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【漫画感想】宝石の国 市川春子
■うぉおおおお!
面白れーーッ!!!
こんな話に着地するのか!
なんということ!
なんということだ!
人間の魂を成仏させ。
全ての命を救ってしまった!
う、うわー〜〜ー!!
■両手を挙げ
奇声を発しながら
夜中の町内を疾走!
キエェエーーーッ!!!
ボ、ボルツーーーッ!!
…はぁ、はぁ、はぁ。
ばたり。
むくり。
ただいま!
■というわけで漫画「宝石の国」全巻読んだんですよ。
アニメは見ていてすごい好きだったんですけど。
漫画はなんかオシャレ感がして読みにくいなー、
なんて当時は思っていて
数話見ただけで読むのをやめていたんですよね。
■それがこないだ完結したとのことを聞いて。
いっちょ読んでやるか、
と重い腰を上げて
読み始めたら。
スルスルと読めてしまう!
そして面白い!
世界の構造が!
秘められた謎が!
先生が!
フォスのアホンダラー!!!
■もうグングン読んでしまって。
あっという間に最終巻!
というか、初めは月人を倒してめでたしめでたし。
な話だと思っていたのにー!
二転三転していって。
しかしもシリアスなシーンに
結構スルリとギャグっぽいの入れてくるじゃないですかー。
上手いなぁ。
■そんなことやりながら。
人間の本質に迫ってくるのだよね。
宝石人間という異質な生物を通して。
そしてさらに人間の幸福とは何か?
どうなれば人は満足して
心穏やかに成仏することができるのか?
私たちは一体何のために生まれて。
何処から来て、何処へ行くのか。
この漫画に全て描いてあるんですよー!
怖いーーーッ!!!
■そして究極の幸福を得ることが出来たのです。
圧倒的な絶望と、押しつぶされるような孤独を通過してだけどねー。
満面の笑みで。
ニッコニコで。
■それと毎回巻末に、
「収録されてる内容は、
作品の執筆年代、
執筆された状況を考慮し、
コミックス発売当時のまま掲載しています。」
なんて書いてあって?
何に対しての配慮なんだろう?
と思っていたが。
この「宝石の国」
救世の方法であり、
人々の魂を救い幸福に誘う道しるべであり、
もはや、悩める愚衆がすがり求める
「宗教」なんですよね。
なんか本当に完全な魂の形がわかってしまった…。
なんてわかったことのように感じてしまいますもの。
透明で、ピカピカと輝いていて。
そうそれはまるで宝石のような…。
■キエーー!!!(手刀で宝石を叩き割る!)
といったそんな感じで
とても良かったのですよ。
私の心はもはや仏!
全てを許し、
全てを無に還します!
やったー!
人間の全ては救われたぞー!
めでたしめでたし。
結晶だけが見ていたとさ。
宝石の国|アフタヌーン公式サイト - 講談社の青年漫画誌
宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
極楽京都日記: 【漫画感想】宝石の国 市川春子