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#4 「馬の○○の話と、気候変動」
産業革命以前のイギリスは、衛生環境が最悪だった。
なんでも、移動手段である馬のウ〇コによって土壌がひどく汚染されていたようだ。そのため当時の社会学者らは100年後の未来をこう予測していたらしい。
「このまま有効な対策を打てなければ、増え続ける馬糞の処理が追い付かずに、イギリスは荒廃してしまう」
下品な話でゴメンナサイ
でも私たちが知っているように、実際にはそんなことは起こらなかった。
どのように解決したかといえば、画期的な馬糞対策が生まれたから、ではなくて、蒸気機関が生まれ、車が登場し、移動手段に馬を使わなくてよくなったからである。
社会問題は、想像もつかない方向から解決するものである。
人類が頭を悩ませている問題 : 気候変動
ところで、現代社会で大きな議論になっている問題の一つに環境問題があげられる。環境問題と一口に言っても様々なものがあるが、一番深刻とされているのは気候変動だろう。
世界中で気候変動を抑える社会的な取り組みがなされているが、有効打となる解決策は見つかっていない。有効打がないという前提で、小さな努力を積み重ねるしかない、という発想で進んでいる議論もあるようだ。
正直に言えば、なんちゃって理系の私は、環境問題に対してかなり楽観的な立場だ。その理由は、冒頭に述べた馬糞の話と同じように、科学技術の発展によって、今の私たちには想像もつかなかったような方法で解決すると思っているからだ。
社会問題の解決のトリガーは科学技術
言い換えれば、今人類が気候変動を解決することが出来ていないのは、環境問題を解決できる科学的トリガーを持ち合わせていないからにすぎないと思うのだ。
このままトリガーが生まれなかったら、と思うかもしれないが、これまでも大きな社会問題というのはなんだかんだ新たな科学技術の進歩によってコロッと解決してきた。というより、気候変動ほど規模が大きい問題では、解決のトリガーになり得るのは科学技術だけではないだろうか。
国際的な議論の意味
今国際社会は政治的、経済的、社会的な手法で気候変動を食い止めようとしている。しかし私は、それらの方法で解決まで持って行くことはありえず、状況を劇的に改善してくれる科学的手法に頼らざるを得ないと思っている。
もちろんそのような努力が無駄だとは考えていない。むしろ、現在の国際社会の議論はトリガーが生まれるまでの時間の猶予を生み出すことに多大な貢献をしている。
つまり私たちが今やるべきことは、
①世界で協力して科学技術の開発に多くの労力を割くこと
②トリガーが生まれるまで気候変動をなるべく抑え込むこと
の二つではないだろうか。
最後に
今回は、気候変動問題の解決は科学的手法でしかなし得ない、という考えを紹介しました。平たく言えば、今躍起になって解決しようとしても非効率的だよーってことですね。
私は気候変動の問題をややこしくしている側面が二つあると思っています。
①人によって温度差の大きいテーマである
本当に人間の活動に因るものなのか、といった疑念などを起点に、"環境ビジネス"などと揶揄した大統領がどこぞの国にいらっしゃった
②時間的スケールの大きい問題
ぶっちゃけ自分が生きている間には関係ない話だ、と思いがち
これらの構造的な難しさもありますが、いつか解決しなくてはいけない問題であることは間違いないので、国際社会で足並みを揃えて進んでいきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
毎日投稿に挑戦しています。明日も読んでいただけると嬉しいです。
三日坊主が四日坊主になりました。毎回翌日の記事まで準備してから投稿している効果ですかね。ほめてください(笑)
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