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中国輸入物販コミュニティを生成AIで設計
はじめに
私は法人6期目の輸入品物販会社を経営しています。2024年10月にChatGPTを初めて使い、日々とてつもないアップデートを行う生成AIの未来に可能性を感じてから、自分自身の事業の効率化を進めてきました。これらは私の事業で取り組むことができた成果の一部です。
週1で6時間かけていたAmazon広告の入札単価の調整:5分で終了
1商品あたり40分かけていた商品ページの作成:10分で終了
1時間かけて行っていた競合商品の分析:10分で終了
クラウドワークスで依頼していたロゴデザイン:内製化
手作業で編集していたURLの編集:ツールで自動化
私自身のExcelスキルはSUM関数、AVERAGE関数、簡単なIF関数が使える程度です。Pythonやjavascriptは聞いたことがある程度でツール開発や画像制作はクラウドワークスで外部発注を行っていました。
ごく平凡なスキルしかない私でもAIを使うことで大幅な業務効率化を実現できています。しかも、ChatGPTを使い始めてからまだ2ヶ月しか経過していません。そんな私が、様々なAIツールを活用して、中国輸入物販コミュニティをAIと壁打ちしながら設計してみました。
目的
AIがコミュニティ設計の壁打ち相手に成り得るか検証
自分の思考を上回るコミュニティが設計できるか
前提
私自身、今まで400人希望の物販スクールの講師経験があり、何度もスクールのローンチを経験したことがあります。その経験を基に、AIと壁打ちしながらコミュニティ設計を行いました。
今回、Feloを使って壁打ちを行いました。
最新のトレンドにキャッチアップしながら、情報収集を兼ね、必要に応じてプレゼンテーションやマインドマップにまとめたり、Notionに保存できる利便性を活かすためFeloが最適でした。
コミュニティ運営におけるツール選定
自身の経験に基づくとChatwork
Chatwork、Slack、Discordなど様々なコミュニティツールが使われていますが、自身の経験としてこれまでChatwork以外を使っている物販コミュニティを経験したことがありません。Slackは、ツール開発で制作会社と打ち合わせを行うために1度だけ使ったことがあります。Discordに関しては、インストールすら経験がありません。Chatwork一択でした。
ーーー AIの見解 ーーー
Feloに聞いてみたこと
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<Feloの回答>
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<結論>
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この回答が出ただけで私は衝撃を受けました。Chatworkを推すだけではなく、メンバーの技量に応じてSlackへの移行を提案しています。適格すぎて驚愕してしまいました。
次にカリキュラムの作成についてAIと壁打ちを行ってみました。
カリキュラム設計
ーーー AIに聞いてみたこと ーーー
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ーーー AIの見解 ーーー
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6ヶ月のカリキュラムが長すぎたので、AI回答の画面キャプチャは省きますが、AIが作ったカリキュラムは以下の構成でした。一発でこの構成が出たことにまた驚きを受けました。
1ヶ月目: 基礎知識の習得
週1: オリエンテーション
コミュニティの目的と運営方針の説明
参加者同士の自己紹介とネットワーキング
週2: 中国輸入の基本
中国輸入ビジネスの概要
仕入れ先の選定方法(Alibabaなど)
週3: 商品リサーチの方法
売れ筋商品の見つけ方
リサーチツールの使い方(例: Keepa, Jungle Scout)
週4: 仕入れの流れ
仕入れの際の注意点
価格交渉のテクニック
2ヶ月目: 販売準備の実践
週1: 商品登録の準備
Amazonセラーアカウントの作成
商品情報の整理と登録方法
週2: 商品ページの作成
魅力的な商品ページの作り方
SEO対策の基本
週3: FBA(Fulfillment by Amazon)の理解
FBAの仕組みとメリット
FBAを利用する際の手続き
週4: マーケティング基礎
SNSを活用した集客方法
広告の基本(Amazon広告の使い方)
3ヶ月目: 販売準備の完了と実践
週1: 販売戦略の策定
価格設定の考え方
競合分析の方法
週2: 販売開始の準備
商品の在庫管理方法
発送手続きの確認
週3: 販売開始
実際に商品を販売開始
初期の販売データの分析
週4: フィードバックセッション
参加者同士での販売結果の共有
改善点のディスカッション
4ヶ月目: 販売理解の深化
週1: 販売データの分析
売上データの見方と分析方法
