📗【文書版】礼拝メッセージ『光の方に』新約聖書　ヨハネの福音書第3章14～21節　2024年3月10日

📗今日の礼拝メッセージのテキスト版もここに掲載いたします⬇️
📗礼拝メッセージ『光の方に』
新約聖書　ヨハネの福音書第3章14～21節　2024年3月10日

14モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。
15それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」
16神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
17神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。
18御子を信じる者はさばかれない。信じない者はすでにさばかれている。神のひとり子の名を信じなかったからである。
19そのさばきとは、光が世に来ているのに、自分の行いが悪いために、人々が光よりも闇を愛したことである。
20悪を行う者はみな、光を憎み、その行いが明るみに出されることを恐れて、光の方に来ない。
21しかし、真理を行う者は、その行いが神にあってなされたことが明らかになるように、光の方に来る。

　主の恵みと平安が皆さんの上に豊かにありますように。
　この日も皆さんとご一緒に主の日の礼拝にあずかれますことを心から感謝いたします。

　この前妻と、朝一緒にデボーションというか、共同黙想をするんですけれども、その前に、一つの小説の話題を妻がしてくれました。
　それは、イン　ザ　メガチャーチという題名の小説なんです。イン　ザ　メガチャーチ、今、日経新聞の新聞連載小説として掲載されています。
　インザメガチャーチというからには、教会の話かな、と思ったら、アイドルといわゆる「推し活」の話なんですね。推し活と言ったら、アイドルなどの自分の「推し」つまり、いわゆる「ご贔屓」を、愛でたり応援したりする活動ですね。
　ある音楽プロデューサーが出て来るんです。彼は、質の高い音楽やダンスのできる人をプロデュースしたいと思っているんですけれども、会社の方針でそれはダメだ、と。今の時代のマーケティングの方法は違うんだ、と。人には色んなタイプがいるけれど、今一番いいのは信者タイプのファンなんだと。だから共感を呼ぶ一見ちょっとさえない人をプロデュースして、その人を応援する一万人の熱狂的な信者タイプのファンを作る。彼ら彼女らには絆が生れて、その一万人にSNS・ソーシャルネットワーキングサービスでどんどん拡散してもらうんだ。そういう会社の方針に、プロデューサーの男性は迷いながらもプロデュースを成功させていくわけです。（もうこの時点でなんだかカルトみたいな感じがしていると思うんですけれども）
　プロデューサーの男性には、大学生の娘がいました。ちょと引っ込み思案で、お父さんがプロデュースしているとは露だに知らないその男の子を崇拝するかのように応援するんですね。その推し活に物凄いお金も使って学費にも困るようになって、お父さんに嘘までついてお金を出してもらおうとしていた。
　ある時、彼女は、同級生の女性と、チャットか何かで話すんですね。同級生の女性は、確かアメリカに留学に行く、って言っていたんですね。でその留学での学びとは何かというと、チャーチマーケティング、だっていうんですね。
　チャーチマーケティングって何か、それはまさに、アメリカのメガチャーチがやっている、マーケティング手法だっていうんですね。そして彼女は言うんです。「ライブコンサートみたいな礼拝で熱狂的なファンを作って、彼ら彼女らに拡散させて行く。ま、要するに、集金よね」というようなことを言うんですね。
　まぁちょっと悪意のあるような小説の書き方だと思いますし、すべてのメガチャーチがそんな動機で教会運営をしていないと思います。が、が、アメリカの教会、特にメガチャーチが、ショービジネス化しているということは、何十年も前から多くの牧師先生方が問題として指摘していますし、そしてアメリカの一部の牧師や教会リーダーが、本当に主イエス・キリストの福音を伝えることを目的とするというよりも、文字通りお金集めのために教会活動をしていた、という例もあるわけですね。
　
　まぁマーケティング、というのはそもそもキリスト教会にはそぐわない場合が多いです。ただ広い意味で、人々の必要に答えるために、かつてからクリスチャンはずっとやってきました。女子教育のために学校を建てましょう。幼児教育のために幼稚園を建てましょう。医療の向上のために病院を建てましょう。これなら素晴らしいんです。人々の必要に答えるという一種の広い意味でのマーケティングですね。ここには、人々に仕える、という目的があるんですね。

