Vol.5 「実践するドラッカー(チーム編)」
Vol.5は「実践するドラッカー(チーム編)」です。THE CULTURE CODEの後編はどうしたとか言われそうですが、仕方ない!浮気性なんですw
先日、会社の本棚の整理をしていたんですがその時にこの本が目に入ったんですよね。この本は数年前に一度読んだことがあったのですが、今読むと感じ方は変わるのかな?と思い手に取りました。
今読んでみると自分が普段マネジメントをする際に自然と意識している事が書かれており、数年前に読んだことが今活きていると感じることができました。あの時の自分に感謝。
この本は6つの章で構成されています。
1、チームで働くということ
2、メンバーを育成する
3、目標を掲げる
4、自ら評価測定する
5、仕事環境を整える
6、チームを活性化させる
今回は第2章メンバーを育成するに焦点をあててまとめていきます。
人は自由に動く
昔はものづくりが主要な産業でしたが、今はそうではありません。働き方も多様になり、人を場所に縛り付けることは難しくなっています。専門的な知識、スキルを持っている人ほど働く場所の自由度は増しています。
それならば動機づけが大事です。
報酬に対する不満はやる気を失わせますが、報酬を上げれば動機づけ出来るというわけではない。その仕事が挑戦的で自己実現の手段となっていることが重要。
満足度と動機づけは異なる
組織はどうしても社員の満足度に注目しがちなのかなと思います。もちろん満足度が高いに越したことはないですが、満足度が高い=動機づけ出来ているではないということを忘れてはいけない。
満足度はマイナスの満足、プラスの不満足が入り交じる。
仕事において〇〇を達成している・・・プラスの満足
大過なく過ごせる職場環境だ・・・マイナスの満足
会社の方針などすべてが気に入らない・・・マイナスの不満足
自分自身やチームの仕事を改善したい・・・プラスの不満足
より大きな仕事をよりよく行いたい・・・プラスの不満足
といった具合で感情がどっちを向いているかは満足度だけでは測れない。
動機づけの根幹は「責任」。ようするに「やりがいのある職場」。マネージャーは満足度の奥にある動機づけ要因に目を向ける必要がある。
組織が人をつぶすこともある
組織という土壌は人を変えてしまう。それゆえにやってはいけないことが3つある。
・不得意なこと、弱みを用いて仕事をさせること
どれだけ頑張っても成果が出なければ、人は自身を得られず、成長の機会を逸し、いじけてしまう。
・仕事の枠に閉じ込めてしまうこと
仕事は自分を磨くことができるが、それはあくまで手段。人生の目標は人それぞれ。単に仕事ができるようにするのではなく、その人がキャリアを積みながら人間的に成長するようにすること。
・人材開発を性急に行うこと
成長に近道はない。勝てる試合ばかりでも真の実力はつかない。そして誰もが同じルート、スピードで成長するわけではない。
この3つを忘れ、育て方を間違えば、最悪の場合、その人をつぶしてしまいかねない。
まとめ
私は一時期チームを持つということが怖くて仕方ありませんでした。今まで見てきた上司と言われる人たちのほとんどがチームメンバーの事を考えているとは思えず、あくまで結果を出すための駒のようにしか見ていなかったためです。
同時に人材の仕事を通して精神を病んでしまって、文字通り潰れてしまった人をたくさん見てきたのも影響があると思います。
しかし、一番は自分自身がチームを持った時にチームメンバーの成長をしっかりと支援できる自信がなかったのだと思います。
今ではそんな私を支えてくれている先輩方や頼りになるチームメンバーのおかげでチームを率いさせてもらっています。感謝。
ただ、強く思うのは自分の立場や結果だけが大事な人は絶対にリーダーになってはいけないということ。犠牲になるのはほとんどが若い人。リーダーになるということは、そのメンバーの人生を預かるのと近しいことを忘れてはいけない。
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