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【ATL】2021年ポストシーズンの思い出



こんにちはこんばんは。
あけましておめでとうございます。
MLBは絶賛ロックアウト中ですが新しいシーズンになる前に26年振りの世界一に輝いたBravesのポストシーズンを振り返ろうと思います。ファン目線の振り返りになりますのでその点はご了承ください。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


地区優勝

我らがBravesは88勝73敗でNL東地区を4年連続21度目の地区優勝を果たしました。(Bravesは順延となっていた162試合目を戦う前に順位が確定したためレギュラーシーズンは161試合を消化して終わりました。)しかしそれまでの道のりは平坦ではありませんでした。


  • オールスター開催権を失う

  • アキレス腱断裂から復帰予定のMikeSorokaが早々にシーズン絶望

  • 昨季本塁打、打点の2冠Marcell OzunaがDV容疑で逮捕

  • 正捕手d'Arnaudが長期離脱

  • 攻守の要のスーパースター、Acunajrがアキレス腱断裂でシーズン終了

前半戦のBravesは運が悪すぎた



などの理由で外野が手薄になり前半戦終了時点で勝率は5割。
しかしここでGMのAlex Anthopoulosの手腕が発揮されます。

夏場にCubsからJocPedersonを獲得。
さらにTDLにRoyalsからJorgeJoler、MarlinsからAdamDuvall、IndiansからEddieRosarioを獲得しました。
このトレードが見事に成功して夏場まで首位を走っていたMetsの失速もあり見事地区優勝を果たしポストシーズンに進みました。


地区シリーズ


地区シリーズでは中地区を制したBrewersと対戦しました。下馬評はBrewersが有利でした。サイ・ヤング賞を今年受賞したBarnsを筆頭に球界屈指の投手陣を揃えてました。

Game1

初戦は相手先発Burnesの前に打線が沈黙。0対0で迎えた6回裏にBraves先発MortonがTellezにホームランを浴び先制を許します。8回に代打Pedersonのホームランで一点を返しますが1対2で破れ初戦を落とします。打線がBrewers投手陣にほぼ完璧に抑えられてしまいました。

Game2

第2戦はブレーブス先発のMaxFriedが6回無失点の快投。打線はRileyのホームランなどで効果的に得点を奪いBraves投手陣は14奪三振を奪いBrewers打線を完全に封じ込め星を5分に戻しました。

Game3

第3戦は先発IanAndersonが5回無失点。さらに5回裏ツーアウト1、2塁のチャンスにPedersonが代打ホームラン!1発で試合を決めました。3対0で2試合連続完封勝ち。シリーズ突破に王手をかけます。

ホームランを放つPederson

Game4

第4戦は先発のMortonが3回3分の1、2失点で降板しますが、4回の裏に代打Rosarioのタイムリーで同点にします。5回に3番手Ynoaがツーランホームランを浴び勝ち越されますがその裏すぐさま追いつきこの時点で4対4。

そして8回の裏にブレーブス一筋12年の主砲FreemanがBrewersのクローザーHaderが左中間に勝ち越しのホームラン!
9回を抑えてチームは2年連続のリーグ優勝決定シリーズに進出しました。


地区シリーズ突破!


勝ち越し弾を放ったFreddie Freeman



リーグ優勝決定シリーズ

Dodgersはワイルドカードでポストシーズンに進出したため1、2、6、7戦はBravesの本拠地Truist Parkで行われます。


リーグ優勝決定シリーズでは昨年の王者Dodgersと2年連続の顔合わせになりました。DodgersはGiantsとの「100勝対決」を制して勝ち上がってきました。下馬評はここでもDodgersが上とのことでした。

Game1

初戦はDodgersはオープナーでリリーバーのKnenelを起用。Bravesは左腕エースFriedが先発しました。

2対1と1点ビハインドの4回、Rileyがホームランを放ち同点とします。そのままお互い得点を奪えないまま9回裏1死2塁の場面、Rileyに打順が回ってきます。2球目でした。甘く入ったスライダーを捉えサヨナラ!!劇的勝利です!

