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【映画感想】Away
■映画「Away」むっちゃ良かった!
すごいゲーム的に青年期の人生を描いちゃって
クリエイターの道のりでもあって胸に刺さる。
「ICO」とか「風ノ旅ビト」好きな人は是非!
■先に飛んで行く仲間、
会社に入って安定する友達、
地道に歩いてゆくアイツ、
ビビッて踏み出せない自分!
辿り着く場所はわかっているんだ!
そして後ろから迫り来る「死」!
それは逃げても逃げても追ってくるのだった!
怖い!
■物語の詳細は説明されない。
多分、飛行機が落ちてひとりぼっちになった青年が
島の端にあると思われる港町に向かってバイクでひた走るのだ。
しかし、折々に幻想的なシーンに襲われる。
これはもしかして事故により意識が混濁した彼の夢なのかもしれない。
助けが来るまでの、生命を繋ぐ夢の光景なのかもしれない。
■それらの本当のことはわからないまま進んでゆく。
あらゆる場面が美しいのだが、
人生における示唆的なシーンにも見て取れる。
■いろんな人たちがいろんな人生を歩んでゆく中で
青年である私はこの道を進んでゆく。
いや、この道であっているのだろうか?
そもそも出発したのが間違いなのではなかろうか?
あそこは安全だったのだから、ずっとあそこに居ても良かったのかもしれない。
■だけどもアイツは飛んで行く。
別のアイツは歩いて行く。
私も行かなければ!
目的地は分かっている。
しかし不安が付き纏う。
■不安は大きな闇の巨人として
後ろから一定の速度で迫ってくる。
こちらがまごまごしていると
いつの間にかすぐ後ろに迫ってきている。
■行くしかないのだ。
確証はない。
しかし世界は美しい。
決断をしろ。
したならば進め!
■そんな感じでロードムービーというか。
オープンワールドなゲームをどこまでも歩いていく感じなので。
そういうのが好きな方は本当にお勧め!
物語的な物語ではないが。
人生が物語なのだから。
このアニメは人生なのだ。
ということは極上の物語でもある。
いやぁ、人生は素晴らしいね。
映画『Away』公式サイト
ギンツ・ジルバロディス
極楽京都日記: 【映画感想】Away https://kyotogokuraku.blogspot.com/2021/02/away.html?spref=tw