KPI(重要業績評価指標)の設定
週2: 顧客対応の基本
顧客からの問い合わせへの対応方法
リピーターを増やすための施策
週3: マーケティング戦略の見直し
SNSや広告の効果測定
新たな集客方法の模索
週4: ケーススタディ
成功事例と失敗事例の分析
他の参加者の体験談を共有
5ヶ月目: 自主学習と応用
週1: 自主学習の時間
各自が興味のあるテーマを選び、学習する時間を設ける
週2: グループディスカッション
学んだことをグループで共有し、意見交換を行う
週3: 実践演習
商品リサーチや広告作成の実践演習
フィードバックを受ける
週4: メンターとの個別相談
経験豊富なメンターとの1対1の相談時間を設ける
6ヶ月目: まとめと次のステップ
週1: 成果発表会
各参加者がこの6ヶ月間の成果を発表
他の参加者からのフィードバックを受ける
週2: 次のステップの計画
今後の目標設定とアクションプランの策定
週3: コミュニティの振り返り
コミュニティ運営の振り返りと改善点の洗い出し
週4: ネットワーキングイベント
参加者同士の交流を深めるためのイベントを開催
仕入れ先の選定にAlibaba(アリババ)が明記されていることやリサーチツールでkeepaと具体的なツール名が明記されています。ここは抜けてるな、ここは入れて欲しいなと思った内容がありますが、それはAIに自分の要求を盛り込めていなかったことが原因です。この後、「XXXX」を追加してと一言入れたことにより、イメージしていたカリキュラム構成ができあがりました。
次にコミュニティ運営において自分自身が感じていた課題をAIに問いかけてみました。
コミュニティ運営における課題
ーーー AIに聞いてみたこと ーーー
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ーーー AIの見解 ーーー
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こちらもAI回答が長すぎたので、画面キャプチャを省きますが、以下はAIの回答の続きです。
3. タスクの種類に基づくグループ分け
リサーチグループ: 商品リサーチや市場調査を行うメンバーを集め、情報収集や分析を行います。このグループでは、リサーチ手法やツールの使い方を共有し、効率的な作業を促進します。
マーケティンググループ: マーケティング戦略や広告作成に取り組むメンバーを集め、アイデアを出し合い、実践的な施策を検討します。このグループでは、SNSや広告の効果測定を行い、改善点を見つけます。
運営グループ: コミュニティの運営や管理に関わるメンバーを集め、運営方針やルールの策定、イベントの企画などを行います。このグループでは、運営に必要なスキルや知識を共有し、協力して活動します。
4. コミュニケーションツールの活用
チャットワークを利用して、各グループのメンバー間でのコミュニケーションを円滑に行うことが重要です。以下のような活用方法があります。
専用チャットルームの作成: 各グループごとに専用のチャットルームを作成し、情報共有やディスカッションを行います。
定期的なミーティング: グループ内で定期的にミーティングを設定し、進捗状況や課題を確認します。
フィードバックの共有: 各グループの活動や成果について、他のグループからのフィードバックを受けることで、全体の成長を促進します。
まとめ
作業状況に応じたグループ分けは、メンバーのスキルや進捗に応じた柔軟な対応が求められます。チャットワークを活用することで、円滑なコミュニケーションと情報共有が可能になり、グループの活動をより効果的に進めることができます。各グループの目的や活動内容を明確にし、参加者が自発的に学び合える環境を整えることが成功の鍵となります。
コミュニティ運営を行ってきた経験から感じた課題を見事にAIが解決してくれました。その後、何度かAIと壁打ちを行ったところ、6ヶ月カリキュラムの進捗に基づくグループ分けを提案されました。
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コミュニティ運営におけるAI活用方法
折角ならAIを活用したコミュニティ運営方法についても壁打ちを行ってみたところ10個の事例を提案されました。
コミュニティ運営において、活発なチャットグループを維持するためには、AIを活用した自動化や効率化が非常に有効です。以下に、具体的な手段と目的を明確にし、ChatGPTやFeloなどのツールを用いた10の具体例を挙げます。
1. 自動応答システムの導入
目的: メンバーからのよくある質問に迅速に対応し、サポートの負担を軽減する。
手段: ChatGPTを利用して、FAQに基づく自動応答チャットボットを作成。
使い方: メンバーが質問を入力すると、ChatGPTが事前に設定された回答を提供。これにより、24時間体制でのサポートが可能になる。
2. 定期的なリマインダーの送信
目的: イベントや重要な締切をメンバーに通知し、参加を促す。
手段: Feloを使用して、イベントのリマインダーを自動的に送信。
