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【12月13日】来年以降のインフレに疑問符
市場の現在のトレンド
為替相場
現在は米国1強の状態だ。米国の生産者物価指数(PPI)や新規失業保険申請件数に影響されながらも最終的に買い戻された。現在の市場では、インフレ兆候と利下げ期待が同時に存在しており、方向感に欠けているが、ドルの強さは維持されている。日銀短観発表後も12月会合での利上げ見送り観測は根強い。
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ユーロに関しては、ECBが3会合連続利下げを行い、今後の継続した追加利下げ期待を織り込んでいる状況。
株式市場はインフレ率の根強さを嫌がり、ナスダック100指数は0.7%、S&P500種は0.5%それぞれ下落した。
ゴールド
PPIの好結果からゴールド価格は反落したが、12月FOMC利下げが確実視されていることや、インフレ再燃懸念から底堅く推移。中東情勢が一段と緊迫化していることを示す報道も下支えした。
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朝方までの振り返り
米PPIが予想を上回るが、直後は米国債利回りが低下し、ドル売りの反応。しかし、1月以降のインフレ率の上昇が懸念され、利回りは反発して上昇。
新規失業保険申請件数
予想を大幅に上回る増加、継続して悪化すると、景気減速懸念を引き起こす内容となりうる。
ECB理事
今後2回の理事会でそれぞれ0.25%ポイントの利下げ観測を示唆。
市場の意思&今後の推移
市場は短期的にはインフレの兆候を見据えつつも、FRBおよびECBの政策動向を重視している。特にFRBの利下げ期待が高まる中で、米ドルは依然として相対的に堅調だがが、地政学的なリスクオフの流れが生じればドル円は一時的に下落する可能性がある。
ドル円は160円を再度目指す可能性も強まっており、来週FOMCと日銀の内容次第で方向感は決定されると考えられる。
現状で最も買われやすい通貨
ドル
アメリカ経済は引き続き堅調な推移を見せており、米国1強の状態。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。