読書日記*『ツバキ文具店』小川糸さんは”おいしい”
読み終えたとき、おいしいものを完食した気分になる本。
小川糸さんの物語は、すべての作品が”おいしい”
『ツバキ文具店』は鎌倉を舞台に文具店と代筆屋を営むポッポちゃんが、バーバラ婦人や男爵やパンティーやQPちゃんと泣いたり笑ったりする物語。
手紙の代筆の仕事、人とのこと、そしておいしいものたちがいきいきと描かれる。
夏はそうめんや海でタイ料理。
秋は鰻と生ハムとシェリー酒。
冬は七草粥や京番茶や祖母の手紙を読んで涙を飲み込むように食べる白菜と葱の春巻き。
春はお花見で持ち寄