　ところが、ここで、目的と手段が入れ替わっちゃう、教会の目的は福音を伝えることなのに、それが教会組織拡大とか、教会の勢力拡大とか、そんな目的にすり替わってしまうと、人が、人間が、その拡大のための道具にされてしまうんですね。これはまさに聖書の福音とは逆なんですよね。

　またもう一つ言えることだと思うんですけれども、それはイエス様の心と遠く離れることになってしまう。イエス様は、良き羊飼いのたとえをなさいました。100匹の羊を持っていた羊飼いが、99匹を野に残してでも、迷い出た1匹の羊を探し求めるんだって。その1匹の羊があなたなんだ、って。羊飼いがもし、このカッコつきの“チャーチマーケティング”をするなら、徹底的に効率を求めるでしょうし、“ムダ”を省くでしょうから、迷いなく99匹の羊を優先するでしょうね。なぜならそもそもそこにはコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスをいかに上げるかといった考えが組み込まれているからです。

　そしてさらにこの考えは、ゼロサムゲームと言います。ごく簡単にいえば、皆から吸い取って太る(あるいは勝つ)ということなので、―まぁ教会に勝ち組も負け組も無いんですけれども―「選択と集中」というような、格差をどんどん広げる価値観と非常に相性がいいわけですね。

　まぁそういうことで、私たちは、そういった、人を道具にしたり、―強い言葉で言えば―人を食い物にするような価値観などはよく見抜いて、真に受けないようにしたいと思います。

　今日は、まさに、その価値観と真っ向から対立するというか、もう遥かに超えている。次元が違うんですね。地層にたとえたら遥かに深いので、その価値や素晴らしさが世の中の人には価値なしとされることが多い。イエス・キリストの愛とか福音は、実に効率が悪く、愚かに見えることをなさっているように見えるからです。家造りのつまり大工さんが捨てた石が、礎の石となった。教会の一番大事な礎となられた。大工さん、というのはたとえています。つまり当時のユダヤ人の権力者や民衆たちがイエス様を捨てたんですね。「こんなイエスなんてやつは要らない」「ローマを倒すのに役に立たないメシアは要らない(こんなコスパ・タイパが悪いメシアは要らない)」って言って。「十字架につけろ十字架につけろ」って叫んだんですね。
　そうしてイエス様は、十字架に上げられました。上げられた。今日のイエス様の謎めいたことば、14節15節。

14モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子(イエス様のことですね)も上げられなければなりません。
15それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」

　これはどういうことでしょうか？モーセが荒野で蛇を上げた。これを理解するには予備知識がいるわけですね。不思議な、奇妙に聞こえる旧約聖書に記されたできごとですが、旧約聖書の民数記第21章に出て来ます。

旧約聖書　民数記　第21章8～9節

8すると主はモーセに言われた。「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上に付けよ。かまれた者はみな、それを仰ぎ見れば生きる。」
9モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上に付けた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぎ見ると生きた。

　これはモーセが、イスラエルの民をエジプトから脱出させて、荒野を旅する中で、イスラエルの民が、神とモーセに逆らった。神様が与えてくださるマナという食糧に文句を言った。そこで神様は燃える蛇を送られたとありますけれど、おそらくかまれたところが焼けるように痛んだという意味で毒蛇ということなんでしょう。そこで神様がモーセに「青銅の蛇を作って、旗ざおの上に付けよ」とお命じになった。そうすると、かまれた人たちが、その旗竿という「木にかけられた」青銅の蛇を仰ぎ見ると、見上げた人は、生きた、って言うんですね。

