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【11月19日】今週は材料難が目立つ

現在の市場のトレンド

為替市場は「ドル高が一服」とされており、特にドル円は155円台を試す展開があったものの、最終的に154円前半まで押し戻された。これは、米国債利回りが下げに転じたことがドル円を圧迫したことが一因と考えられる。しかし、長期金利の上昇は当面ドル高につながりやすいと考えられ、米国経済も堅調であるため、ドル安のリスクは現在のところ少ないと考えられる。

日米利回り格差の動向:24年5月以降

暗号通貨市場は、ビットコインが金との連携を見せており、安全資産と同じ扱いを受けている可能性がある。今後トランプ氏の政策によりインフレが再燃すれば、通貨の価値は下がるため、ドル安・金上昇・ビットコイン上昇となりやすい。
株式市場は方向感なく推移、完全自動運転車に関する連邦政府の枠組みを運輸省の優先事項の一つにする方針だと伝わり、テスラは5.6%上昇。今週は経済指標の発表が比較的少ないため、企業決算、特にエヌビディアの業績に焦点は移る。

朝方までの振り返り

植田日銀総裁の講演
明確な金利見通しを示さず、「経済と物価の動向に基づく」「利用可能なデータや情報などから、経済・物価の現状評価や見通しをアップデートしながら政策判断を行っていく」などと発言。
投資家はタカ派的なメッセージを期待していたものの、それが明確でなかったため、円安の反応が見られた。
一部市場関係者は12月もしくは1月の追加利上げを見込む。

日銀 政策金利の予想推移

先週のパウエルFRB議長の発言
「利下げは急がない」と発言。
12月のFOMCでの利下げの可能性は「五分五分」とされる。

本日の注目ポイント

22:30 住宅着工件数
22:30 建設許可件数


市場の意思

市場は現状、重要なデータの乏しさから様子見姿勢を強めている。ただし、米国債利回りの動向やインフレデータ次第でドル高・ドル安のどちらにも振れやすい状況にある。


今後のドル円の推移

ドル円は、米国債利回りと経済指標を受けた反応で155円台を再び試す可能性もあるが、方向性に乏しいため、レンジ取引が継続する可能性が高い。依然上昇トレンドは継続で上目線。
12月のFOMCに向けた期待感や市場観測が徐々にドル相場に織り込まれていく見通し。


現状で最も買われやすい通貨

米ドル
米国経済の底堅さが背景にあり、米金利も上昇を見せているため、他通貨と比べると買われやすい傾向にある。
ビットコインも材料次第では買いであるが、トランプトレードの第一波は終わったように思われる。しかし、長期で見ると上昇の材料は整っており、スイング保有の場合は優位性がかなり高い。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。

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