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留学備忘録 ロンドン #3
ちょうど今週は London Design Festival。ロンドン中にデザイン作品やインスタレーションが設置される。数がありすぎて全部回ることは最初から諦めてしまったけど、行けたものはしっかりと記録したい。の、前半。
BETWEEN FORESTS AND SKIES
V&Aの中庭に設置されたインスタレーション。最小限のマテリアルでインパクトのある展示を試みていて、アルミの柔軟な特徴を生かし、2Dの板に切り込みを入れて立体に組み立てた、繊細なデザイン。曲げられたアルミの「足」部分が森を表し、その足が曲げられたことによって生まれた「穴」の部分から空を見上げる。
水が張られた上に作られていて、水面がアルミの板に反射してゆらゆらと光っているのが美しい。来場者は中に入ることもでき、ベンチに座って上の穴を眺めたり、アルミの森の中に佇むことができる。
V&Aの建築物や展示物が歴史あるものなだけに、中庭にいきなりアルミの巨大インスタレーションが置かれている様子が不思議で面白かった。中庭の、展示の中の空間だけ無機質で、近未来的。でも外を覗くと数百年前に建てられたであろう建造物が見える、そのギャップが愉快。
SONIC BLOOM
Mayfairの中心地に置かれた巨大なインスタレーションは、イギリスの有名デザインファームPentagramに所属しているサウンドアーティストのYuri Suzuki氏によるもの。両端がホルンのようになっているパイプによって構成されている。ホルンに向けて話すと、パイプの反対側のホルンから自分の声が聞こえてくる仕組みになっている、インタラクティブなインスタレーション。
プレイフルな方法でMayfairの人々に交流をもたらすことがテーマになっているみたい。実際行ってみて思ったのは、このインスタレーションがとても日常に溶け込んでいること。昔からここに置かれていたみたいな存在感。London Design Festival の作品を見に来た人はほとんどいなくて、もともとこの設置場所がMayfairの人々にとっての休憩場所となっていたことを感じ取った。
New Contracts
RCA のMA Design Products の学生たちの作品も、London Design Festival に出展していました。どれも興味深かったけど、アウトプットスキルの素晴らしさに圧倒されてしまった。どう魅せるかについても考えられた作品が多く、作る内容だけでなくてそれをどう出力するかについての技術的な部分も力をつけていきたい所存です。
自分でことばにするとチープになっちゃいそうなので、それぞれの作品についてはここには書かないでおこうと思う。でも、イントロダクションで綴られていた一文が心に響いたので記録しておこう。
"Our generation-old notion that the future is better is suddenly not at all certain.
自分への備忘録:
・Dream View by Lise Vester
・Guide for Forgiveness by Maximillian Sirti
・Funeral Directors by Dominika Opalena