Dodgersは8人の投手リレーで計3失点に抑えましたが敗れてしまいました。
「これは…あるぞ??」とその時思ったのを覚えてます。


手荒な祝福をうけるRiley


Game2


第2戦もBravesは逆転勝ちでした。先発のAndersonが初回にいきなりツーランを浴び失点しましたがサイ・ヤング賞3回の大投手ScherzerからPedersonがツーランを放ち同点に追いつきます。まさに「Joctober」です!!

7回に勝ち越されますが昨年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦で完璧に抑えられたUriasから8回に2点を奪い同点に追いつきます。そしてその勢いそのままにRosarioのサヨナラ打で2勝目!!なんと2試合連続サヨナラ勝ちでした!!


サヨナラ打を放つRosario



Game3


舞台をLosAngelesに移した第3戦は4回に勝ち越して4対2と勝ち越し、追加点もあげ3連勝の期待も膨らみましたが8回に今季71登板31ホールド防御率1.98とチームを支えていたLukeJacksonがDodgers打線に捕まってしまいそのまま5対6で敗れてしまいました。
シーズン最終盤からフル回転でここまで来ていたブルペンがここで崩れてしまったかもと危機感を覚えました。明らかにJacksonのボールに力がなかったため非常に心配でした。


LukeJackson


Game4


第4戦、ブレーブスはオープナーで挑みました。
2回にRosarioのホームランでBravesが先制、Duvallのホームランで追加点。その後も効果的に得点しDodgersの反撃を2点に抑えドジャースタジアムでの連敗を「10」で止めて22年振りのワールドシリーズ(以下WS)に王手をかけます。

Game5


王手をかけた第5戦は初回にFreemanが先制ツーランを放ち先制しますが、この日投げた4人全員が失点を喫し、17安打11失点で大敗してしまいました。この時点でなんと昨年のリーグ優勝決定シリーズと全く星が同じというなんとも気味が悪い展開でした。

しかし昨年と違い今年は本拠地で6、7戦が行われます。地の利を活かしたいところでした。



Game6


Atlantaに戻っての第6戦、1対1の同点でこのシリーズ絶好調のRosarioが追い込まれながらもライトポール際に勝ち越しスリーランを放ちました!!
まさに「SuperRosario」です!!

Rosarioはこのシリーズ14安打と打棒が爆発。
同一シリーズの安打数では2004年の松井秀喜さんらに並ぶMLBタイ記録となりました。

しかしここで終わらないのが昨年の覇者Dodgers
1点を返してさらに無死2、3塁と大チャンスを迎えます。

ここでマウンドに上がったのが今季69登板24ホールド防御率2.57のTylerMatzek
まずは殿堂入り確実のレジェンドPujolsを空振り三振に切りす。
代打Souzajrを99mph(約159キロ)のフォーシームで見逃し三振。
そして最後は2018年のMVP、Bettsを三球三振、3者連続三振でピンチを脱します。

8回もマウンドに上がり打たせてとるピッチングで
三者凡退。この大舞台、大ピンチを切り抜けました。これが後世に語り継がれるべき
「Matzekの11球」です!!!

Tyler Matzek


9回はクローザーのWill Smithが三者凡退でゲームセット!!
前年のリベンジを見事に果たし、
1999年以来、22年振りのリーグ優勝そしてWSに進出しました!!