　奇妙なできごとに見えるんですけれども、これは十字架をあらかじめ表した型なんですね。形も十字架に似ています。先ほど「栄えの主イエスの十字架をあおげば」とご一緒に歌いましたけれども、仰ぎ見ればいのちを得る、仰ぎ見れば救われるということで、十字架のできごとを旧約があらかじめ指し示しているんですね。

　そしてヨハネ第3章16節、これは本当に、恵み深い素晴らしいみことばですね。

16神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

　これはルターが「小さな聖書」と呼んだだけありますね。「聖書の中の富士山」と呼ぶ人もいます。ゴールデンテキストとも呼ばれています。ルターは、聖書の他のすべての章や節が無くなっても、このみことばがある限り、人は救われ続けるであろう、と言いました。クリスチャンは暗記しておいた方がいいくらいのみことばですね。このみことばほど、多くのクリスチャンに愛されているみことばは無いでしょう。
　しかし、続けて読みますと、何か引っ掛かりをおぼえて、ここの箇所の前後の一かたまりを、愛唱聖句にはしにくい、という方もいらっしゃるかもしれません。17節以下をお読みします。

17神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。

ここまではいいでしょう。問題はこの先です。

18御子を信じる者はさばかれない。信じない者はすでにさばかれている。神のひとり子の名を信じなかったからである。
19そのさばきとは、光が世に来ているのに、自分の行いが悪いために、人々が光よりも闇を愛したことである。
20悪を行う者はみな、光を憎み、その行いが明るみに出されることを恐れて、光の方に来ない。
21しかし、真理を行う者は、その行いが神にあってなされたことが明らかになるように、光の方に来る。

　ここで、おそらく特に18節19節の「さばき」ということばで、ひっかかりを覚える方が多いのではないかと思います。御子はもちろんイエス様です。御子イエス・キリストを信じる者はさばかれないけれども、信じない者はさばかれるのか？
　ここで、たまに一部のキリスト伝道者が、伝道する時に、「イエス様信じんと地獄行きだぞ」と伝道する時があるんですね。でも、きっとその伝道っておそらく誤っていると思うんです。

　一つは、福音宣教に関するドイツ語の言い回しで、「脅しの知らせ」と、「喜びの知らせ」という言い回しがあるそうなんですね。で、「イエス様信じないと地獄行きだぞ」っていうのはまさに脅しの知らせなんですね。悪い知らせです。新たな律法主義を作っていることになります。終末論で脅して信じさせようとするのもこの一種でしょう。
　そうではなくて、喜びの知らせ、まさにギリシャ語でエウアンゲリオン、英語でグッドニュース、ゴスペル、なわけですけれども、ゴスペルというのは、もともとグッドスペルというのが語源になっていると言います。聞いて嬉しくなる喜びの知らせなんですね。そうでないと【福音】を伝えたことにならないんですね(福音というのは「喜びのおとずれ」という意味ですから)。

　そしてもう一つは、そもそもなんですけれども、イエス様も、この福音書を書いた著者のヨハネも、「イエス様を信じないで死んだら地獄行き」だなんて一言も言っていないということなんです。注意深くお聞きになったならば、あるいはお読みになれば、そのことにお気づきになると思います。信じない者はさばかれるぞ、ではなくて、信じない者は、すでにさばかれている。

