原点 / starting point
さっき
スーパーから帰る途中の小道で
ある現場に出くわした。
近くに自転車に跨ったまま後ろを心配そうに見る6歳くらいの男の子がいて
その目線の先に
自転車に跨った30代くらいの男性と、ミニチュアダックスフンドを連れた50代くらいの女性が、ドイツ語で大きな声で話していた。
途中、女性が去ろうとすると、男性がスマホで女性を撮影しながら自転車で追いかけようとした。
それに気づいた女性が、笑うと、持っていた傘の先を男性に向けた。
この時点で2人は知り合いではなく、揉めているんだと理解した。
他の歩行者と同様に2人の横を通って去っていこうとしたら、口論を2人がやめたタイミングと合ってしまい、口論をしていた女性と横並びで歩くことになった。
ドイツ語で女性が何か憤った気持ち(たぶん)をブツブツ言っていて、抑えきれないくらいイライラしてるんだろうな。ドイツの人達の口論はこんな感じなんだなぁと思いつつ、すーっと去ろうと思ったら、女性が私の方に話しかけてきた。
なにか意見を求められているという感じがして、「ごめんなさい、ドイツ語分からないんです」と言うと瞬時に、英語に変わり、そのまま状況説明や男性に怒った理由をマシンガントークのようにブワーッと話してくださった。
簡単に私が理解した内容をまとめると、
心配そうに見ていた男の子が、男性の息子で、その男の子が小道の坂をスピードを出して下っていった先には、犬2匹を連れた2人の歩行者がいて、更に車の通る大通りがあった。それにもかかわらず、男の子の後ろにいた父親は自転車のベルを鳴らすだけで何もしなかった。
それを傍から見た女性は、とても危険だと思い、男の子(男性にも?)に注意をした。すると、男性は喧嘩をする感じで女性に強く言ってきたというような経緯だった。
女性の方としては、小さい子供を危険に晒したこと、喧嘩をしようとしてきたり女性を撮影したりした男性の行動が許せなかったようだった。
私は、賛同や自分は途中からしか見れなかったことしか伝えらず、意見を求められていたのに答えられなかった…
理由は、女性の話を全部理解出来たわけじゃなかったり、どうゆうことを伝えたらいいのか英文も出てこなかったり、意見がすぐに出てこなかったしたせいだと思う。
注意した分、モヤモヤしたり傷ついたりした女性の力になれなくて申し訳なかった。
「ごめんね、聞いてくれてありがとう」と言ってくださったけど、心が痛かった。
女性の今日が良い日になる事を心から願っている。
ドイツは見知らぬ人同士が助け合ったり、会話をしたりすぐにできる国だから、こんな経験が出来たのだと思う。
3週間滞在して思った、ドイツの1番好きなところは、この環境かもしれない。
2022/09/10 15:35
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