22年振りのリーグ優勝


歓喜のTruistPark




ワールドシリーズ


WSではアメリカンリーグを優勝したAstrosと対戦しました。サイン盗み問題で球界からの信頼を失ってしまったAstrosですが直近5年で3回目のWSと実力は本物です。下馬評はここでもAstros有利でした。


Game1


第1戦は敵地Minute Maid Parkでの試合でした。
均衡はいきなり破られます。リーグ優勝決定シリーズではコロナ感染のため戦列を離脱していたSolerの先頭打者ホームランでBravesが先制します!
勢いそのままにBraves打線はAstros先発Valdezから立て続けに追加点をあげリードを奪います。
しかしここでまたもや悲劇がBravesに訪れます。
Braves先発Mortonが2回裏に打球速度約165キロのピッチャー返しで腓骨を骨折していまいました。3回の先頭打者を三振に仕留めた後に降板しました。

腓骨を骨折したCharie Morton

なんとBravesは先発の柱をWS初戦で失ってしまったのです。
しかしその後をうけたAJ Minterが2回3分の2を1失点と快投。さらにMinterは絶好調のAstros打線の封じ込めにも成功。のちのちにも繋がるピッチングでした。
リーグ優勝決定シリーズでは打たれたLukeJacksonも無失点に抑えて6対2で初戦を制しました!Bravesは投手陣をここに来てまた建て直した印象を受けました。


Game2


WS第2戦、Braves先発Friedは初回に先制を許します。その後d'Arnaudのホームランですぐに追いつきますが2回に不運な内野安打に守備のミスも続き4点を勝ち越されます。5回に1点を返しますがAltuveにダメ押しの1発を浴び2対7で2戦目を落とします。
星を5分に戻されてAtlantaに戻ることになったのです。



Game3


小雨が降る中始まった第3戦、Braves先発はルーキーのIanAnderson。AstrosはこれまたルーキーのLuisGarcia。3回の裏にBravesはRileyのタイムリーヒットで先制します。Andersonは5回無安打無失点ですがSnitker監督はスパッとMinterに交代します。
Minterは死球でランナーを出すもまたもやAlvarezを抑えて無失点。LukeJacksonも7回を無失点に抑えます。7回終了時点で未だAstrosは無安打。大舞台での大記録達成も期待される中
8回のマウンドにMatzekが上がります。
先頭の代打Diazに不運なヒットを打たれて
no‐hiterを逃し、盗塁+送球ミスで2死3塁のピンチになりますがここは落ち着いて討ち取りここも無失点に抑えます。

0対1の展開、重苦しい雰囲気の中空気を一変させたのはD'Arnaudの打った瞬間それと分かるホームランでした。

9回はWillSmithが抑えて0対2の完封勝ち。
シリーズ成績を2勝1敗にしました。

5回無安打無失点と好投のIan Anderson




Game4


Bravesは第4戦はオープナー。今季主にオープナーの役割を担ってきたChavesなどが先発と予想される中Snitker監督はなんと10月にデビューしたばかりのルーキーDylan Leeを先発に起用。本人には当日伝えたそうです。
Leeは内野安打、四球、三振、四球で一死満塁の大ピンチを作ってしまいます。
そこでSnitker監督はLeeを諦めこの場面で今季防御率9.95とローテーション定着に失敗していたKyle Wrightをマウンドに送ります。このピンチを1点で踏みとどまりその後もランナーを出しながらも追加点をソロホームラン1本に抑えて5回まで投げきります。
一方で打線は繋がりを欠き5回まで無失点に抑えられてしまいます。

しかし6回に二死一、二塁のチャンスでRileyの2試合連続タイムリーで一点を返し追い上げムードを作ります。

そして7回にドラマを起きたのです。

Astrosは5番手Javier、ワンアウト後8番Swansonの打席、地元ジョージア出身で「俺はAtlantaの街で生き、そして死ぬ」
と公言している彼の起死回生の同点ホームランで試合を振り出しに戻したのです!

同点弾を放ったDanzby Swanson


そしてTruist Parkの若干狭いライト方向に放った1発はさらなるドラマを生み出します。

その次の打順投手の所で代打Soler、4球目の甘めのスライダーを振り抜いた打球はレフトのフェンスギリギリのところで勝ち越しホームラン!
まさかの2者連続ホームランで一気に勝ち越します。

9回はWillSmithが抑えてゲームセット
WSの星を3勝1敗、26年振りのワールドチャンピオンに王手をかけたのでした!

