ガイドの仕事をもらえるまで
2022年度の試験で、全国通訳案内士(英語)となれた私。
登録を済ませ、研修を受け、いろんなところに応募したり履歴書を送ったり、とにかくお仕事をもらえるように頑張った。
けど。
ほぼ全て、断られた。
ハッキリとした理由は分からない。
でも、札幌近郊のガイドさんが見つかったので、とか
かかる料金がお客様の要望に合わなくて、とか
(↑交通費とか前日入りが必要だとかの問題)
そもそも返信すらないとか。
当時、インバウンドが復活したばかりで
世間では空前のガイド不足と言われていた。
ベテランガイドは休みなく働き、
それでも足りないから新人ガイドも続々デビューしていると。
所属していた通訳ガイド団体の代表からは、
「新人さんも躊躇してないでどんどん手を挙げましょう」とメーリングリストに投稿があったり。
私はずっと「本当?」と思っていた。
じゃあ、なんで私ばっかりこんなに断られるの?
以前、某ガイドさんが、
仕事がほしいなら「札幌に住所を持て」と言っていた。
田舎のガイドは仕事をもらえないけど、札幌だと仕事の機会が増える。
実際そのガイドさんは、札幌に引っ越したら仕事が増えたそうで、
住まなくても安いアパートを借りたりして
とにかく札幌に住所を持つべきだと。
でも、いくら安いボロアパートと言っても、
札幌では3万円以上はする。
毎月それ以上稼げるという保証もないのに、
かなり危険な賭けではないだろうか?
(そんなに本気じゃなかったと言われたらそれまでですが。)
さらに「そんな理不尽なことがあってたまるか」という思いもあった。
田舎のガイドに仕事がないなんておかしい。
私は田舎に住んだまま頑張ってやる!と思っていた。
でも実際には、そんな理不尽な話があったんですよね(笑)。
転機は、2024年の4月。
神戸港に来るクルーズ船のツアーで
ガイドが足りないので誰か空いていないか、と
北海道の通訳案内士の団体経由で連絡が来た。
北海道から神戸に行くなら、札幌も田舎も関係ない。
(みんな宿泊が必要だし、みんな飛行機に乗る。)
連続した2日に応募したら、アサインされた。
それが、私の初めての本格的なガイドの仕事。
それ以来、そこの会社からはクルーズ船ツアーのお仕事をちょこちょこもらえている。
最近は小さな旅行会社、新しくできた旅行会社などからも
少しずつお仕事をもらえるようになってきたけど
全く経験のなかった私を使ってくれたあの会社には
本当に感謝している。
(業務経験として書けることも、格段に増えたし。)
私が一応「通訳案内士」として働けているのは、
あの会社のおかげと言っても過言じゃないだろう。
今年度の業務はほぼ終わりだけど
そんな感謝の気持ちを忘れずに
また来年度からも頑張ろうと思った。
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