【4月29日】海外トレーダーの考察
日本円は顕著な円安トレンドを示しており、特に対ドル、ユーロ、ポンド、豪ドルで34年ぶりの高値を更新するなど、広範囲にわたって弱い動きが見られた。
米ドルは相対的な強さを見せているものの、ユーロドルなど(主要国で強い経済指標結果が得られた&要人発言がタカ派の内容)ではドル安が優勢となり、複雑な動きをしている。
直近の傾向
日本の政策金利と国債買入れ額の据え置き、そして日銀総裁の円安への対応姿勢(円安容認発言)が円売り圧力を強めた。
米国では、GDP成長の鈍化が見られたものの、インフレ指標が高い伸びを示し、ドル買いにつながった。今週の指標は引き続き強いか、それとも鈍化傾向にあるかに注目。
ヨーロッパでは、サービス業を中心にしたPMIの改善が見られ、特にポンドには好影響を与えた。利下げ折り込みの後退は進むかに注目。
市場の意思
海外のトレーダーは、引き続き日本政府や日銀による介入に警戒しつつも、円安進行を予想している。
米国の利下げ開始が後退したため、ドルのサポートが続いていると見られる。
今後の推移
金曜日の米雇用統計は、雇用市場の力強さが維持されれば、ドル高進行のさらなる可能性を示唆している。
日本円に対しては、政策の変更がない限り、円安傾向が続く可能性が高いと思われる。
ユーロ圏の指標から、6月利下げの有無を確認する必要がある。
現状で最も買われやすい通貨
米ドルが引き続き強い通貨として位置づけられるが、ユーロやポンドも財政指標の改善により一定の支持を受けている。
円安は継続すると見られており、強い通貨に対して売りで攻めていきたい。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願い致します。