19そのさばきとは、光が世に来ているのに、自分の行いが悪いために、人々が光よりも闇を愛したことである。

　神さまやイエス様が、【わざわざ人を裁きたいわけは何一つ無く】、人々が光よりも闇を愛していること、そして、

20悪を行う者はみな、光を憎み、その行いが明るみに出されることを恐れて、光の方に来ない。

　ことそのものが自ら裁かれている状態にある、という意味なんですね。

　闇を愛し、行いが明るみに出されることを恐れて、光を憎んで、光の方に来ないというのは、まぁパッと思いつくのは、たとえば、中高生が隠れてタバコを吸っているなどの軽いものから、（たとえば、不倫関係にある者が、カメラのフラッシュを恐れて、夜の闇の中に隠れることを好むとか、）あるいは反社会的組織の構成員の方が、もしくは時効になるまで逃げまわっている犯人が、自分のしてきた悪事がバレることを恐れて、表に出たがらないとか、また他にも色々あるでしょう。そんな類のことを思うかもしれませんし、そういうのもまた間違ってはいないと思いますけれども、それはたとえるなら地層で言えば浅い層のレベルにある話でして、私は現代の多くの人が捕われている闇というのは、たとえば優生思想の闇なんかが特にこんにち目立っていると思うんですね。
　実は、このヨハネ第3章の説教は、1年前のちょうど3月に私はしております。その時には、この闇について、たとえば、メンタリストを名乗るある人物の「ホームレスの命は軽い」という発言について取り上げました。それは、何もその人物だけを批判しているわけではなくて、―ある人は皆の中にある「内なる優生思想」とも言いましたけれども―私も含めて、人類全体の心のどこかにわずかずつ刻まれている心の闇だと思うんですね。
　最近はその優生思想が露骨にどんどんはびこっているように思います。高齢者集団自決を勧める、経済学者と称する人物がテレビやCMでもてはやされたり、またインターネットの書き込みでは、高齢者の医療費などが現役世代を圧迫しているかのような、いかにもな言説が飛び交い、たとえばある投稿では、寝たきりの高齢者に無駄な税金を使うななどと、まるで“生産性”の無い人間に生きる資格は無いとでも言いたげですよね。そういう闇が、日本にも世界にも、いたるところに口を開けているわけです。（地獄というならば、まさにそういう世の中そのものが、地獄と言えるのではないでしょうか。）
　そういう闇に言わば洗脳されている、と言ってもいいかも知れない方々のためには、私たちは祈っていかなければいけないとも思うんですけれども、最初にあげた「チャーチマーケティング」とやらも、それと非常に近いわけですね。ゼロサムゲームで勝ち上って行くというのは、まさに優生思想レースで勝つことであり、それは必ずといっていいほど、人間を粗末にします。要はまことの神にではなくて、「成功」という偶像に仕えていることになるからですね。
　
　では主なるまことの神は、どうおっしゃっているのでしょうか？闇の声ではなくて光の声です。

16神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

　神さまは、一人として、滅びることをお望みになっていません。聖書の別の箇所にも「神は一人として滅びることを望み給わず」とありますよね。この滅びる、ということばは、同じヨハネの福音書の、たとえば第6章12節に出て来ます。

彼らが十分食べたとき、イエスは弟子たちに言われた。「一つも無駄にならないように、余ったパン切れを集めなさい。」

　これは5,000人の給食の箇所ですね。ここの「一つも無駄にならないように」の無駄になる、と訳されていることばは、ヨハネ3:16の「滅びる」と訳されていることばと同じことばなんです。
　つまり、私たち、皆さん一人一人を、そして世界中の人を誰一人無駄にしたくない。誰一人見捨てたくない。そうお思いになって、主イエスは、こともあろうに、十字架におかかりになった。
　モーセの青銅の蛇のように木にかけられたわけですが、その肉体のお苦しみもありましたけれども、ユダヤでは木にかけられた者はのろわれるとあるように、イエス様が、自ら、父なる神に呪われた者となってくださったということは、まさに私たちの身代わりにその闇の中に落ちてくださったと言えるのではないでしょうか。「だからあなたは、光の中を生きよ！」その御声を、今私たちは聞くのです。創世記の世界の初めにありました。闇が水の上をおおっていた。そこに神は言われた、「光よあれ。」すると光があった。この十字架のできごとは、天地創造のその時に匹敵するできごとなんです。闇を、そして滅びを斥けるみわざです。光の中にい続けなさい、そう主は皆さんに言ってくださっているのです。

