美味しい読書のについてのメモ/所作
昨年は太宰治の短編をいくつか読んでいる。
(日本の文学作品は、青空文庫のアプリで読んでいる。)
青空文庫の閲覧履歴に残っている、太宰の作品は、、、
『グッド・バイ』(←「作者の言葉」も読んだ。)
『駆込み訴え』
『黄桃』
『炎天汗談』
『音について』
『ヴィヨンの妻』
『一歩前進二歩退却』
『青森』
『斜陽』
並べてみると、おおっすごいな。という感じだが、
なんせ短い話も多い。
太宰を読むとは言っても、
そういえば「走れメロス」は読み直してないんだなぁ~。ぐらいの、
いい加減である。
にしても太宰の言葉選びはするするっとはいってきて、いつの間にか読み終わっていたりする。のどごしである。こころよいのどごし。
今は『斜陽』を読んでいる。めずらしく長いことかかって。
というか、ときどきたしなむようにして、読むのが楽しい。
さいしょがとても気に入った。
ーーー朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまがーーー
なんとまあ美味なさしすせそ。ここだけ何度も諳んじてみたりした。
”お母さま”の澄まされた貴族の行為はどことなく変態色で書かれていく。
ひらりとすくって、、、
かわいいおくち、、、
庭でにっこり、おしっこ、、、?
↑これは一応、正確な場面描写じゃない。読みかけのしおりがずれるのは嫌だし、読み直していない。
でも私の頭の中には、変なビジョンばかりが残っているのだが。
お母様の所作はもはやただの奇行だったろうか。
妙におもしろい、ということで後を引くように読み進めている。
ああ、これは珍味。
なおじのノートブック「夕顔日誌」も、快いやさぐれ具合で、私の心をえぐることもなく、なんというか、ああ、なおじと私はおなじぐらいのステージの人間なんだぁっという親近感がある。
その後、軽い衝撃シチュエーションを一つ通り越している。
頭の後ろでシャボン玉が一つ割れたのが分かった。ぐらいの衝撃。
読んだばかりの部分はまだ判然としてこない。
『斜陽』、半分ぐらいまで読んだのかな。ここからが本番かな。
さて、今日は寝ます。おやすみなさい
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