16日目 またしても緊急搬送

日曜日。全く起きる気配のない父。何とかトイレだけでも行かせたいと思うが動けない。このままでは来週、父を置いて仕事に行くのは無理だ。慌ててリボンを100本カットし袋詰めしたものを100セット作り、コンビニから発送。これで何とか休ませてもらおう。

オンライン講座を終えて、やはり状態が良くならないので救急車を呼ぶ。2日連続。

昨日、D病院の糖尿内科で受診したところだと伝えると「入院とかは勧められませんでしたか?」と。「はい、特には。とにかく水分を摂らせて尿を出す様に言われました」

「じゃあ、保険証、診察券、薬、全て用意して、あと戸締りね。」と。マンション前に停められた救急車の中で酸素マスクをつけ、数値をチェック。その間に受け入れ先を探すが、糖尿内科では今は受けられないと。あの手この手で探して結局のところ「D病院の救命センターで受け入れてくれることになった」

救急車を降りると裏の個室に通される。書類を書きこむ。そこへDr.が入ってくる。「○○さんって…?」「はい、兄がお世話になっております」たぶん、以前電話で詳しくお話をしてくださったDr.だと思われる。

「いま数値を見たら肺炎を起こしてる。これは…ありえます」

えっ?コロナですか?2日前に抗原検査で陰性だったのに?そんなこと思いもしないから救急車同乗して来ちゃったけど?」

コロナだった場合、高齢の持病持ちの父はとても危険な状況であること。人工呼吸器をつけるなら今しかタイミングはないが、それもあまり、効果はないかもしれない、ましてエクモなんて…と話してくださった、兄の時にひと通りおききしていて「80歳の人には勧めない」と事前に説明されていたので、すぐに理解した。そして本人も無理な延命措置を望んでいないので、できうる範囲の治療でお願いすることにした。

数分後、看護師さんがやってきて「残念ながら陽性でした、今日はこれでお帰りください」と告げられ、歩いて帰った。夜、姉がやって来てくれた。なんか大変なことになったね。

17日目につづく


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まりりん
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