きのホ。全国ワンマンツアー 「いまゾーンB、そっちは?」 5/20京都公演 感想

5/20(土)、京都MUSEにてきのホ。全国ワンマンツアー 「いまゾーンB、そっちは?」 を鑑賞してきました。全国ツアーの2か所目ですが自分にとっては初参戦。

最初の部分はネタバレなしなので未見の方も大丈夫かと思います。
ちなみに普段映画でもなんでもネタバレを先に見たほうが安心して楽しめるので積極的に見る派だけど、これに関しては絶対に!初見はネタバレなしのほうが楽しめると思います!


演劇関係者の方には本当に申し訳ないことに、観劇になんとなく苦手意識がある。
絶対に日常で言わんやん、そんな大げさな動きせんやん、みたいな言動を見ると、恥ずかしいというか、勝手に気まずくなってしまうのです。
(これは巧拙とかにかかわらず、わたしのひねくれた感性品性の問題だし、もちろんそうじゃない演劇も世の中にはたくさんあると思う)

そんなわけで、全国ツアーが音楽劇と発表されたとき、正直ちょっとだけまじか~~~とおもった。
同時に、新しいことに挑戦させよう、先に繋がる経験をさせようとする運営さんの姿勢は手放しに支持できたし、
日々メンバーが四苦八苦しながらとてつもない努力をしている様子を見て、絶対にいいものになる信頼があった。
ただただ、周りの盛り上がりに対し、自分が同じように楽しめるかな…という不安は直前まで残った。

…なんでいきなりこんなこと言うかというと、お察しの通り手のひらクルーするための前振りです。
もし同じように演劇かぁ~…と正直1ミリでも思った未見の方がいたら、安心して観に行ってほしい。

本当に楽しかったし、観てよかったし、もう2回目が観たいし、新曲聴きたいし、さらにきのポときのポに関わる大人たちが好きになった。

まずもって、脚本がよい。
ここではネタバレしませんが、何段階も「そうきたかー!」という展開があり、笑える小ネタもあり、
純粋に劇として面白かったし、メンバーのキャラクターが存分に生かされていたのも嬉しかった。
その子はそう使うよね…わかる!がありながら、ふだんあまり見ない組み合わせのシーンが多かったりするのもよかった。
身も蓋もない言い方をすると、もっとこう、あからさまに泣かせにくるのかとおもってた節があるけど、あんまりそういうことはなくて、ただ役柄や楽曲とメンバー自身が重なって自然と泣けてくる感じ。
そして涙を拭く間もなくコメディがやってくるので、(いま拭いたら完全に泣きのツボがおかしい人…)とおもってタイミングを失い、カピカピの顔で観ることになります。なります(断言)。

当然ながらメンバーの演技がよい。
推しの贔屓目を抜きにして、こはちゃんは本当に最初から最後までこはるのままの空気感で演技していたとおもう。
わからないけどたぶんそれはだいぶすごいことではないか。
あまり器用なタイプではないとおもうので、とにかく何度も練習して、脚本を読み込んでたくさん想像してシミュレーションして、助言を仰いだりいろいろ見て研究したり、したんだろうな…と勝手に想像する。
あまり書くとネタバレになりそうだからここでは書きませんが、ほかのメンバーも、いくら当て書き?とはいえ、この子は特に難しかっただろうな…という子も自然にやってたり、舞台だからで大げさにやっているところも無理なく見られたり…
あとくるちゃんがラジオで「喋ってないときを見てほしい」と言っていた意味もよくわかった。
立ち方、目線、いま唇を嚙んでるな…とか手を握りしめてるな…とか、喋っていない間もちゃんと演技をしていた。
未経験者ばかりで、ふつうのライブや新曲の練習、レコーディングもしながら本当によくぞここまで。感服。

そして音楽との融合がよい。
音楽劇というもの自体初めてだったので、音楽と劇がどう繋がるのか想像がついていなかったけど、
劇の間に自然にライブシーンがはまっていたり、逆にライブの中にも劇が溶け込んでいて、全部が一続きになっていた。
いまきのポのメンバーを観ているのか、劇の中の役柄を観ているのか行ったり来たりする感じが不思議だった。
音楽劇であることで、暗転の間も含めてずっと飽きさせない作りになっていて、ほんとうに第一部が終わったときあまりに早く感じてびっくりした。それくらい、よかった!!

