#音符と休符
今回の講座では、音符と休符の名称・長さを解説していきます。
音符・休符には、付点(音符や休符の右横に付けた小さな点)が無い状態の「単純音(休)符」と、付点がついた「付点音(休)符」、特殊な分割をする「連符」があります。
それぞれを詳しく見ていきましょう!
単純音符・単純休符
全音(休)符、2分音(休)符、4分音(休)符、8分音(休)符……と、全音(休)符以外は数字が大きくなるほど短い音価(音の長さ)の音(休)符になります。
各音(休)符の長さの相対関係を、動画で説明していますのでご覧ください。
確認用にまとめの表もあげておきます。
付点音符・付点休符
付点とは、単純音符・単純休符の右横に付けられた小さな点(・)のことです。
付点(・)は、左に書かれた単純音(休)符の半分の長さを付け足す役割をします。
具体例を動画で見てみましょう。
付点音符・付点休符の名称と長さを、表にまとめました。
確認用にお使いください。
注意点:1拍の基準となる音符によって拍数は決まります。
例えば、4分音符を1拍とすれば付点4分音符は1.5拍ですが、8分音符を1拍とすれば付点4分音符は3拍です。
連符
ある音符(または休符)を等しい長さに分割したいとき、他の音符(または休符)を使って表すことができます。
例えば、
全音符を2等分→2分音符2つ
全音符を4等分→4分音符4つ
このように他の音符を使って等分割出来ますね。
しかし、上記のように他の音符では等分割できないケースもあるのです。
例えば、4分音符を3等分、5等分、7等分したいときなどは、他の音符を使って表現することが出来ません。
このような時、連符を使うことで等分割の適切な記譜が可能になります。
単純音符に使われる連符
連符は等分割した数によって、3連符・5連符・7連符などと呼ばれます。
書き方は、下の表の通りです。
付点音符に使われる連符
付点音符は、単純音符により3、6、12、24等分などに分割できます。
付点音符を2、4、5、7、8等分に分割する場合などは、他の音符で書き記すことができないので連符を使います。
連符の表記法 いろいろ
連符の中に休符が含まれたり、連符の中のある音が次の音と合体して長くなったりするケースがあります。
いくつか、実例を見ておきましょう。
休符が含まれている連符の書き方
長い音符や短い音符が含まれている連符の例
まとめ
様々な音符・休符の名称・長さ・表記例を解説してきました。
今回の講座のまとめです。
音符・休符には付点がつかない単純音符・単純休符、付点が付く付点音符・付点休符、特殊な分割をする連符がある。
単純音符・単純休符には全音符・全休符、2分音符・2分休符、4分音符・4分休符………などがあり、数字が大きくなるほど音価は短くなる。
音符(休符)間の比率は相対的に決まっている。付点音符・付点休符の音価は、付点の左側に表記された単純音符・単純休符にその半分の長さを加えたものである。
ある音符・休符を等分に分割する場合、他の音符・休符で表記できる場合とできない場合がある。できない場合は、連符(3連符など)を使う。
リズムは音楽で最も重要な要素です。良いリズムで演奏するために、音価(音の長さ)にいつも敏感でありたいですね。