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【9月25日】米利下げと中東情勢の悪化で金急騰

現在の為替市場のトレンド

ドル円は現在、下落傾向にある。NY市場では、米消費者の信頼感は予想外に悪化し、9月は3年ぶりの大幅な落ち込みとなった。労働市場と経済全般の先行きが懸念されている。その後、143円台前半まで下落しており、リバウンドの兆しもあるものの、上値は重く、145円台に達することには躊躇している様子とみられる。これまでのドル円上昇は主に日米金利差が背景にあったが、今後はその差が縮小する見込みが強まっているため、下向きの圧力が続いている。

米消費者信頼感指数

ゴールドについては、米0.5%利下げによる買いが一服したところに、「イスラエルによるレバノン空爆、ヒズボラ幹部狙う」の報が飛び込み上昇した。

朝方までの振り返り

米消費者信頼感指数
予想値103.9 結果98.7

リッチモンド連銀製造業データ
予想値‐12 結果‐21

FRBのボウマン理事: インフレリスクが残っているとして、慎重な利下げを主張。労働市場が著しく軟化していないと強調。50bp利下げに反対票を投じた。

本日の注目ポイント

23:00 新規住宅販売件数

市場の意思

米国の利下げ期待日米金利差の縮小を織り込みつつある。FRB当局者の発言からも、インフレ抑制に対する懸念がある一方で、雇用の弱さが強調されている。これにより、米ドルに対する圧力が高まり、金利引き下げの可能性が市場で意識されている。
ドル安とゴールド高がトレンドであるが、為替のペアでドルに対して強く出られるものが難しいため、ゴールド買いの優位性が最も高い。

日米2年債利回り差とドル円

今後の推移

ドル円相場は、引き続き米国の経済指標FRBの利下げ政策に影響されると考えられる。直近の焦点はPCEデータであり、予想より弱い結果となれば、ドルはさらに下落し、140円割れを再度試す可能性がある。メインは来週の雇用統計であり、結果次第ではドル安がさらに加速する可能性にも注意したい。

現状で最も買われやすい通貨

ゴールド
米国の金利引き下げ期待がある中で、ゴールドの上昇余地が残されていると見られる。リスク回避の流れが強まると、ゴールドが一層注目を集める傾向があり、ゴールド買いの優位性は依然として高い。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。

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