…と、改めて、これをやりきったメンバー達はもちろん、できると信じてこの大作に挑戦させた周りの大人たちも本当にすごいことをしていると思う。
特に後者、努力は本人たち次第だけど、正しい努力、何かにつながる努力をさせてあげられるかは周り次第なところもあるから…
きのポ、またでっっっかくなっちゃうな、と確信した150分でした。

 
ここからはネタバレありです。むしろネタバレしかありません(ただし記憶の保証はゼロ)

言いたいことはたくさんあるけど、記憶が本当にあいまいで…
休憩時間に必死にメモしたけど、その時点でもうだいぶ書き漏れてて翌日になったら前後関係がもう…になっているわけで(記憶力、観察力、理解力のすべてがごみマン)。
見ていた時の自分の中での実況や、特に印象に残ったシーンを挙げていこうとおもいます。

・冒頭のライブシーンからのお客さんゼロ

制服!!セーラー!!かっっっわ…!これは特にミコちゃんにたまげた。清廉の具現化。かわいかった。
出てくるとわかっているのに一瞬でこはちゃんロスになってしまい、この後のライブシーン、こはちゃんはどうやって出てくるのかと心配した。
というかみんなもこはちゃんがいない分パート変更してるんだよな…本当にやることが多い…
小清水さんとらねちゃんのやり取りで、(売れないアイドルの話…?いやこれで売れないは無理がありすぎるだろ…というかギスギスしないでくれ、つらい…)と思ったら、小清水さんのコミカルで緩和されて安心した。

・こはちゃん弾き語り

はい泣く。もー。初回公演、開始15分で泣いたというポトモダチのツイートを思い出してめちゃくちゃ同意した。
限界社会人に刺さってよくない、よい。「よかった、泣いた」の記憶しかないので今すぐ聴きたい。
こはちゃん、座長しながら弾き語りの練習までしてたんだね…(´;ω;`)

・こはちゃんとみんなの出会い

「変な三段論法」「仲間呼ばれた」「囲まれた」「ディフェンスされた」「お客さんへの飢餓がすごい」みたいな…
うろ覚えだけど、ここの圧倒的ツッコミこはるが好きすぎた。このテンションとか間とか、こはちゃんのままなんだけど劇としても完璧だったよね。。。

・実はみんな死んでる!?

なるほど…!見えないからお客さん0だったのね!なんだよーーゾンビの話じゃないって聞いてたのに死んでるんじゃん!騙された!え、ほんとに?実は死んでなかったりする?どっち??
事故のことを思い出して動揺するらねちゃんが、男性ブランコの音符運びの動きみたいで笑った。
らねくるちゃん、ちょろかわ。くるちゃんはかわちいね…雲でお昼寝だね…まぁ主成分水なんだけどね…(マジレス)
この辺、ハワイに行きたいかー!みたいなノリで(何歳代に通じるのこれ?)成仏しようとしたり、できなかったり、ずっと面白かった

・アメムチ(アイドルなんてできないver)からのこはらねくる会話

からだからだからから…プロい(それはそう)。こはちゃんにきつく当たるらねちゃんも、当たられるこはちゃんもとてもよいですね…ヘヘ
らねちゃんの狂犬っぷりがすごい、ドッグではなくキャットファイトだけど。生きるのが下手なの、らねちゃん…
らねちゃんが割と本来のキャラの(だいぶ)誇張なのに対し、くるちゃんが落ちこぼれ設定なのはちょっとまさかだった。いいよ全部Xで花丸だよ…こんなにかわいいのに…
こはちゃんのカードスローイング、どう出てくるのかと思いきやG仕留め/(^o^)\
「任せて!」あれは本来なら一発で行く予定なのか、あえて外してるのかどうなんだろう…?聞けばよかった…!
「らねちゃん…!」「らねさんな」 はいありがとうございます。

・取り壊しの話
課長、〇ね!

