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【3月28日】ドル円34年ぶりの安値

ドル円はアジア市場でドル円が1990年7月以来の高値を記録した後、日本の政府機関による介入への警戒から一転下落した。ロンドン時間に151円付近まで下落したが、NY時間に入り下げ止まり、一時152円手前まで上昇するなど、非常にボラタイルな動きが見られた。財務省、日銀、金融庁の三者が情報交換会合を開催し、円安けん制のための口先介入を強化している。しかし、対欧州通貨を中心にドル買いが進んだことで、下値を切り上げる展開が見られた。

市場の注目ポイント

日本の3者会合と財務官の発言から、市場は為替介入への警戒感を強めている。このような政策的動向は、短期間で為替レートに大きな影響を与える可能性がある。ECB関係者の発言から、利下げ開始時期が近づいているとの見方が強まっている。これは欧州通貨に対する市場の見方に影響を与える重要な要素になる。

直近の傾向

財務省の介入声明により、152円に心理的な壁が形成された。市場は、このレベルを超える円安に対しては、財務省が介入する可能性があると見ている。 月末・期末を迎える中、ドル買いが進んでいる点が注目されている。特に、ドル円の回復傾向に影響を受けている可能性がある。

市場の意思

FRBが当面高金利を維持し、ドル高の流れが続く可能性がある中で、市場は財務省の介入効果に疑問を持っている。FRBが利下げに踏み切るまでは、ドル高/円安圧力が続く可能性が高い。市場参加者は、日本政府・日銀の動向に敏感に反応しており、過度な為替変動に対する介入への期待や警戒感が見られる。

ドルの高金利維持

今後の推移

ECBおよび英中銀の利下げ期待が高まっていることから、中央銀行間の政策差が縮小し、為替市場における各通貨の動きに変化が見られる可能性がある。政府・中央銀行による潜在的な介入や、主要国の金融政策に関する発言が市場の不確実性を高めている。このため、短期的には予測が困難な状況が続く可能性がある。

現状で最も買われやすい通貨

 対欧州通貨中心にドル買いが進んでいる現状から、ドルが最も買われやすい通貨と見られる。特に、政策金利の調整期待や市場のリスク回避姿勢がドルの支持要因となっている。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。

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