【6月19日】
・ドルは売り圧力が強い状況。米小売売上高が予想を下回ったため、長期金利の低下とともにドル売りが進んでいる。
・ユーロは対ドルで回復基調。フランスの政治情勢の不透明感が和らぎ、リスク回避姿勢が減少している。
・円は対ドルで上値が重い。米小売売上高の下振れでドル売りが優勢になる一方、ユーロ円の上昇による買い支えも見られる。円は買い材料が全くない状況。
【朝方までの振り返り】
・ウィリアムズNY連銀総裁発言:「米経済は正しい方向に向かっている」「利下げに関する決定は今後の経済指標次第」
タカ派とハト派の中間[発言内容は経済の安定を強調する一方、利下げの可能性も示唆]
・バーキン・リッチモンド連銀総裁
タカ派発言:「一旦利下げを行い、その後据え置くシナリオが賢明な可能性」「インフレの進展の維持と拡大を望む」
・ムサレム・セントルイス連銀総裁
タカ派発言:「利下げを支持するデータの確認には四半期かかる可能性も」「労働市場はもはや過熱していないが、タイトなまま」
・クーグラーFRB理事
ハト派発言:「経済状況が予想通りに展開すれば、年内利下げが適切」「インフレは高水準に留まっている」
・クノット・オーストリア中銀総裁
タカ派発言:「今後の金利動向はデータに左右される」「インフレが再び上昇に転じる可能性がある」
【本日のイベント】
・08:50 BOJ議事要旨公表(4月25日・26日開催分)
・15:00 英 消費者物価指数&コア
・15:00 英 生産者物価指数
・15:00 英 小売物価指数&コア
【市場の意思】
・市場は現在、米国のインフレデータに注目しており、今後の指標がFRBの利下げ時期を左右すると見ている。
・欧州では政治情勢の安定とともにリスク回避姿勢が緩和されており、ユーロの買い戻しが進んでいる。
【今後の推移】
・イギリスのCPI結果次第でポンドの方向性が決まる可能性が高い。
・円は、国内経済指標の結果次第で変動する可能性があるが、次回日銀までは買えない。
【現状で最も買われやすい通貨】
・ゴールド
インフレヘッジとしての需要が高まる中で、安定した投資先として人気
※本記事は投資助言に関するものではございません。