・不穏なミコちゃんと美里ちゃん、取り壊しの話

ミコちゃん、しゃべらないしひたすらに謎…こはちゃんを辞めさせたがってるのはきっとこはちゃんを守ろうとしてるんだろうな…何から…?
美里ちゃんは死んでるはずなのに誰かと電話してなんかノルマを課されてるっぽいし…ほんとは生きてるの…?こはちゃんに何かするの…?なんなんだー
このあたりはほんとに全然わからないまま見てました

・ジャージ切り刻み事件…からのこはちゃん啖呵

靴に続きジャージまで…!
シリアスな場面かと思いきや、なぞの物々交換に笑う。いちいちネタを挟んでくれるから安心してみてられる。
そして明かされる取り壊しの話、キレるらねちゃん。そりゃあ言い出せないよね…やりきれないよね…(´;ω;`)
らねちゃんが二徹して衣装づくりするの、らねメスとしてとても鼻が高いですね。らねちゃんは熱くて優しい子なので…(役と現実の区別がついていない人)
そういえばなんでらねちゃんがこはちゃんのジャージを置いていかせたがってたんだろうと思ってたけど、衣装作りのためだったんだね。
それを知って課長に電話し、取り壊しの延期を迫り啖呵を切るこはちゃん。ここでちゃんと顔つきが変わってるのがかっこいい。
こはちゃんの啖呵に、美里ちゃんとのゾンビの話とか、役の外のこはちゃんのことを重ねてめちゃくちゃ泣いてしまった…
泣いておいてあれだけど、マジレスすると結構なモンスター社員だよね、こはる。

・死神ハンター!

そうきたかーーーーー!!!!……………とはならんよ!?!?イカれたメンバーを紹介するぜ!幽霊!幽霊!死神!死神ハンター!じゃないんだよ!!!
死神ハンター名乗りのところ、ミコちゃんと突っこむらねちゃん(だったよね?)の間が完璧すぎたし、ミコちゃんの「エヘヘ」がかわいすぎて困った。 裏主人公だったミコちゃん、自分に求められているキャラクターを完全に理解し演じきってるよね…。
ミコちゃんはここを境にガラッとキャラが変わるし、美里ちゃんがずっと抱えていたものもわかって、2回目見るときは二人の見方が変わりそうでまたそっちに注目するのも楽しみ。

美里ちゃんのノルマのためにこはちゃんが死んでもいいよという流れで、自分の意志でアイドルをやって、生きている実感があるというところ…あまりにもこはちゃん過ぎた…。ありがとうございます左子さん。
ただゾンビのくだり、「ゾンビは意思もなく人を襲ってるんじゃなくて、生まれ変わって次の段階に進むために襲ってるんだ」みたいな…うろ覚え…
ここはなんかいい感じに言ってるから泣くところなのか…?いいことを言ってるのか…?よくわからん…と思ってた。
らねちゃんの「自論を通すために捻じ曲げてるよね!?」みたいなツッコミで、(だよね!?泣かなくてよかった!)とおもった。
直接関係ないけど、NaNoMoRaLさんのエンドエンドロールが頭の中で鳴り響いた。

・ライブに向けて頑張るぞ!

(このあたりの場面がほんとうにこのパートだったかかなり記憶が曖昧で、全然違ったらごめんなさい)
ポスターを直すところで晴天が演奏されるの、めちゃくちゃ好きで印象に残ってる。
ほかにも夜の庵とかブリ道とか、効果的に使われてたとおもうのに場面が思い出せなくて悔しい~~
集客ゼロでかまってちゃんな溜息をつくこはちゃんisかわいい、韻を踏みながら現れる悪ガキ感のあるらねくるisかわいい。
Twitterをバズらせる有能ミコちゃん!直角お辞儀のらねちゃんに「よかろう」するところもかわいい。
(ところで死神ハンターが集客してるよ…がんばれ営業マンこはる…)
劇中でSOLD OUTしてるから、そりゃあ現実でもSOLD OUT目指すよね…!

