【4月26日】日本円は救えない
円は対ドルで34年ぶりの安値を記録し、1ドル=156円台に達している。この動きは、日本銀行(日銀)の金融政策の維持と、米国の利下げ観測の後退による日米金利差の拡大が主な原因。円安進行が進み、 日本銀行の金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決定され、市場はこれを受けて円安が進行している。
市場の注目ポイント
日銀の政策金利が0-0.1%に維持され、低金利が続くことで日米金利差が開いている。これにより、ドル買い・円売りが続いている。 米国の金融政策におけるインフレの動向と、連邦準備制度理事会(FRB)の対応も注目されており、ここに市場の不確実性がある。植田日銀総裁の会見で、円安を容認しているような発言。
市場の意思
市場は日銀の政策発表後の円安を急速に進めたが、同時に植田総裁の会見でも円安を容認した。
市場の意思
米国のインフレ期待が続く中、金融市場はインフレ率の高い環境を織り込みつつある。利上げの折り込みも出てくる。
今後の推移
米経済指標が予想を上回ると、金利上昇と共にドルがさらに強化される可能性がある。本日のPCEには注意。日本の金融政策が現状維持の場合、円は他通貨に対して弱い立場が続くと思われる。為替介入の可能性が市場によって議論されており、円買い介入が発生する場合、円相場に大きな変動が見られる可能性がある。
現状で最も買われやすい通貨
強い経済指標とインフレ対応の利上げ期待により、ドルは引き続き買われやすい状況にある。
円が弱く、クロス円で円売りが最も優位性が高い。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。