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大人になった/Sou

3rdアルバム『Solution』より
7曲目に収録されている「大人になった」by水野あつ

この曲は使われてる楽器がおもちゃ箱から飛び出してきたようなものばかりで、Souくんの可愛らしい声と見事にマッチした、コミカルでお遊戯会のような親しみやすいポップなナンバー。

が、水野あつさんのコメントの通り
そんな可愛らしさとは裏腹に、モラトリアムがテーマとなっていてちょっぴり苦味のある曲になっている。

特に学生に聴いて欲しいとのことだけど、モラトリアムをとっくに経験した私のような大人にも懐かしくもじんわりと刺さるので是非聴いて欲しいと思った。

どれほど歳を重ねても人生常に次の段階を考えてたりするので心のどこかにこの感覚が残ってるし、
そもそも大人って心から自信満々に大人ですと言える人なんて実は数える程しかいないんじゃないかな…とこの曲を聞いて感慨に耽ってしまった…。

と言うほどの深いい曲を
Souくんが軽快かつずっしりと感情を込めて歌っているので、アルバムの中でもふと通り過ぎるようなテンポながらもしっかりと心を振るわせるエッセンス的な存在感となっている印象。


出だしから歌で始まるんだけど
あ、このSouくんきた!と一言目から癒された。
Souくんの声ってこういう絵本の世界みたいな子供の夢のような甘いポップ調にすごく合う。可愛い。

こんな甘可愛い声を出せる男性はSouくんの他にも確かに存在するけど
この、声変わりしたてくらいの絶妙なリアル少年ボイスはなかなかいない。それもキンキンでもガサガサでもない(言い方ごめんなさい)やわらかい声。

そしてご本人も認める滑舌の悪さ(笑)が拍車をかけていたずらしてる。歌い方が本当に可愛い。
(でもSouくんてちゃんと歌詞聞き取れるのよね)

さらにSouくんの声は私の中では爽快と反して脱力感のイメージもあるので
この曲の晴れやかな可愛らしさと少し曇ったモラトリアムの世界観をまさに融合させた歌声だなと感じた。

要所要所で語尾が少し物悲しい雰囲気だったり
迷いを感じるような歌い方しているのはさすがSouくん。同じ言葉でも同じ歌い方(テンプレ通り)にならないんだよね。素敵。


2番(ラスサビの前の大サビ)
“(子供の)ままを願っていた”
“それでも”の感情の込め方ぐっとくる。

最後のパート
“いつかは君の事も忘れていくんだね”(語尾可愛い)
こことても可愛い歌い方してるのに、歌詞とのギャップがまた切なさを引き立たせる

最近はこの最後のこのフレーズで心がキュッと締め付けられるような、ちょっぴり泣けてくるようになってしまった…。

そしてここのハモリすごい好き。



伴奏はウィンドチャイム?が頻繁にキラキラ流れてたり、ギロやカスタネットみたいな楽器音が聴こえてくるのが楽しい。あとボヨヨーンみたいなバネ音。笑


そんな感じでこの曲は良い意味で裏切られた。
世界観が奥深くて、Souくんの歌い方も決して可愛いだけではなく聴けば聴くほど刺さってくる。

というのも、Souくんご自身も年齢層としてはモラトリアムなお年頃なので、よりリアル感が増してるのではと私は思ってる。


また忘れられない曲と出逢えたなぁ。


ではまた。


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