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明治神宮外苑再開発問題

本日は、故・坂本龍一氏や桑田佳祐氏ら著名人が反対の声を挙げたこともあって、知ることになった明治神宮外苑再開発問題についての私見です。私は再開発容認派です。

坂本龍一氏の死去で知った問題

私は、今年3月に坂本龍一氏(1952/1/17-2023/3/28)が亡くなり、氏が再開発計画反対の書簡を小池都知事に送っていたことを報道で知るまで、明治神宮外苑再開発問題の存在すら知りませんでした。

この記事を残すにあたって、本当に軽く再開発計画の概要をさらった程度で、反対を唱える方々が、何を問題とし、どういう処置を望んでいるのか、隅々までわかっている訳ではありません。そんな生半可な状態で迂闊なことを言える立場でないのは承知ですが、自分の限られた知識をベースに(現時点の)意見をまとめてみます。

約1,000本の樹木が伐採される…… というが

恥ずかしながら私は、青山通りから聖徳記念絵画館へと連なる見事ないちょう並木が、再開発計画によって伐採されることになっているのかと誤解をしていました。私もあの景観は大好きですし、それならば激しい反対意見が巻き起こるのも当然だろう…… くらいに思っていました。

しかしながら、それは私の完全な誤解でした。再開発計画の中で、「あの」いちょう並木は現在の形のまま残されることが明言されています。それ以外の場所で伐採される予定の樹木が約1,000本であることは事実のようですが、代わりに約1,800本が新たに植林されることが計画されており、伐採予定の樹木も、移植可能なものは極力再生が図られるようです。時間軸の問題を一旦横に置けば、再開発後の方が樹木数や森林面積は増加する計画となっており、それならばいいのではないか? と考えを改めました。

反対意見は様々

反対意見を展開する論者の反対理由は様々であり、全てを把握できている訳はありません。ただ、「自然を破壊するな!」というようなナイーブな意見はずれている気がします。

明治神宮は、明治天皇の崩御後の1920年に創建されたもので、明治神宮外苑は、生い立ちからして人工的に造られたエリアです。「神宮の杜」は、全国から献木された約10万本が植栽されて誕生した人工林です。長年に渡る人工的な手入れによって、あの美しい景観が維持されているのであり、自然に育まれたものではありません。その管理過程では、様々な理由で樹木は伐採されてきたと想像されます。単純に「木を伐るな」というのは、ナンセンスです。

「景観が損なわれる」「都心でスポーツを楽しめる場所が制約される」ことを問題視する反対意見もあるようです。現在の軟式野球場は、太平洋戦争の敗戦によって米軍に撤収された際に、元々西洋庭園だったエリアが壊され、駐留米国兵のための余暇施設として建設されたという歴史があるようです。今回の再開発計画では、オリジナルの形に復元されるとも聞きます。スポーツ振興の精神は維持されており、マラソンコースやテニスコートは整備の対象になっているようです。

引き続き注視する

論点は他にも色々ありそうなので、反対を唱えている人の主張を注意深く見守っていこうと思います。

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