史上最高傑作のノベルゲー「穢翼のユースティア 」
こんにちはMarkerです。
今回は穢翼のユースティアに関する随筆を書きたいと思います。
※ネタバレになる内容もあるのでまだ作品をプレイしてない人は注意です。
穢翼のユースティアはレビューで説明したとおり、私の中でビジュアルノベル最高傑作だと思うくらいの作品です。
客観的評価でもかなり高い評価でしょう。
私がなぜこの作品が史上最高傑作と考えるか。
それはストーリーがいいのはもちろん
このゲームを通じて学べることが非常に多く、長所しかないからです。
他のゲームはなんだかんだで短所があるものの、この作品は本当に見つかりません。
初めにこのゲームはBGMが本当に神です。
今までやってきたビジュアルノベルゲーはBGMが耳に残るものが少ない中、このゲームは数多くのBGMが耳に残ります。
その理由はなぜか。この作品はBGMの使い所が上手く、中世の世界観にBGMを合わせているので、ピアノ、バイオリン、アコギ、ハープ、吹奏楽などの楽器を使い表現多彩なBGMになっています。
まるでドラクエのBGMのような非常にレベルの高い質となっています。
ノベルゲーでここまでBGMの質が高いものはほとんどないです。
OPの「Asphodelus」
牢獄のテーマ「Blind alley」
ヴィノレタのテーマ「Haplbmond」
ジークのテーマ「Escualo」
エリスのテーマ「Una Atadura」
コレットのテーマ「saint twinkle」
王宮のテーマ「Crossandra」
悲しさの美しいピアノ「Plume」
恐怖を感じる「Reflection」
コレットが弾くハープの「Lira」
個別EDの「close my eyes」
幾つか上げましたが、他のBGMの非常に心に残ります。
これらのBGMが穢翼のユースティアを世界観に入り込めるようにしているのは間違いないでしょう。
また、このゲームは学べることが非常にあります。
特に学べる要素として
語彙力、心理描写、ストーリーやキャラからの教訓の三つです。
初めに語彙力についてです。
この作品は出てくる語彙が基本的に難しいです。
中には大学レベルの語彙にマイナーな慣用句など、国語に詳しい人でも知らない単語がそこそこ出てくるでしょう。
辞書をしっかり引いて、言葉を一つ一つ調べていけば、高い語彙力が身につきます。
一般的にノベルゲーは読みやすいよう中学生レベルの語彙力でも読めるような文章になっていますが、このゲームは一般的な純文学クラスで感情や物事に関しての語彙や慣用句が豊富です。
中には読み方が難しいものも出てきます。
例えば跋扈(ばっこ)という言葉が作品中出てきます。
ほしいままにふるまうことの意味ですが、なかなか難しい言葉です。
また(姦しい)や(呷る)など
読み、意味ともに難しい言葉が作品に沢山出てきます。
この様に難しい言葉がたくさん出てきます。
意味や読み方がわからない単語を辞書を引き調べて覚えていけば相当な語彙力がつくはずです。
二つ目に心理描写が上手いです。
主人公、ヒロイン、他の登場人物の感情を巧みな語彙で神妙に表現出来ています。
特にこの作品は人間味のあるキャラが多い為、心理描写を上手くすることにより印象に残るキャラになっています。
そのため非常にキャラに感情投入しやすいです。
三つ目にストーリーやキャラからの教訓です。
この作品のテーマが「人とは選択と行動をすることにより人であることが出来る」ということです。
現代では実際はカイムみたいに選択と行動ができず、優柔不断であったりなんとなく人生に軸をおけず人生を送っている人は非常に多いのではないでしょうか?
そんな人として必要な「選択と行動」の重要性を作品を通して教えてくれます。
特に進路で迷っている人に読んで欲しい作品です。
この作品はヒロイン達が不器用な人しかいません。
いわゆる一般的なヒロインにありがちな優秀なヒロインではないのです。
ヒロイン全員現代に例えるなら、社会不適合者と言ってもいいでしょう。
真面目で融通が効かないフィオネ
自分で考えることが出来ず、言われたことしか出来ないエリス
自分の信条に反することなら絶対に曲げないコレット
箱入りの為汚い世界や事情を知らない世間知らずなリシア
そして、非常に素直で人を疑わないユースティア
現代でもこのような不器用な人はたくさんいるでしょう。
しかし、この社会不適合ヒロイン達でも最後は選択と行動により自分の道を定めているのです。
不器用でもいい、情けなくても、もがいてもいい、葛藤してもいい。
でも、最後にはやはり選択と行動をして道を決めて欲しいという作者からのメッセージが伺えましたね。
私がこの作品においてノベルゲー史上最高傑作だと思う理由を述べました。
この作品に出会い、己の人生観が変わったことを考えると、この出会いは一生の宝物と私自身は感じました。
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