39日目 ついにコロナ葬儀代を納める
9月28日。火曜日。この日は一粒万倍日と大安が重なる運のいい節目の日。私はこの日にやろうと決めていたことがあった。それは父の葬儀費用の支払い。
コロナ死の葬儀費用については24日目で書いたのですが、病院からの遺体の移送と火葬、収骨のみを葬儀会社にお任せするスタイルで葬儀らしい儀式はしなくても高額な料金がかかる。そして、葬儀会社はそれを4日後までに振り込めと無理難題を言う。温かいテレビCM、ガンガンやってるS典礼さん、なかなかシビアです。
…で、結局のところ、月末まで支払い期限を延ばしてもらい、必死のパッチで皆さんに御協力いただき、何とかゴールが見えてきた。絶対にこの日に払うんだ!と決めて最終的に、自分が立て替えて払えるところまで来た!
いざ銀行へ!払ってやるっ!!!と勢い勇んで行くも、振り込み用紙の名前が兄になっているので、顔付き証明書を持った本人しか払い込めないと言う。えええっっっ!?払うって言ってんのに??
仕方なく仕事終わりに、兄と待ち合わせて夕方、銀行の窓口で支払いをする。機械でお金を数える。最後の確認ボタンは私が押させてもらったよ。ああ、スッキリした!
兄と別れ、家に帰るとポストに現金書留の不在票がたくさん届いていた。1日の数としては最高数。その日はもう、間に合わなかったので翌日再配達してもらう。そして…金額を計算して驚愕する。立て替えた分がまるまる戻ってきてちょっぴりプラスになってる(涙)
一粒万倍日に全額支払いたい!という自分だけの勝手な目標だったのに、家族にも誰にも言ってなかったのに、みんながこの日に合わせて協力してくれたようなミラクルだった。
…と、まあ、うちの場合はこんな風に周りの方々に助けていただいたけれど、これ、特別な例だと思うんですよ。
今もまだ、少なくなったとはいえコロナで亡くなる人は日々いるわけで、その人たちがみんな、高額の支払い能力があるとは限らず…。もう少し、亡くなった時の葬儀の在り方に選択肢や救済措置が増えていかなければいけないと私は真剣に考えている。現状を世の中に知ってもらわないと、動かない。だから、こうして書き綴っている。
じゃなきゃ、こんなこと、noteになんて書けないよ、恥ずかしくてさ…
40日目につづく