応する可能性が高い。改定値に関しては、大きく改定されない限りは藩王は薄いものとなりそうだ。
市場の意思
市場は現在、FRBの利下げ観測を背景にドル売りに向かう動きを見せている。ただし、短期的にはポジション調整や月末のフローに伴うドル買いが入る可能性が高い。月末なのでトレードは控えるほうが良さそうだ。
今後の推移
今後、ドル円は145円を中心に不安定な動きを続ける可能性があり、来月までは待ち相場となる可能性もある。特に米PCEデフレーターや今後のインフレ指標の結果次第では、ドルが弱含みとなる可能性が大きい。FRBの利下げが既定路線となりつつある中、ドルの上昇余地は限定的であり、下方向への推移が大きくなるだろう。
現状で最も買われやすい通貨
ゴールド
米利下げ時に必ず上昇している。下げたタイミングで買いを仕込みたい。
ドル円の上昇は限定的であり、他の通貨に対してドルが強く買われる可能性は低いと考えられる。
※本記事は投資助言に関するものではございません。