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おすすめ本:女王さまのワードローブ

図書館でおもしろい本を借りました。
「女王さまのワードローブ」という本です。

先日亡くなったエリザベス女王についての絵本です。
赤ちゃんの時から、国民のおばあちゃんとして親しまれた晩年まで、彼女がどんなおしゃれを楽しんだか、絵で楽しめます。

表紙の絵で女王の足元にコーギーがいるのが見えますね。
子どものころからコーギーが身近にいたみたいです。
絵本のいろんな場面にもコーギーが登場します。
(この絵本のコーギーの体格はちょっと個性的ですけど、、)

幼い頃、「エリザベス」という自分の名前がうまく言えなかったので、
家族みんなから「リリベット」という愛称で呼ばれました。
自分でも、ごく親しい人への手紙への署名で「リリベット」と書いていることがあったようです。

と、ここまで書くと、あんまり自分には興味ないなー、
エリザベス女王って、あんまりがなじみがないんだよね、
という人も多いかもしれませんね。

わたしにとっては、2つの映画でエリザベス女王のことが身近に感じました。

1つは「英国王のスピーチ」です。

吃音のジョージ6世が、平民の言語聴覚士のサポートを得て、国王としてラジオで力強く国民を励ますに至るまでが描かれています。
元々は兄のエドワードが国王となったのですが、「王冠をかけた恋」と後に呼ばれるようになった恋愛の末、エドワードが王の立場を離れてしまったので、吃音で控えめなジョージ6世が国王になってしまったのでした。
この、ジョージ6世の2人の娘の一人が後のエリザベス女王です。

映画の中では、普段は吃音が出るものの、家族のことを大事にしていて、娘たちに寝る前の楽しい物語をしてあげる優しいお父さんとしてジョージ6世が描かれています。そのお父さんの腕の中で楽しそうに笑っている小さい女の子が「リリベット」なわけですね。

もう一つの映画は「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」です。

リリベットは大きくなっていて、もうすっかり素敵な女性になっています。
第二次世界大戦中、リリベットも制服を着て軍の仕事をしていたそうですが、終戦の日を迎えます。街は完全にお祭り騒ぎに。バルコニーから皆に手を振った王室一同でしたが、リリベットと妹のマーガレット(ふたりとも王女)は、喜びに沸き立つ国民の中に入っていって、一緒に楽しみたい、という気持ちを抑えられません。一生懸命両親を説得して街に繰り出したのですが、、、というお話です。

もちろん、この映画はフィクションなので、この映画で描かれている通りのことが起きたわけではないですが、宮廷を出て国民と一緒に時間を過ごした、というのは事実だそうです。

この2つの映画を観てから、この絵本を読むと、リリベット(エリザベス女王)のことが、ぐっと身近になるはずです。

ちなみに歴史好きな人は、「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」もおすすめです。チャーチルに重要なアドバイスをする国王が、リリベットの父親のジョージ6世です。


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