3Dプリンターでミニフィギュアを出力するまで-デザイン編-

3Dプリンター出力用のデータづくりから、有料の出力サービスへデータをアップロードするまでの工程を、

① デザイン編 
② モデリング編
③ 出力編


の3回にわけて簡単にまとめていきます。
(工程はあくまで一例です)


「立体出力に興味はあるけど、なんだか難しそう」という方に、「自分でもできそう!」「面白そう!」感じてもらえたら嬉しいです。

今回は ① デザイン編 です。


■ 3Dの前に2Dで

制作をはじめるときに、いきなり3Dモデルを作りはじめようとしているのなら、一旦ストップして2D(イラスト、スケッチなど)でイメージをおおまかに決めましょう。

なぜそうするかというと、何も考えずにモデルを作り始めると迷走して時間をかけすぎたり、途中で投げ出してしまったりすることがよくあるためです。

後工程の作業をスムーズにするためにも、先に2Dでイメージを固めます。


■ デザインを考え始める前にも

「さっそくデザインを考えよう!」とする前に、自分が今回どんなものをつくりたいのか、何を目指すのかを明確にしておくといいでしょう。

わたしは、「安価で、気楽に、つくる」を最優先事項としました。
これをふまえて、今回は以下のルールで制作することにします。

・出力品は3cm程度の大きさにする
  →小さめで作って材料費を抑えたい

・素材はフルカラー石膏or樹脂を選び、1パーツで出力する
・出力されたものに手は入れず、そのまま完成とする
 
 →塗装、組み立て、仕上げの工程をしないので気楽

これらの条件を満たすために、デザインの時点で考慮しないといけないことはこんな感じでしょうか?

・仕上がりが3cmなので、細かいデザインは避ける
・フルカラーで出力する想定なので、色を決める などなど

自主制作なので、自分の希望も書いておきます!

・3cmになるならデフォルメされたキャラがいい
・フルカラーだし、カラフルにしたい
・カプセルトイみたいなコロッとした感じにしたい


■ デザインを決める

ひとつ前の工程で、方向性は見えてきました。しかし、まだまだ何も決まっていません。
わたしは動物が好きなので、動物モチーフのキャラにしたいかな~とか、ぼんやり考えていたところに、こんなニュースが目に入りました。

なんだか流行っているみたいですし、独特な絵がツボにはいったのもあり、今回は、妖怪「アマビエ」をモチーフにデザインを考えることにします。

ここで、先ほどまとめたデザインの要件を思い出します。

・仕上がりが3cmなので、細かいデザインは避ける
・フルカラーで出力する想定なので、色を決める
・3cmになるならデフォルメされたキャラがいい
・フルカラーだし、カラフルにしたい
・カプセルトイみたいなコロッとした感じにしたい などなど

これらと「アマビエ」の特徴をかけ合わせて考えて、最終的に、こうなりました。

画像1

立体化するために、正面と後ろ、横からの図(三面図といいます)を用意します。この絵を横に置きながら作業することになるので、こだわりたいポイントなんかも一緒にメモしておくといいかもしれません。曖昧な部分もありますが、モデリングしながら調整していくことにして、次の工程に進みます。思ったように描けなくても、気楽にいきましょう!

次回は、② モデリング編 です。



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