・ゲイン!!!(ってこの位置で合ってるかしら…すべてが曖昧…)

ゲイン~~~~いろいろあってからの、振り切れてからの、ゲインは泣く、、解放感というか爽快感というか、、(´;ω;`)
「知らないほうがよかったとか会わない線を選んどけば」「悲しくていとおしくて腹が立って大泣きして」のところあたり、特にもう… ラジオで聴いたときからめちゃくちゃ好きだったけど、ここまでのストーリーと合わさって余計に大崩壊…

・くるちゃんの声が出ない!からの美里ちゃん電話

不謹慎だけどしゃべれないくるちゃん、5割増しでお人形さんでめちゃくちゃかわいかった…
らねちゃんののど飴紹介がとってもらねちゃんで笑う。日によってのど飴が違ったりするのかもしれない(?)
美里ちゃんの電話、こはちゃんvs課長的なことをしたのだろうけど…結局どういう内容だったんだろう。次見たら分かるのかな。。

・ライブパート

ライブパートはお客さんに見聞きできてる設定…なんだよね?アナウンスの時に大きな音が鳴ったあれ、で…ということなんですか?教えてえらいひと。
MC、ブレーメンだけどきのポだし、ゾーンBだけどMUSEだし、最初(ゾーンBは長い階段の先にあるライブハウスなんだな~)と思ってたら、階段のおじさん!MUSEのことか!となった。毎回変えてくるんだねぇ。ちょっとした変更、嬉しいね。

泣きのPOWER!!トークイベント配信で2回だけ見てたけど楽し~~!上げて上げて泣いてポー!メンバー紹介的な曲なんだろうと思いつつ歌詞が聞き取れないので早くアルバムが欲しい!
反面教師は2回目!これも超超超楽しい!!!振りも変わった動きが多くて面白いし、サビは一緒にできるし、新たな定番盛り上がり曲だ~
劇パートの中のライブは、タイミングが初見でよく分からなかったのと、1曲ずつだからいろいろ手間取って十分に集中できなかったので、ライブパートは好きに盛り上がれてよかった。
昔の話はなんか浮遊感というか、不思議な感じの曲だった…ということしか覚えていなくて。。最初は晴天みたいな位置の、ちょっとノスタルジー感じるタイプの曲かと思ったらそれだけじゃなさそうで…。
だめ、記憶がごみすぎるので早く聴きたい。アルバムはよ。

ただ一番言いたいのは、観月京を!!やられたら!絶対に泣くでしょ!!
もうなんか、だって、こんな新しいことに挑戦して、毎日の練習の様子とか垣間見て、「こんな風にできること増えた」を体現してるわけで。それをまさに目の当たりにしてるわけで。ほんとにね、できること増えたんだよね、広がっていってるよね、、無理だよこんなの、、

・そしてラスト…

ライブハウスでモップ掛けをするこはちゃん。エプロンが似合う。
実は観月京で泣いて赤ちゃんになったのもあり、最後がよくわかっていないのです。なんだか4人で楽しく過ごしている様子の電話でしたが、結局二人は成仏し、美里ちゃんのノルマは最後の電話のやり取りでなんか解決し(?)、ミコちゃんは……ハントしなくてよくなった…?
教えてえらいひと。いえ次回自力で理解したい気もする…1か月後だけど…

それはそうと、最後の最後「いまゾーンB、そっちは?」
あああああ かっっっっこ、よ!完!きれいな、完!
こはちゃんの横顔が爽やかで、美しくて、清々しくて、こう…離れてしまったけどあの出会いがあったから自分なりになんとかやってるよ、みたいな…一歩踏み出した人同士の会話なんだよね…ここからが本当の1ページ目みたいな、新しい始まりみたいな…ね…眩しいね…

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最後どうしたんでしょうね。全然内容ないのに6,400字も書いてしまいました。
でも言い足りないところたくさんあるし、どんどん忘れていってしまうのがもったいない。LIVING DEADも、「サビのらねちゃんの高音がめちゃくちゃよかった」という記憶だけがあって、メロディーも歌詞も何も出てこない。貧弱な脳みそめ。

早く次が観たい。早く新曲が聴きたい。歌詞に浸りたい。もっとがっつりライブで観たい。どんどん欲が出てくる。
こんなレベルで書いてよかったのかな…と思いつつ、だれかが補完してくれると信じて上げます!だれかもっと理解して覚えている人たちに託します!よろしくお願いします!

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