Apple動画メディア参入
ハード型の限界
一昔まえまでは、一世を風靡していたハード型製品の売上に陰りが出てきているようである。最近でも、MicrosoftやAdobeもハードからソフトへと移行してきている。車でさえ所有からシェアリングしていくという世界になってきている以上これは避けられない流れか。更に、NewspicksのAdobe特集で読んだことがあるが、ハード→ソフトに移行することによって、①データをローカルで空費することを防げる ②エンジニア側にシステム改良に対するモチベーションが生まれる 等の効果があるようである。
動画ビジネスへの移行
NetflixやPrime Video等の自身もヘビーユーザーのサービス領域にAppleが参戦するというのには驚いた。現状も、他のサービスの番組を利用しているようでAmazonプライムの作品なども利用するようである。以前の記事で読んだが、Netflixは自社の作品を社外には渡さないようである。これが、動画サービス一本で勝負するネトフリと、他にも基幹事業をもつAmazonの違いなのか。
ストリーミングって消費者からすると得なのか?
ネトフリは約1200円くらい、プライム・ビデオは年間4000円ということなのでAppleもおそらく10ドル程度の料金設定にしてくることが予想される。現状映画を皆がどれほど見ているのかはわからないが、10ドルだとGEOやTSUTAYAの旧作であれば、7,8本は借りれる程度。新作だと3、4本。そう考えると、この程度見る人はオリジナル作品とか関係無しに契約するべきなのだろう。更に、ここに海外ドラマやオリジナル作品が加わってくるので、エンタメ好きは入らざるを得ない。
Appleの強みはどこになる?
記事で強調されていた強みは、Appleがハードを抑えているというところ。世界になんと14億台もあるらしい。これらのタッチポイントを存分に活かしてユーザーを獲得していく勝算であるそうだ。Netflixは今や1.3億人のユーザーがいるそうなので、タッチポイントのうちの10%が契約してくれるのか?というところ。
スピルバーグ登場!?
スピルバーグといえば、ネトフリのアカデミー賞受賞に対して非常に異議を唱えていた本人。アカデミー賞を狙わないなら、動画コンテンツ自体に反対はしていないってことなのかな!?いずれにしても、現状、ネトフリやAmazonに対して乗り遅れた感の強いAppleはコンテンツ力を高めていく必要があり、現状のビッグネームをどんどん引き入れつつ、自社コンテンツへの知見をたくわえていくことになるだろう。最終的な強みはどこになっていくのか目が離せませんね。