ミスターフィクサー/Sou
今回は2020年に放送されていた、アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」のOPテーマ
『ミスターフィクサー』について、感想レビュー兼ねて話そう。
この曲はまたSouくんの一つの明確な進化を感じられたリスナーが多いのではないかな?というほどキレのある歌声で、アップテンポで高いサビの安定感とその圧巻さには初めて聴いた時鳥肌が立つほどだった。
イントロのない歌始まりで、この最初のワンフレーズでもうかっこいい曲だな、と一気に惹き込まれたのをいまだ鮮明に覚えてる。
そこからのロックながらにどこか切ないピアノ伴奏がドラマチックで、この後の曲展開をワクワクとさせる。
そして、静かにスっと入るAメロの作りがまた良い。
でもこの曲も言葉が結構詰まっていて
いざ歌うとなるとなかなか難しいんだけど、
ここは前記事でも書いたSouくんの音の取り方センスが光っていると私は思う。
まず最初の、“仕立てあげりゃいい”
ここ、ちゃんと歌おうとするとやけに音がダサくなる。(声出して歌ってみると素人でもわかる)
最初からずっと言葉が連なってるので、ここでもしっかり発音してダラダラなるとフレーズの区切りとしても、どこかパッとこない。
“仕立て”を詰めたり、無理に“てぁ”とかよりも、
“った(て+あ)げりゃいい”で、ほぼ1音としてはっきり発音したほうがかっこよく聞こえる。
また、歌詞の所々にある
“~ているの?”→“~てんの?”
“足りない”→“足んない”
“闇の中”→“闇ん中”
などの崩した歌い方。
ここもとにかくメロディの〝流れ〟と〝音〟を大事にしてる印象。
これ、歌詞通りに発音して歌えなくはないが
速いテンポで実際それをすると、前述と同じで流れが悪いというか、音が若干ダサくなる。
歌詞表記を綺麗にしてるだけで
元からそういう話し言葉の発音として作られているかもしれないし(これ多分よくあると思う)
共作者の指示した部分もあるかもしれないけど、
今までからするとこの辺もSouくんの感覚で自由に歌ってる感じはする。
(どちらにせよ制作側の絶対的こだわりを感じる。)
その他、裏声はとても繊細で綺麗だし、たまに囁くような感じとか、強弱のつけ方など
相変わらず細部までSou節が手抜かりなく散りばめられていて、どこを切り取ってもかっこいい曲に仕上がっている。
毎度ながら凄いなぁ…(もうこれ以上の語彙が出てこない)
目いっぱいなまでに歌い切ったサビの最後の、「狡いだろう?」で感情込めて力抜くところとか
着地点が安定のSouくんでしかなくて、あ〜Souくんの歌だったっなぁ、、と再確認させられるとともに、感無量のため息が出る(もはや拗らせリスナー)笑
ここからはただ個人の好きポイントなんだけど
1番Aメロ “(絶望を)味わうんだ”
2番Aメロ “(見失っていく)国境”〜の最後の伸ばし方。
…わかる人にはわかりますよね?
そういうところだぞ、Souくん。笑
で、一番のお気に入りはというと…
この曲、2サビのあとに間奏がなくて
流れるようにCメロ(大サビ)~ラストサビにいくんだけど、その流れだけでも十分佳境として盛り上がるのに
その時のSouくんの歌の繋げ方。
“このまま最後まで隠れたい”〜“嗚呼〜”
ここ…なんか良くない…?
“隠れたぁ〜いあ〜” な歌い方。
いや、元々そういう歌詞とメロディなんだけど笑
なんか好きでいつも注目して聴いてしまう良さがある…。
と、個人的な好ポイントは以上。
(また長かったな…)
そして、この曲はライブ版音源も公開されてるんだけど、こちらはまたリアルなかっこよさが感じ取れて凄くいい。
ラストサビ前の“何時だって”の力強い声とか、最高。
▼ライブ映像音源▼
Souくんって実は声量お化けなので笑、普段わりと声張る時でも余裕で出してそうな感じなんだけど
このライブ音源聴くと、もう全身使って全力で声出してるんだっていうのが伝わってきて本当にかっこいいんだよね。
6/22発売のアルバムにもこのライブ映像が入るのでまた改めて聴きたいところ。
ではまた。
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