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OpenAI/GPTサム・アルトマンの未来予想、Google検索・データ信仰の終焉

便利で多くの方が利用し始めているChatGPT。その構造を調べていたところITメディアの成迫剛志氏記事を読み理解が深まる部分があり、また、OpenAIのCEOサム・アルトマン氏の2022年セッションがかなり未来予測的な情報があり聴き応え抜群だったので、AI専門家ではないものの、自分なりの理解を図示してみることにしました。

ITメディア記事とOpenAIサム・アルトマンさんの講演からの理解で書いてみた



GPTはアルゴリズムとデータベースのいいとこどり。

特に成迫氏の記事のなかで以下引用部分「GPTは知識データベースではない」、は、自分の理解が及んでないところでした。GPTは "教師データがたくさんあるから賢い" と思い込んでいたのですが、そうではなく、教師データがありつつも私達人間が話す自然言語の文法と構造も理解するアルゴリズムを有しているからGPT4は賢い回答を返してくれるのだ、というのはなるほど〜〜と思う部分でした。

GPT とは知識データベースのようなものではなく、単に世界中の単語と単語のベクトルとその強度を統計的に表したものである
<注釈>GPTは、自然言語の文法や構造を捉え、大量のテキストデータから学習した統計モデルです。知識データベースとは異なり、単語とその関連性を統計的に捉えています。
ゆえに、英語や日本語といった言語間の差はない。 (事前学習されたすべての言語。ただ、事前学習の量の差はあるかもしれない)
<注釈>GPTは多言語を学習できますが、学習データによっては言語間のパフォーマンスに差が出ることがあります。
上記は、単に膨大な文書を読ませて構築しただけでなく、膨大な人の手による評価(?)が加えられていて、ベクトルの強度(?)について「人間が正しい、好ましいと思うこと」に大きく補正されている。
<注釈>モデルの学習は、大量のテキストデータを使用しますが、ベクトルの強度に対する人間の評価は、ファインチューニング段階で行われることがあります。これによって、モデルが人間が好ましいと思う回答を生成するようになります。

GPTの仕組みを素人が素人にわかるように説明してみた
(利活用する上で知っておいた方が良さそうなこと)

2023/04/15
成迫 剛志

"データが神"の時代の終焉?

いままで「DATA IS KING👑✨データは王様」と思い込んでいたのですが、GPTのような存在が出てくると大量のデータは引き続き必要ですが、そこに掛け算するアルゴリズムがより大事になってくるのでしょう。

この考えを裏付ける言葉がOpenAIサム・アルトマンのビデオでも出てきます。データのみを崇拝する時代も終わるのかなぁと思う下りを以下引用します。

I think language models are going to go just much, much further than people think, and we’re very excited to see what happens there. I think it’s what a lot of people say about running out of compute, running out of data. That’s all true. But I think there’s so much algorithmic progress to come that we’re going to have a very exciting time.  

言語モデルは、人々が考えているよりもずっとずっと先に進んでいくと思います。現在、多くの人が「計算機が足りない」「データが足りない」と言っておりますが、しかし、アルゴリズムによる進歩は今後も続くと思いますので、私たちは非常にエキサイティングな時間を過ごすことになるでしょう。

OpenAI CEO Sam Altman | AI for the Next Era

Google検索が神だった時代の終焉?

ビデオからはGoogle検索が覇権を握っていた時代の終焉も感じさせます。

But I would guess that with the quality of language models we’ll see in the coming years, there will be a serious challenge to Google for the first time for a search product. 

今後数年間に登場する言語モデルの品質が高まれば、検索製品で初めてGoogleへの本格的な挑戦が行われることになると思います。

OpenAI CEO Sam Altman | AI for the Next Era

確かに、ここ数ヶ月、Google検索よりも、DeepLよりもChatGPT 4に質問することが増えています。一つの入力フィールドに質問を入れて回答をもらう方が早いし、フレンドリーで楽しくなるからです。チャットボットのありがたさをChatGPTにより感じています。

オープンソース vs API

サム・アルトマン氏のOpenAIをオープンソースではなく、APIで提供する姿勢にもなるほどなぁと思いました。API提供の背景は営利目的💰以外に、オープンソースにすると悪意ある人間がアルゴリズムを改変して、偏りのある回答ばかりをしてしまうことも予想されます。それを回避するためにAPI提供としているのもなるほどなぁと思います。
各産業分野でどのように活用していくのか?も今後のビジネス拡大のヒントとなりそうです。

GPTのAPI活用が進化・深化した事例である、三井化学の資産 × IBM Watson × GPT (Azure OpenAI) 以下プレスリリースも、今後のAPI活用の先駆け事例となるのかな?とも思い、ワクワクしながら読んでました。

プロンプトエンジニアリング(呪文)の終焉?