　その光の中を歩むと言うことを、フランスのテゼ共同体の話がよく表しているので、その話を少しだけ紹介したいと思います。

極貧の人々の間で、という文章にそれが記されていますので、少し抜粋しながら読んでみます。

コミュニティー テゼ共同体は、その最初の数年間の後、ブラザー(修道士)の数がおよそ十二人に増えたとき、何人かが困窮している人々のところに行き、その生活を共有せねばならないと考えるようになった。最初は、テゼからそれほど遠くないモンソー・レ・ミンで、次にもっと離れたマルセーユでそれは実行に移された。その後、数名のブラザーたちは、地中海を渡り、ちょうど長い暴力横行の時期に入ろうとしていたアルジェリアに移り住んだ。その後、ブラザーたちはさらに遠くへ派遣されるようになった。そして、現在、このようなブラザーたちは、小さなグループを作って、アフリカ、アジア、中南米の極貧の人々の中で生活している。

もう三十年以上にわたって、数名のブラザーたちがバングラデシュに住んでい ます。彼らの生活はまさに単純素朴で、普通の食事はお米と野菜だけです。週に一度、卵または少し魚をいただくのです。 彼らは、しばしばその食事にもっとも貧しい人々を迎え入れます。彼らは、障がいのある人を歓迎し支援します。病人に同行し、必要な世話が確かに受けられるようにと手配します。(中略)

もう何年も前ですが、わたしはブラザ一一人を伴って、このバングラデシュの ブラザーたちの小さい家を訪問しました。彼らが住む貧しい地域に到着したとき、ボロ布をまとった一歳ほどの幼児が、小さな兄にだっこされている光景が目に入りました。この二人はわたしたちを待っていたのです。小さな子を腕に抱いてみると、その子の体は寒さで硬直していました。わたしたちは、まず祈るために小さな礼拝堂に入りました。そして食事の間も、その子どもを腕に抱き続けました。しだいにこの子は温かさを取り戻し、とうとう食べ物を少し口にするようになりました。子どもは、愛されている、大切に世話されていると感じるとき、再び生き始めるのです。

ブラザーたちとわたしはいろいろ話すことができました。彼らのここでの存在は、あまりに無力に見えます。しかし、それによって、【わたしたちはこの世界でもっとも不幸な人々の何人かを見捨てずにいるのです。】もしブラザーの何人かが、アジア、アフリカ、中南米の極貧の人々の中で生活していなかったのなら、いかにテゼが存続し続けるというのでしょう。そのような状況の場で、何年も何年も、【そしておそらく一生とどまるのです。】解決をもたらすためではありません。何よりも、【単純に愛する者として存在し続けるということ。】そうです、愛するため、そして、それを生き方で表すためです。

　こういうことなんですね。（私が大事だと思うところに、下線を引かせていただきましたけれども）まさにコスパとかタイパとか、“生産性”とか、そういうものとは逆のところに、（いやむしろ逆と言うより地層の深いところに、）光であり、いのちであるものがあると言えるでしょう。
　あなた一人のために、キリストは十字架で命を捨てられました。「あなたのためだったら命を捨てよう」この愛を受けた時に、神のかたちに作られた人間、や、いのち、というものを、資本などというもので計るなどと言った闇のわざに巻き込まれること無く、主イエスご自身が招いてくださった驚くべき光の中を歩ませていただけるのです。この光なる主イエスのもとに、人々を招こうではありませんか。

お祈りをいたします。
恵みとあわれみに富みたもう、私たちの主イエス・キリストの父なる御神
世界には闇が満ち、暴虐と不条理があります。人間やいのちが粗末に扱われ、神のかたちに創られたことを忘れ、的はずれに歩んでおりますし、私たちキリスト者もまた、その罪から完全に自由ではありません。しかし、栄えの主イエスの十字架をあおげばとありますとおりに、主イエス・キリストの十字架を今日も明日も仰ぎ見て、光の中を歩んで行きます。どうか、一人として滅びることを望みたまわない神の愛が、光が、世界を照らしますように、そしてその光の中に、人々が招かれて来ますように。そのために、私たちの手や足や口をお用いください。主イエス・キリストの御名によって祈り願います。アーメン。

#チャーチマーケティング