【SD】 シリーズ PrellerGMのトレードを振り返る 〜2016年編〜
前回の記事ではPrellerGM就任1〜2年目のシーズンである14〜15年のトレードを振り返ってみました。
5000字を超えてしまいかなり長い文章になってしまった(反省)ので、ここで軽く要点を確認してみましょう。
前回に引き続き、トレードを振り返るとともに、
22年シーズンまでに
・獲得した選手が「パドレス」で稼いだbWAR
・放出した選手が「放出先」で稼いだbWAR
の差を求め、どれほどトレードが成功しているのかを検証してみたいと思います。
16年シーズン中のトレード一覧
4月にマイナー契約を結んでいた一塁手のLoneyをNYYへ放出。
CWSでは2試合に先発し、防御率6.94と打ち込まれていたJohnsonと、15年に16歳で契約したばかりのTatisを獲得。一方15年に4年7300万ドルで獲得したShieldsを放出しました。
15年8巡目指名ながら16年はMIA傘下で6試合に先発し、防御率0.95であったPaddackを獲得。一方28試合で17セーブ防御率0.31と好成績であったRodneyを放出しました。
14年にベネズエラ出身では最高額となる180万ドルでBOSと契約したEspinozaを獲得。一方16年は前半戦防御率2.47でオールスターにも出場するなど、ブレイク中であったPomeranzを放出しました。
16年は正左翼手として16HRを打っていたUptonを放出する代わりに、17歳のRodriguezを獲得。
15年全体12位指名のNeylorやCastilloなどを獲得。一方14年は17Gで防御率2.55もその後は成績が落ち気味であったCashnerらを放出しました。
4月に知人女性への暴行で逮捕され、82試合の出場停止処分を科せられていたOliveraを獲得。一方正右翼手として100Gで23HRを打っていたKempを放出しました。
⚠️なお獲得したOliveraは即DFAとなっています。
29日にMIAへ移籍し翌日先発登板したものの、右肘を痛めて故障者リスト入りしていたReaが返却。そのため29日に獲得したCastilloがMIAへ返却されました。
⚠️直後にReaはトミー・ジョン手術を受けることになります…
TEX傘下時代は守備や走塁で高い評価を受けるも、打撃はパッとせず、その後移籍したSEAからDFAとなっていたSardinasを獲得。PrellerはTEX時代にスカウトをしていたので、その関係で獲得に動いたのかもしれません。SEA側の後日発表選手は分かりませんでした。
計算結果
総評
16年のシーズン中は9件のトレードを行い、高給な選手を放出し、プロスペクトを獲得するという再建期の王道プロセスを歩み始めました。注目すべきは獲得した選手の多くが16〜20歳と非常に若い点です。
獲得した選手ではやはりTatisについて触れないわけにはいきません。CWSではマイナーで1試合も出場していなかったもののメキメキ成長し、19年には新人ながら22HR、21年には本塁打王、MVP投票3位と素晴らしい成績を収めています。またPaddackも19年は26先発で防御率3.33と新人ながら安定した成績を残しました。
一方放出した選手はPomeranzを除くと目立った活躍をした選手はいなかったので、かなり良いトレードとなったのではないでしょうか。
16年オフのトレード一覧
マイナーで好成績を残していた19歳のAvilaを獲得。一方16年は正捕手であったものの大きく成績を落としていたNorrisを放出しました。
8日にルール5ドラフトでLAAに指名されていたHaleyを金銭トレードで獲得しました。
8日にルール5ドラフトでMINへ移籍していたDiazを獲得。一方同日にBOS→LAA→SDと1日で3球団に所属していたHaleyがMINへ放出されることになり、これで1日で4球団に所属することになりました。
8日にルール5ドラフトでCINに指名されていたTorresを獲得。一方複数ポジションを守れるVanMeterを放出しました。
計算結果
総評
16年オフは4件のトレードが行われ、2年間正捕手を務めたNorrisが放出されました。その他3件はルール5ドラフト絡みのトレードでしたが、獲得した選手も放出した選手も目立った活躍はしていません。
こんな感じで16年に行われたトレードを振り返ってみました。Tatisのトレードをおかずにご飯3杯はいけますね。次回は2017年編になります。
あわせて読みたい
19年〜22年の全トレードを振り返った記事をFelixさんが書かれています。この記事で紹介した選手も登場していますね。
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