いつも何かに救われてきた
午後から降り出した雨が、夜になっても降り続いています。少し、しんみりした気分になっている夜です。本日は、自分のこれまでを振り返って、『いつも何かに救われてきた』という感謝の気持ちとここまで生きてこれた感慨を綴っておこうと思います。私は、精神力が強くはないので、辛い事件や悲しい瞬間に遭遇した時や、絶体絶命のピンチに直面した時に、自分の力だけでは決して切り抜けてこれなかったと思うのです。直接手を差し伸べて救ってくれた人たちにはもちろん感謝しているのですが、そんな時に支えや励みになってくれたものにもひとつひとつ思いを馳せながら、言語化しておこうと思います。
いい音楽に救われてきた
自分の精神状態が不安定な時やモヤモヤしている時に、いい音楽に救われました。音楽を一番前のめりに聴いていたのは、中学3年('83)~大学2年('88)あたりなので、当時聴いていたヒット曲には強い思い入れがあります。それ以外でも、時代に関係なく、「いい曲」はいつまでも心に残っているものです。好きなタイプの音楽を、理屈や知識を蓄積して、蘊蓄を傾けながら聴くのも楽しいし、偶然出会えた楽曲に浸るのも、いいものです。音楽が瞬間的に心の琴線に触れる経験をいかに沢山しているかで、人生の豊かさが違ってくるように思います。
好きな楽曲を一つ一つ挙げていったらキリがありません。その時の状況・気分に最適な曲を引き当てることができるのも才能の一つで、これには私は自信があります。音楽については、多分引き寄せる運が強いのだと思います。
ラジオや、テレビや、街で、偶然耳にした懐かしいメロディに、心を奪われて、一瞬で当時にタイムスリップする機会も少なくありません。偶然の出会いや巡り合わせを楽しむのも至福ですが、今夜はしんみり聴きたい曲を選りすぐって集めた、オリジナルのSpotifyプレイレストで愉しみます。
いい本に救われてきた
今は読書に割く時間がめっきり減ってしまったものの、いい本に救われた夜も少なくありません。自分に寄り添い、力を与え、自信を取り戻させてくれる本を持っているのは、自分だけの応援団を飼っているようなものです。
ことばの持つパワーを信じています。いい本とは、空気感です。やはり、こういう時代だからこそ、50代を生きている今だからこそ、小説(物語)を読むべきだと強く思います。なかなか実践できない習慣ですが、いい物語に救われるべきだと思います。
心と思考をニュートラルに戻す為のヘルプ
自分なりの”健全であること”を重視しています。習慣や思考には癖があって、自然に偏向するし、摩耗するし、先入感で凝り固まります。そんな歪みが目立つ時には、自分なりのニュートラルの位置に戻して来る作業が絶対に必要です。X軸とY軸が交差するゼロ座標軸の上に立ち返る時間は、大切にしたい時間です。
その為のきっかけを与えたからてくれるのが、音楽と本だろうと思います。自分が大切にしているもののうち、旅と酒が「動」のスイッチを駆動させてくれる武器だとしたら、音楽と本は自分が立ち返るべき場所へゆっくりと引き戻して、「静」の状態へと連れていってくれる存在です。
やや生煮えの展開ですが、今宵はここで一度筆をおきます。