「第5戦で決めたい!」地元で優勝が見たい!そう思いました。



Game5


王手をかけて迎えた第5戦、Mortonが離脱したため代わりにロースターに登録されたこれまたルーキー左腕のTucker Davidsonが先発しました。DavidsonはWS初戦をホテルのテレビで見ていたそうです。世の中何があるか本当に分かりません。
WSで3試合連続でルーキーが先発登板するというのはメジャー史上初とのことでした。


試合は1回裏Duvallの満塁ホームランでBravesが先制します。一挙4点の先制とあって球場はお祭り騒ぎ!


しかしDavidsonは制球が定まらず点を取られてしまい3回表に同点とされてしまいます。

その裏主砲Freemanの1発で勝ち越しますがAstoros打線が目覚めてしまいます。ここまで好投を続けていたMinterから3点を奪い再逆転。

その後も追加点を上げ9対5で第5戦はAstrosが意地の逆転勝利。正直地元で決めたかったのが本音でした。



Game6

舞台を敵地Houstonに戻して迎えた第6戦Braves先発Friedは初回にベースカバーに入る際に足を踏まれるなどのアクシデントが発生。しかしその後4番は討ち取り5番Gorrielには98mphのフォーシームで3球三振!ピンチを脱しました。

試合が動いたのは3回表2番Solerの場外スリーランホームランでBravesが先制します!追い込まれてからファウルで粘り甘く入ったスライダーを見逃しませんでした。

そして5回にはSwansonのツーランで5対0と突き放します。
Swansonのホームランで試合が決まりかけてしまったのであとはアウトを早く積み重ねてくれとただひたすら祈っていました。

その後はFreemanのタイムリーで6点目、そして今季MLBでは最後の得点となるFreemanのホームランで7点目と試合は一方的になります。

Friedは6回4安打6奪三振無失点と完璧な投球でマウンドを降りました。
7回、8回はMatzekがイニングをまたいで無失点。

そして最終回はクローザーのWill Smithが無失点!最後はショートゴロでした。7対0で勝利!シリーズ成績は4勝2敗でAtlantaBraves26年振りのワールドチャンピオンです!!

ワールドチャンピオン!!

Bravesファンになってから最高の1日でした。スリーアウト後のマウンドに集まって皆が抱き合うのを見ていると自然と涙が溢れてきました。7月13日の時点ではワールドシリーズ制覇の可能性はわずか0.3%でした。そこからの悲願のワールドシリーズ制覇でした。諦めないことの大切さを改めて学んだ1年でした。

最後のアウトをとった瞬間のFreeman


チャンピオンリングを掲げるSnitker監督


ビールかけ
Vanderbilt大学出身のSwanson(左)とWright(右)


振り返り

10月の最初には1ヶ月ブルペンが持つとは思っていませんでした。打撃陣の頑張りもありますが本当によくブルペン陣がよく頑張ってくれました。
特にAJ Minter、Tyler Matzek、
Luke Jackson、Will Smithの4人は
「The night shift」と呼ばれこの4人がいなかったらBravesは地区優勝すらおぼつかなかったでしょう。その中でもWill Smithはポストシーズン11試合11イニングで無失点と大活躍。Matzekも13試合15回3分の2で防御率1.72三振24個を奪うなど安定した投球でした。この2人は個人的ポストシーズンMVPです。Braves、本当にワールドシリーズ優勝おめでとう!!

左上Minter右上Smith左下Jackson右下Matzek


最後に


ここまでBravesのポストシーズンをファン目線を交えつつ書いてきましたがいかがでしたか?自分は文章を考えるのが得意ではないので非常に苦戦してしまいました。ぜひ至らない点を指摘して頂けたら嬉しいです。つたない文章ですがBravesという決してビックマーケットではない球団が2021年の秋に成し遂げた「奇跡」を少しでも感じ取って頂けたならファンとして嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。2022年も無事にMLBが開幕することを願って!





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