そして、プロンプトエンジニアリング(日本語で言う所の呪文をとなえる)も近い将来的にはなくなるだろうともサム・アルトマン氏は続けます。今後は企業はAPIを活用しながら既存の資産を生かしていく動きになっていくのでしょう。

I don’t think we’ll still be doing prompt engineering in five years. And this’ll be integrated everywhere. Either with text or voice, depending on the context, you will just interface in language and get the computer to do whatever you want. And that will apply to generate an image where maybe we still do a little bit of prompt engineering, but it’s just going to get it to go off and do this research for me and do this complicated thing or just be my therapist and help me figure out to make my life better or go use my computer for me and do this thing or any number of other things. But I think the fundamental interface will be natural language.

5年後もプロンプトエンジニアリングをやっているとは思いません。そして、これはあらゆる場所で統合されるでしょう。テキストでも音声でも、文脈に応じて、言語によるインターフェイスを行い、コンピュータに何でもさせることができるようになります。そして、それは画像の生成にも応用され、プロンプトエンジニアリングはまだ少し残っているかもしれませんが、私のために研究をしてくれたり、複雑なことをやってくれたり、セラピストになって私の人生をより良くするための方法を教えてくれたり、私のためにコンピューターを使ってこんなことをやってくれたり、いろいろなことをやってくれるようになるのでしょう。しかし、基本的なインターフェースは、自然言語だと思います。

OpenAI CEO Sam Altman | AI for the Next Era

今後の産業拡大エリアについてのGPT4の回答

最後に、今後のGPT API活用ビジネスがどのような産業エリアで起きてくるのか?GPT4に聞いてみました。

GPTのAPIを活用することで、さまざまな産業に新たな変化とイノベーションがもたらされるでしょう。以下は、いくつかの可能性を挙げたものです。
1.カスタマーサポート: GPTを使って、顧客からの問い合わせに迅速かつ効率的に対応するチャットボットが開発されるでしょう。
2.コンテンツ作成: GPTが自動的にブログ記事やニュース記事を生成し、コンテンツ制作業界に新たな働き方が生まれるかもしれません。
3.翻訳: GPTを用いた高精度の自動翻訳サービスが、グローバルなビジネスをさらに容易にします。
4.教育: GPTが個々の学習者に合わせた学習サポートを提供し、教育の質や効率を向上させることが期待されます。
5.メディカルサポート: GPTは医療現場での診断や治療計画の策定を支援し、医師の負担を軽減します。
6.個人アシスタント: GPTを活用したAIアシスタントが、個人のスケジュール管理やタスク整理など、日常生活のあらゆる面でのサポートを提供できるようになるでしょう。
7.エンターテインメント: GPTが映画やゲームのシナリオ作成を支援し、新たなストーリー体験が生まれる可能性があります。
8.マーケティング: GPTを用いたターゲットに合わせた広告文や、効果的なプロモーション戦略の策定が可能になります。

これらはほんの一部であり、GPTのAPIを活用することで、さらに多くの産業に革新が起こることでしょう。GPTを活用した未来予測には限りがありませんが、この技術が人々の生活をより良くするために活用されることを期待しています。

https://chat.openai.com/?model=gpt-4

GPT4の回答は過去の情報を元にしているので、新鮮味に掛けるところがありますが、真の価値を見出すのはやはり我々人間でしょう。私達が普段感じるペインや違和感をGPTと組み合わせることにより、私達が行きやすい社会が生まれてくるんじゃないかな、と思っております。

・・・ということで、日々の活動のなかから違和感や疑問・謎が出てきたら引き続きGPT4に相談しながら未来を探っていきたいと思います🙂


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