【4月19日】ECBとFRBの利下げ時期は?
現在のトレンド
ユーロ/ドルは明確な下落トレンドにあり、ECBの利下げ観測がユーロの下落圧力として作用している。同時に米国の経済データの強さとFRBの利上げ期待がドルを支援している。この動きは、ユーロが主要通貨ペアの中で最も売られやすい通貨となっていることを示している。
米ドルは日本円に対して強い傾向が続いている。155円の「レッドライン」近辺での攻防が注目されており、このレベルを超える動きがあればさらなる上昇が期待されるが、この水準を守るための介入も予想される。
市場の注目ポイント
ECBの利下げ予測。ECBが最初に利下げを行う可能性が市場に織り込まれており、ユーロに対するネガティブな見方を強めている。FRBの動向も重要で、現在のところ利上げの可能性が残っていることがドルの支持要因となっている。日銀総裁の発言から、円安が一定の影響を及ぼす場合、政策変更の可能性があることが示されている。これは市場にとって大きな変動要因となり得る。
直近の傾向
ユーロ/ドルは1.06レベルのサポートを試す局面にあり、このレベルでの動向が短期的な市場の方向性を決定する可能性がある。特に1.0520-1.0540のレベルは、重要なサポートゾーンとして意識されている。米国の失業保険申請件数が安定しており、米国経済の堅調さを示している。これがドル高支持の背景となっている。一方で、豪ドルは雇用統計の悪化でやや弱含み、豪ドル/円は下落リスクが高まっている。英ポンドは根強いインフレと中銀の政策動向に左右されており、近い将来の利下げの可能性に注目が集まっている。ユーロに対する期待は、6月の利下げに向けて高まっているが、その後の利下げペースは不確実。
市場の意思
市場は現在、ECBの動向に特に敏感であり、利下げが実施されればユーロに対する売り圧力が一段と強まることが予想される。また、米国の金融政策の方向性がユーロ/ドルのトレンドに大きく影響しているため、FRBの発言や経済データに対する反応も注目されている。
今後の推移
ユーロ/ドルは引き続き下落トレンドが続く可能性が高いが、重要なサポートレベルである1.0520-1.0540を割り込むかどうかが焦点となる。もし、このレベルを下回れば、さらなる下落が予想され、その場合は1.05以下への動きも見られるかもしれません。米国の金融政策や経済データによりドルの動向が左右されますが、特に注目されるのは、日本政府の介入の有無とそのタイミング。また、今後発表される経済指標やイベントにより市場の方向性が変わる可能性がある。
現状で最も買われやすい通貨
経済の回復傾向と金融政策の不確実性を背景に、米ドルが最も買われやすい通貨と見られます。特に対円でのドルの位置づけは強い。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。
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