べちゃべちゃチャーハン好きから見る、新しいものの選択心理

世の中はパラパラチャーハンを良しとしていますが、個人的には珍来のチャーハンが最も好きで、あのべちゃべちゃ感がたまらないと思っています。

今回は、パラパラチャーハンが良いのかべちゃべちゃチャーハンが良いのかを語りたいのではなく、人が新しいものを選択しようとしている時には、知覚を結び付けてポジ・ネガを判断しているということを伝えたいと思います。

僕にとって好きなチャーハンは珍来系のチャーハンなのですが、それは過去に珍来のチャーハンを食べてうまいと思ったからで、それが僕の知覚に埋め込まれています。

そして、チャーハンを紹介する雑誌などでしっとりとしたラードたっぷりのチャーハンを見ると思わずよだれが出て、その店に需要が発生します。
逆に、パラパラ系のチャーハン店の紹介だったり、パラパラチャーハンの作り方なんかの記事については何も感じない。

つまり、「うまそー」と需要が発生するのは、過去のポジティブな知覚と似た感覚を新しいものに感じることで、脳内の知覚がニューラルネットワークを通して、まだ食べてもいないその新しいチャーハンに「うまい」という知覚を結びつけるわけです。

このように、人は新しいものを判断する際は、植え付けられた知覚をたどって記号付けをしているわけです。

脳の仕組みとは面白いもので、基本的な性質として「省エネ」であります。
全てのチャーハンをうまい・まずいを判断する場合は、この省エネ機能がないと全てのチャーハンを食べなくてはいけなくなる。
しかし、この省エネ機能を使うことで、体験しなくても物事の良し悪しを判断できるわけです。

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