猫ガン闘病記*うわのそら
4月14日
ガン宣告を受けた10歳の女の子猫、にこ☆
にこ☆の名前に☆をつけるようになったのは、双子の娘たちが東京と熊本の大学に入学し、猫たちと一緒だけれどわたしが一人暮らしをしていたころ、LINEに写真を送る時、いつもにこ☆と書いていたことの流れだ。カタカナのニコじゃないし、手帳にはnicoと書いてるけど、にこ☆は「にこ☆」おっとりな「にこ☆」かわいいでしょって言ってた。
この日は下痢をしてるけど、始終おだやかにすごしてた。
わたしも安定のひきこもり。なのに本も読めない、映画も見る気にならない、ごはんはカレーにして、ぼーっとしてる。
いただいたコメントを読み返しては上の空。
ぼーっとしてるって時間がもったいない気がして、ただ時間が過ぎていくことに焦りと何かしなくてはいけないような、何にもしたくないような。
にこ☆を抱っこしたままコメントの返信する。
4月15日
小さな音や小さな変化に気づけるようになりたい。にこ☆のことも、じぶんのことも。わたしは好奇心やら進化やらを、どこかに忘れてきたよう。
にこ☆下痢、吐き戻し1回。食欲はあるし、ものすごく甘える。
チェーン店のお寿司をテイクアウトして食べた。
4月16日
日曜日は近くに住む娘も一緒に昼ごはんを食べて、ゆっくりする。ムスメがいるとにこ☆安心なのかぐっすり寝てる。ムスメは30分に一度は様子を見にいく。彼女は猫アレルギーがあるけど、猫吸い(おなかに顔をつけて匂いをかぐ)してる。
わたしはムスメがいてくれるだけでうれしい。
そしてにこ☆元気。下痢もなく、ほんとうに病気?って思うぐらい元気。
昼からビールとからあげ。
夜に野菜をたくさん食べてようやく正気になった。上の空メンタルは、どこか壊れてる。
4月17日
にこ☆を病院へ連れて行く。わたしが抱っこすると連れていかれると学習したか、抱っこを喜ばない。でも抱っこするとごろごろ言ってうれしそうにしてくれる。
先生は注射して、やさしくなでてくれた。
精密検査代、3万ちょっと。
帰っておやつをがつがつ食べて甘える。
おなかを出してうれしそうにしてるところを動画にとった。
あと5年ぐらいこんなかんじでいってほしい。
わたしの5年後は?もっと具体的にイメージしようと、うわのそらで、考えた。
しおちゃんとおんなじ検査をしたのかな。先生に見てます?って言ったら笑ってた。