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【11月14日】為替介入警戒ラインへ突入
現在の為替市場のトレンド
為替市場では、ドル円は155円台に上昇し、上値を追う動きが継続している。「トランプトレード」継続で、ドル買いが続いている状況であり、米国の経済指標やCPIの結果もおおむね予想通りで、12月のFOMCで利下げ期待が高まり、短期債利回りは低下したものの、ドル買いが優勢となった。この動きは、円買いの為替介入による根拠を与えることになる可能性がある。ただし、FRBのスタンスは中立的で、さらなる経済指標に依存した判断が求められており、
ビットコインは9万3000ドル突破の後は伸び悩んだが、レッドスウィープの実現により、さらなる上昇が期待できそうだ。
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朝方までの振り返り
昨日の注目は米国の消費者物価指数(CPI)であった。CPIは市場の予想通りの内容であり、市場では12月の利下げ期待が再燃した。この結果、市場では利下げ折込み率が80%まで上昇した。一方で、FRBは中立的な姿勢を維持しており、即座の利下げに対する明確な意向は示していない。要人発言においては、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は10月CPIについて、まだ詳細にデータを確認できていないと強調しつつ「インフレは正しい方向に進んでいると考える」と発言しており、米ダラス連銀のローガン総裁は、追加利下げの必要性は高いが、金融政策がどの程度景気抑制的であるかについては不確実さがあるとして、政策当局者はペースを落として進める必要があるとの考えを示した。
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本日の注目ポイント(経済指標と要人発言の時間)
22:30 米国 PPI(生産者物価指数)(10月)
22:30 新規失業保険申請件数
23:15 バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言
05:00 パウエル議長発言
市場の意思
現在は、12月FOMCでの利下げ期待を背景にしているものの、ドル高のトレンドが続いている。これは米国経済の堅調な状況と、トランプ大統領の政策によるインフレ懸念が影響していると考えられるが、FRBの中立スタンスが逆方向に作用するリスクも存在している。市場は追加的な経済指標に依存しており、状況次第では再び利下げ期待が後退する可能性もある。円買い為替介入にも警戒したいが、金曜日の小売売上高の結果は強く出ることが予想されており、財務省は円買い介入の決断をする可能性は低いと考えられる。
今後の推移
ドル円は155円台の高値圏を維持しているが、FRBの政策や次の経済指標に影響されやすい状態である。特に155-160円の水準は心理的節目となり、上昇ペースが続く一方で、日本の財務省の口先介入のリスクも高まっているため、注意が必要。利下げ期待の有無や経済指標の強弱によっては、短期的な調整も予想されます。
現状で最も買われやすい通貨
ドル・ビットコイン
米国の堅調な経済指標と利下げ期待の相反する要素が市場に存在するものの、レッドスウィープの実現や、軟調な日本株の決算から日本経済の先行きに対する不透明さから、ドルに対する買い意欲は強く、特に対円での上昇が顕著。金融業界の規制緩和推進にも弾みが付く見込みから、暗号通貨は買われやすい傾向にある。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。