使い方: イベントの日程を設定し、Feloが自動的にリマインダーをメンバーに送信するように設定する。
3. コンテンツのパーソナライズ
目的: 各メンバーに合わせた情報を提供し、エンゲージメントを高める。
手段: AIを活用して、メンバーの興味や過去の活動に基づいたコンテンツを生成。
使い方: ChatGPTを使って、メンバーのプロフィールに基づいたカスタマイズされたメッセージや記事を作成し、配信する。
4. データ分析によるインサイトの提供
目的: メンバーの行動やフィードバックを分析し、運営方針を改善する。
手段: Feloを利用して、コミュニティ内のデータを収集・分析。
使い方: メンバーの参加状況やフィードバックをFeloで分析し、トレンドや問題点を特定して改善策を講じる。
5. グループディスカッションの促進
目的: メンバー間の交流を促進し、コミュニティの活性化を図る。
手段: ChatGPTを使って、ディスカッションのテーマや質問を自動生成。
使い方: 定期的に新しいテーマを提案し、メンバーが意見を交換できる場を提供する。
6. イベントの企画と運営
目的: オンラインイベントをスムーズに運営し、参加者の満足度を向上させる。
手段: Feloを利用して、イベントページの作成や参加者管理を自動化。
使い方: Feloでイベントの詳細を入力し、自動的に参加者に通知やリマインダーを送信する。
7. メンバーのフィードバック収集
目的: コミュニティの運営に対するメンバーの意見を収集し、改善に活かす。
手段: ChatGPTを使用して、フィードバックフォームを作成。
使い方: メンバーに対して定期的にフィードバックを求めるアンケートを自動生成し、結果を分析する。
8. コンテンツの自動生成
目的: 定期的なコンテンツ更新を効率化し、メンバーの関心を引き続ける。
手段: ChatGPTを利用して、ブログ記事やニュースレターを自動生成。
使い方: 定期的にテーマを設定し、ChatGPTがそれに基づいたコンテンツを作成して配信する。
9. コミュニティのモデレーション
目的: 不適切なコンテンツや行動を迅速に管理し、健全なコミュニティを維持する。
手段: AIモデレーションツールを導入し、コミュニティのルールに違反する投稿を自動的に検出。
使い方: AIツールがリアルタイムで投稿を監視し、問題があれば管理者に通知する。
10. ネットワーキングの促進
目的: メンバー同士のつながりを強化し、コミュニティの一体感を高める。
手段: Feloを利用して、メンバーのプロフィールを基にしたマッチング機能を提供。
使い方: メンバーの興味やスキルに基づいて、相互に紹介し合う機会を自動的に提供する。
これらの手段を活用することで、コミュニティ運営の効率化とメンバーのエンゲージメント向上を図ることができます。AIツールを適切に活用することで、より活発で参加型のコミュニティを実現することが可能です。
GASを使った活用方法
現在、けいたろうさんの元でGASについて勉強させて頂いています。GASは業務効率化の手段に過ぎませんが、GASを活用した事例についてもAIに提案してもらいました。
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更にコミュニティ運営の活性化について深掘りを行ってみました。
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具体性を聞いただけでGASスクリプトのコードまで生成されました。すごくないですか?エンジニア無しでChatworkのグループ入室歓迎メッセージを自動実装できてしまいます。
コミュニティ名の提案
最後にコミュニティ名をAIに提案してもらいましたが、推論が弱いFeloが考えるコミュニティ名にはダサさを感じてしまいました。推論が強いChatGPTとうまく使い分けた方が良さそうです。
壁打ちの全容
これまでの数時間に及ぶ壮大な壁打ちの全容は以下から確認できます。
ご興味ある方はご覧ください。
さいごに
ここまで長文を読んでくださった方には大変感謝いたします。
この検証結果を読んだ中国輸入物販のコミュニティオーナー様はどのように感じられたのでしょうか?
私自身、AIは十分に壁打ち相手になり得ると確かな実感を感じました。自分自身の経験から感じていた課題を解決することができ、更に自分が描いていたもの以上のアイディアを生み出すことができました。
まだまだAIツールの使い分けが必要ですが、使い分けを理解できていれば、より精度が上がることを実感しています。ChatGPTの登場から約2年が経過した今、私たちがやるべきことは考えることではなく、AIが出した回答を基に取捨選択して判断することなのかもしれません。
人間のような汎用的な知能を持つAGI(Artificial general intelligence)が登場したらどのような世の中になっていくのでしょうか?不安もありますが、それ以上にワクワクした気持ちを持って、AIを活用できるAI人材として成長していきたいです。
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